ビジネス

高レバレッジの「株365」 安易な気持ちの取引に専門家警告

 株式投資で、少ない元手で大きなリターンを狙うなら、まず思い浮かぶのが信用取引だが、それ以上のレバレッジ(てこの原理)で日経平均株価を取引できるのが「株365」だ。FXをはじめとした証拠金取引のプロフェッショナルとして知られる陳アソシエイツ代表・陳満咲杜氏が、その活用術を解説する。

 * * *
「株365」とは、取引所に上場する株価指数先物取引である。証拠金を業者に預託し、日経平均株価を筆頭に、各国市場の株価指数の価格に基づいて差金決済での取引を行なうCFD(差金決済取引)のひとつだ。

 金融商品としてのメリットは、CFDならではの自由度の高さにある。まず、株の信用取引やFXのように「買い」だけでなく「売り」からでも取引をスタートできる。たとえば日経平均株価が売却時よりも下がり、そこで買い戻せば下落した分が利益となる。

 また、証拠金取引であるため、少額な資金で、より大きなリターンを狙うことが可能。証拠金の基準額は毎週見直されるが、レバレッジは平均20~30倍。最低3万円程度の証拠金があれば、100万円程度の資金で投資するのと同じ効果を得られる。加えて1日の取引回数に制限がないため、資金効率は非常に高い。

 さらに、8時30分から翌日の6時まで(米国市場のサマータイム適用期間は翌5時まで)、ほぼ1日中トレードが可能。たとえ国内が祝日でも、米国市場がオープンしていれば、日経平均株価を取引することができる。

 以上のように、株365にはさまざまな特徴やメリットがあるが、当然、実際の取引にあたっては注意すべき点がある。なんといっても、ハイリスク&ハイリターンである点だ。

 最大レバレッジはFX(25倍)と同程度の倍率となっているが、為替市場と比べて株式市場のボラティリティ(値動き幅)は大きい。つまり、FX以上に大きな利益が狙える半面、大きな損失を被る可能性もあるのだ。

 株365は“両刃の剣”であり、より繊細なリスクコントロールを必要とされることを十分に意識したい。したがって「いまは株価が上昇しているから、もっと大儲けできるだろう」といった安易な気持ちで取引をするのは、止めた方がいいだろう。

 株365の「日経225証拠金取引」では、買いポジションを保有していると、資金調達コストに相当する金利を支払うことになるが、月末ごとに日経平均株価に採用されている銘柄の配当金を受け取ることができる。

 昨年1年間の実績では2万~4万円程度の投資金額で年間2万円の配当がもらえた計算となり、非常に効率の良い金融商品であるとする向きもある。しかし、私はこうした考え方は疑問だ。

 というのも、ボラティリティが高い金融商品はあまり長期保有すべきではない。配当金を超える損失が生じるケースは頻繁に起こる。やはり、短期売買で差益を狙うのが基本戦略となるだろう。

※マネーポスト2013年春号

トピックス

3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(HP/時事通信フォト)
「私嫌われてる?」3年間離婚を隠し通した元アイドルの穴井夕子、破局後も元夫のプロゴルファーとの“円満”をアピールし続けた理由
NEWSポストセブン
小野田紀美・参議院議員(HPより)
《片山さつきおそろスーツ入閣》「金もリアルな男にも興味なし」“2次元”愛する小野田紀美経済安保相の“数少ない落とし穴”とは「推しはアンジェリークのオスカー」
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン
記者会見を終え、財務省の個人向け国債のイメージキャラクター「個子ちゃん」の人形を手に撮影に応じる片山さつき財務相(時事通信フォト)
《つけまも愛用》「アンチエイジングは政治家のポリシー」と語る片山さつき財務大臣はなぜ数十年も「聖子ちゃんカット」を続けるのか 臨床心理士が指摘する政治家としてのデメリット
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(時事通信フォト)
「濡れ髪にタオルを巻いて…」森下千里氏が新人候補時代に披露した“入浴施設ですっぴん!”の衝撃【環境大臣政務官に就任】
NEWSポストセブン
aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
aespa・ジゼルの“チラ見え黒ドレス”に「不適切なのでは?」の声が集まる 韓国・乳がん啓発のイベント主催者が“チャリティ装ったセレブパーティー”批判受け謝罪
NEWSポストセブン
高橋藍の帰国を待ち侘びた人は多い(左は共同通信、右は河北のインスタグラムより)
《イタリアから帰ってこなければ…》高橋藍の“帰国直後”にセクシー女優・河北彩伽が予告していた「バレープレイ動画」、uka.との「本命交際」報道も
NEWSポストセブン
歓喜の美酒に酔った真美子さんと大谷
《帰りは妻の運転で》大谷翔平、歴史に名を刻んだリーグ優勝の夜 夫人会メンバーがVIPルームでシャンパングラスを傾ける中、真美子さんは「運転があるので」と飲まず 
女性セブン
安達祐実と元夫でカメラマンの桑島智輝氏
《ばっちりメイクで元夫のカメラマンと…》安達祐実が新恋人とのデート前日に訪れた「2人きりのランチ」“ビジュ爆デニムコーデ”の親密距離感
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《安達祐実の新恋人》「半同棲カレ」はNHKの敏腕プロデューサー「ノリに乗ってる茶髪クリエイターの一人」関係者が明かした“出会いのきっかけ”
NEWSポストセブン