芸能

映画『ボクたちの交換日記』 笑いの中にほろっと泣ける物語

 3月23日より新宿ピカデリー他全国ロードショーされる映画『ボクたちの交換日記』。ウッチャンナンチャンの内村光良が、初監督作品『ピーナッツ』以来7年ぶりに監督・脚本を務めたこの作品。放送作家・鈴木おさむの小説『芸人交換日記~ イエローハーツの物語~』をもとに、お笑いコンビの日常をリアルに描き、笑いの中にほろっと泣ける物語。

 田中(伊藤淳史)と甲本(小出恵介)は、高校時代の同級生。卒業を機に、“房総スイマーズ”というコンビ名でお笑いの世界を目指したものの、結成から早12年。彼らの仕事といえば、デパートの屋上での営業や、ライバルのお笑いコンビのレギュラー番組の前説など、屈辱的な仕事しかないのが現実。30才も目前というのに売れる気配すらない。

 そんなある日、甲本から提案されたのが、まさかの交換日記だった。まじめな性格の田中は、最初は乗り気ではなかったものの、強引な甲本に引っ張られ、渋々続けていくうちに、日記が唯一、彼らのコミュニケーション手段となっていく。そんな日々が続く中、ふたりはテレビ局のプロデューサーの川野純也(佐々木蔵之介)からお笑いコンテストへの出場を打診される。もはや最後のチャンスと、すべてを懸けて挑むのだった。

 房総スイマーズを演じる伊藤と小出は、この作品が初共演にもかかわらず、息もぴったりに泣かず飛ばずのお笑い芸人を熱演している。また内村監督が28年もの間、お笑い界で生き抜いてきただけあって、芸人の実情が真に迫り心を揺さぶる。さらに、6月のライブを最後に解散を決めたFUNKY MONKEY BABYSが書き下ろした主題歌『サヨナラじゃない』も、クライマックスを印象深いものにしている。

※女性セブン2013年3月7日号

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン