国内

アベノミクスの成長戦略 「平成の外国人居留地」作れの提案

 昨年末より円安株高が続いているが、それをもたらしたのがアベノミクスだ。アベノミクスは金融緩和、財政出動、成長戦略の3本の矢からなる。このなかでも重要とされる成長戦略について何が必要になるのか、国際金融コンサルタントで「経済の千里眼」こと菅下清廣氏が解説する。

 * * *
 どんな成長戦略が必要かは政権を担う人たちが知恵を絞るべき課題だが、私は少なくとも3つの有効策があると考えている。

 第1に日本中にアントレプレナーが出てくるよう、ベンチャー投資に対する税制優遇を徹底すること。

 第2に明治維新のような国家規模のビジョンを立てること。明治は富国強兵だったが、今は強兵ということにはならないだろうから、やはりビジネスを強くすること。言わば富国強「経」の国家を作る。
 
 ベンチャー育成はもちろん、大企業も大胆に分社化したり、社内のプロジェクトをスピンアウトさせて新産業を育てたりするなど、優秀な人材ができるだけ多くビジネスの最前線に立てる経済にならなければいけない。なにしろ、企業も大きいことは良いことだという時代は終わったのだ。

 そして第3には、これも明治にならって「平成の外国人居留地」を作ること。明治の居留地は不平等条約の結果という面もあって否定的な評価もあるが、結果として多くの外国人と外国企業が日本に入ってきて、一気に文明開化と明治維新が進んだ。今の日本も外国から人や資金を呼び込むことが復活の原動力になる。居留地での英語公用語化、外国人・企業の一定期間の税免除など大胆な施策で世界の力を取り込むべきだ。

 逆に日本の若者を海外に送り出すことも重要だ。例えば国が海外留学選抜試験を実施して、「A級合格」なら国費留学、「B級」なら半額援助……といった仕組みを作る、あるいは主要大学では優秀な学生に奨学金を支給して留学を支援するのもいいだろう。

※SAPIO2013年3月号

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