還暦を過ぎた男性が、女性への関心を高めていく。それは、女性の側にはどう見えるのだろうか。
「幾つになっても、恋をするのはいいことだと思います」と言うのは漫画家でエッセイストの内田春菊氏(53)だ。恋愛やそれに似た環境に身を置くことで、新たなエネルギーも生まれてくるかもしれない。
「知り合いの年配の男性作家の事務所は、マネージャーはじめ、スタッフが若くてキレイな女性だらけ。彼女たちから刺激を受けるから、いつも若々しいんだろうなと思います」
内田氏は、先日亡くなった往年の名歌手・田端義夫氏の娘と、田端氏の生前に会ったことがある。
「入院しているというお話だったので『もしかしたら危ないのかな?』と思ったら『看護師さんたちと仲良く元気に過ごしています』とおっしゃってね」
漫画家の故・赤塚不二夫氏についても、闘病中のこんなエピソードを明かす。
「赤塚先生がまだ意識のはっきりしていた頃、しょっちゅう看護師さんを口説いていたそうです。『君は最後の女性だ』って言いながら。これ、女性としてはかなり嬉しいと思いますよ」
これなら、セクハラオヤジではなく、可愛いオジサンと思われるに違いない。
※週刊ポスト2013年5月31日号