ビジネス

【日本株週間見通し】翌週以降のイベント控え小康状態の週か

 投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の1月28日~2月1日の動きを振り返りつつ、2月4日~2月8日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は上昇。2010年4月30日以来の11000円を回復して始まった日経平均は、その後利益確定の流れに向かう局面もみられたが、強力な押し目買い意欲が強く、再び上昇基調が強まった。週末には一時11237.84円まで上げ幅を広げており、2010年4月5日につけた11408.17円に接近している。

 為替市場ではドル・円が1ドル92円台に、ユーロ・円は1ユーロ125円台に突入するなど、円が主要通貨に対して全面安となるなか、海外勢による日本株買いの流れが継続した。また、主要企業の決算がピークを迎えるなか、通期予想を下方修正したファナック<6954>の急落により、慎重姿勢が強まるかにみえた。

 しかし、同様に下方修正を発表したコマツ<6301>が押し目買いから切り返すなど、ネガティブな決算に対しても悪材料出尽くしとの見方に。一方、好決算企業に対しても材料出尽くしとはならず、評価買いから一段高をみせる動きがみられた。

 週明けの東京市場は1日に発表された1月の雇用統計の結果を受けた米国市場の影響を受けることになるが、翌週2月13~14日に日銀金融政策決定会合、15~16日のG20財務大臣・中央銀行総裁会合や、17日の週に予定されている日米首脳会談が控えるなか、イベントを控えた小康状態の週になる可能性。

 また、主要企業の決算発表が続くが、今週のトヨタ<7203>、ソニー<6758>の決算で一巡感も意識されそうである。海外勢の資金流入は続くとみられるが、インデックスに絡んだ主要銘柄が中心である。決算発表を受けた株価変動も主要銘柄が中心であり、決算を手掛かりとした物色としても個別対応となり、全体相場への波及は限られそうだ。また、日経平均もテクニカル面での過熱感も意識されるなか、一服感が漂う可能性があるとみておきたい。

 もっとも円安トレンドが続くなか、過度な弱気は禁物であろう。海外勢の動向をみても、野村証券が実施したキャラバン隊では、依然としてアンダーウエイトの投資家が多い印象と。グローバルファンドについては、直近の急激な上昇と政策が変化しそうな状況を見て、持たざるリスクを認識し始めているようである。メリルリンチによる欧州訪問でも、日本株に対する投資姿勢が変化してきているが、懐疑的な段階であるなど、引き続き日本株への資金流入の可能性が大きいだろう。

 また、個人の需給状況も良好である。信用取引の評価損益率は1月25日申し込み時点でプラス3.68%と2006年1月以来、7年ぶりにプラスとなっている。決算のほか、相対的な出遅れ感などを手掛かりとした循環物色は活発化しよう。

 そのほか、今週にはDeNA<2432>、カプコン<9697>、スクウェア・エニックス<9684>などゲームセクターの決算が予定されている。足元で調整が続いているDeNAなどが底入れをみせるようだと、SNSゲーム関連などのテーマ物色につながる可能性がありそうだ。

関連記事

トピックス

11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉県の工場でアルバイトをしていた
【ホテルで11歳年下の彼を刺殺】「事件1か月前に『同棲しようと思っているの』と嬉しそうに…」浅香真美容疑者(32)がはしゃいでいた「ネパール人青年との交際」を同僚女性が証言
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
保護者責任遺棄の疑いで北島遥生容疑者(23)と内縁の妻・エリカ容疑者(22)ら夫妻が逮捕された(Instagramより)
《市営住宅で0歳児らを7時間置き去り》「『お前のせいだろ!』と男の人の怒号が…」“首タトゥー男”北島遥生容疑者と妻・エリカ容疑者が住んでいた“恐怖の部屋”、住民が通報
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
《交際説のモデル・Nikiと歩く“地元の金髪センパイ”の正体》山本由伸「31億円豪邸」購入のサポートも…“470億円契約の男”を管理する「幼馴染マネージャー」とは
NEWSポストセブン
学業との両立も重んじている秋篠宮家の長男・悠仁さま(学生提供)
「おすすめは美しい羽のリュウキュウハグロトンボです」悠仁さま、筑波大学学園祭で目撃された「ポストカード手売り姿」
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン