国内

遭難事故1位は「道迷い」地図アプリ眺めながらの登山に注意

 登山者が峻険なる山々に挑戦するのは自由だが、命を失う危険と隣り合わせであることを、各々が自覚する必要がある。ノンフィクションライターの柳川悠二氏は安易に山登りをする状況に対し、警鐘を鳴らす。
 
 * * *
 昨今は「山ガール」ブームによって若い女性が訪れ、最近では「山キッズ」さえ存在する。

 ブームだからと気軽に入山し、ちょっと道を外れただけで立ち往生、元の道に戻れなくなってしまう。全国的に遭難事故原因の第1位は「道迷い」だ。

 彼らが目指す頂は、得てして比較的難度の低い東京などの里山である。

 奥多摩の山々を管轄する東京消防庁奥多摩消防署を訪れようとJR青梅線に乗り込むと、登山ウェアに身を包んだ主婦層が、グループで乗り込んできた。時刻は平日の正午過ぎ。「今から登山?」。そんな疑問がわいた。署長の原口久男は呆れたように苦笑した。

「そうなんです。家事を落ち着かせた主婦が、昼過ぎにやってきて山に登ろうというので、困ってしまいます。計画的に行えば安全なのに、最近は地図やコンパスを持ってこない登山者も多いです」

 その背景には携帯電話、とりわけスマートフォンの普及があるだろう。若者の登山者は、地図アプリを眺めながら登山道をたどっていく。GPS機能がついた携帯であれば、通報時に遭難場所が特定できるため、これほど便利な登山具はない。しかしそれも電波が通じていればこその話だ。

 車を運転する際、カーナビに頼れば道を覚えられないのと同様、スマホに頼っていれば、道中の道筋を覚えられない。するともし電波が途絶えた時にパニックを起こし、道迷いに陥るのである。

※週刊ポスト2013年3月29日号

関連キーワード

トピックス

米・ニューヨークで開催された全米野球記者協会(BBWAA)主催の晩餐会に大谷翔平選手と妻の真美子さんが出席(共同通信)
《大谷翔平と晩餐会に出席》真美子さんが選んだイヤリングは1万6500円! 庶民的プライスながらセンス溢れるさすがのセレクト
NEWSポストセブン
中道改革連合の松下玲子氏(時事通信フォト)
《「中道改革連合」が大混乱》菅直人元首相の後継・松下玲子氏「原発再稼働反対です」の炎上投稿の背景に燻る “立憲左派の党内造反”、外国人住民投票権提案で過去に炎上も
NEWSポストセブン
八角理事長(左)の胸中は…(右は白鵬氏/時事通信フォト)
八角理事長は白鵬氏の「日本相撲協会との連携」発言をどう受け止めたのか? 「アマチュアを指導していくのが私たちの役目」の真意は
週刊ポスト
昨年7月に遺体で発見された女優・遠野なぎこ(右・ブログより)
遠野なぎこさん(享年45)が孤独死した自宅マンションの一室に作業服の「特殊清掃」が…内装一新で「新たな入居者の募集へ」
NEWSポストセブン
11の宗教団体に緊急アンケートを実施(創価学会/時事通信フォト)
《11大宗教団体緊急アンケート》高市政権と「中道」の評価は? 長年のライバル関係ながら新党を支援する側に立つ創価学会と立正佼成会はどうするのか
週刊ポスト
書類送検されたことが報じられら米倉涼子
米倉涼子、近く表舞台に復帰へ…麻薬取締法違反の容疑で書類送検も「一区切りついたと認識」で進む映画の完成披露試写会の最終調整 メディアの質問はNGに
NEWSポストセブン
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された事件で1月21日、元交際相手の大内拓実容疑者(28)が逮捕された
“ストーカー魔”大内拓実容疑者の事件当日の足どりを取材 ツーリング仲間の母親は「悪い子じゃない」「友達だったことは間違いないですが…」 《水戸市・ネイリスト女性刺殺》
NEWSポストセブン
年頭視閲式に出席された皇后雅子さま(2026年1月23日、撮影/JMPA)
《品位と品格を感じる》雅子さま、10年前にもお召しになったロングコートでご出席 皇宮警察へのお気持ちが感じられる天皇ご一家の青系リンクコーデ
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「自宅で運動する」オフシーズンとは
《真美子さんのヘルシーな筋肉美》大谷翔平夫妻がリフレッシュする「自宅で運動する」オフシーズン…27万円の“肩出しドレス”を晩餐会に選んだ「別人級の変貌」
NEWSポストセブン
「憲法改正」議論も今後進むか(高市早苗・首相/時事通信フォト)
《改憲勢力で3分の2超の予測も》総選挙後・政界大再編のカギとなる「憲法改正」 “安倍政権でさえ改憲原案提出なし”というハードルの高さ 高市首相に問われる決意と覚悟
週刊ポスト
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(TikTokより)
《歩いて帰れるかどうか不安》金髪美女インフルエンサー(26)が“12時間で1057人と関係を持つ”自己ベスト更新企画を延期した背景
NEWSポストセブン
Netflixドラマ『地獄に堕ちるわよ』にて細木数子さん役を演じる戸田恵梨香(時事通信フォト)
《出産から約3年》女優・戸田恵梨香の本格復帰が夫婦にとって“絶妙なタイミング”だった理由…夫・松坂桃李は「大河クランクイン」を控えて
NEWSポストセブン