芸能

どん底の満島ひかり下積み時代を支えたミッツ・マングローブ

 ドラマ『Woman』(日本テレビ系)でシングルマザーを演じ、多くの女性団を泣かせている満島ひかり(27才)。その秘密は“挫折”と“家族”にあった──。

 沖縄出身の満島は、ともに中学校の体育教師だった両親のもと、弟2人、妹1人の4人きょうだいの長女として生まれ育った。父は元サッカー日本代表・トルシエ監督似のフランス系アメリカ人のハーフで、満島はクオーターだ。

「お父さんは地元の中学のバスケットボール部で顧問をしていて、チームを全国大会の優勝に導いたこともある名監督なんです」(地元の住民)

 そして、1997年、満島は11才でアイドルユニット『Folder』としてデビューした。デビューシングルは10万枚を超える売り上げを記録するなど、順風満帆のスタートを切った。その後『Folder5』として再デビューするも、グループの活動は下降線となり、2002年には活動休止となってしまう。

 結局、満島は個人で芸能活動を続けたが、鳴かず飛ばずの日々が続く。挫折と闘いながら、徐々にドラマ出演を増やすなど、女優としてチャンスを掴み始めた2006年7月、彼女が生まれ育った実家に思わぬ事態が…。

「家計が苦しかったみたいで税金などを滞納して、実家が沖縄市に差し押さえられてしまったんです」(満島家の知人)

 そして2007年10月、さらに彼女を苦しめる事件が起こる。父親が酒気帯び運転で事故を起こしたのだ。

「沖縄市内の国道で、父親が乗っていた軽乗用車が赤信号で止まっていた乗用車に追突したんです。泡盛を8杯ほど飲んでいたそうです」(地元紙記者)

 厳格で、人格者だった父が起こしたこの一件に満島がショックを受けたことはいうまでもない。しかし、それ以上に、この事件をきっかけに家族は追い込まれていく。

「教師だったお父さんは、教え子にも示しがつかないと学校を辞めることになったんです。お父さんが職を失ってしまったために、さらに家計は苦しくなって、結局、実家を手放すことになってしまったんです」(前出・満島家の知人)

 次々と満島に襲いかかる不幸──まさにドラマさながらの状況だったのだ。

「当時の満島さんは、まだ今のような人気女優ではなく、収入も少なかったため、両親を助けることができず悩んでいましたね」(芸能関係者)

 どん底の日々を送っていた満島。そんな彼女を支えていたのは意外な人物だった。

「当時、満島さんはミッツ・マングローブさん(38才)が経営していたバーに足繁く通っていたそうです。“ひかり”と名前をマジックで書いた焼酎ボトルを飲みながら、ふたりで夜な夜な語り明かしていたみたいなんです」(満島の知人)

 ミッツも自身のブログで、満島との友情について、こう綴っている。

<その昔、私も、そしてひかりちゃんも、いろいろな仕事をしていた頃、飲んだり、食べたり、踊ったり、ドライブしたり、互いに互いの人生をぼんやりと手の平に浮かべながら、遊んだりしたものでした>

“挫折”と“不幸”に打ちひしがれそうになりながらも、自身の努力と友情に支えられながら乗り越えてきた満島は、2009年に映画『愛のむきだし』で主演を務めると、その演技で映画各賞の新人賞を総ナメにする。

 悲壮の源となっていた家族のトラブル。しかし、現在は満島が大ブレークしたことで、金銭問題は解決しつつあるようだ。沖縄市内の居酒屋では父親と満島が食事をしながら、沖縄訛りの言葉で笑い合う仲睦まじい姿が見かけられている。

※女性セブン2013年9月12日号

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン