ビジネス

高須院長「ぽっちゃり女性が人気なのは日本の右傾化の象徴」

高須院長は”ぽちゃブーム”は「右傾化の象徴」

 高須クリニックの高須克弥院長が、世の中の様々なトピックに自由な意見をぶつけるシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、近ごろ世間で話題の「ぽっちゃり女性」にスポットを当てる。ぽっちゃり女性向けのファッション誌が売れ行き好調かと思えば、老舗ファッション誌『CanCam』が「ぷに子オーディション」と題してぽっちゃり女性を対象としてモデルオーディションを開催するなど、空前のブームとなっている。美のスペシャリストである高須院長は、このブームをどう見る?

 * * *
──最近は“モテぽちゃ”や“ぷに子”などというキーワードとともに、ぽっちゃりした体形の女性がモテるようになったと言われています。

高須:ぼくは「小太りが長生きする」「小太りこそが美しい」ってずっと言い続けてきたんだけどね(笑い)。

──やっと時代が高須院長に追いついたというか…。

高須:ホントそうだよ。ちょっと遅いよ(笑い)。まあでも、水商売の女性を見ても、ガリガリだとあんまりお客さんがつかないでしょ。どの店でもNo.1は多少肉付きが良くて、パツンとした女性。ぽっちゃりがモテるっていうのは、今に始まったことではないんですよ。

 おそらく女性にしてみたらちょっとデブだと感じるくらいのほうが、男が本当に「このオンナ、いいなあ」って思う体形なんだよ。でも、女性は「痩せたい」とか「痩せてるほうがキレイ」って言い張るから、男性としても「ぽっちゃりのほうが良い」とは、言いづらくなる。男性のほうが弱いから、すぐ女性に従っちゃう。

──いわば、ぽっちゃりがモテる時代になったのは、あるべき姿になったということですね。

高須:そうそう。だって、日本の美人っていうのは、もともとぽっちゃりした女性のことだったわけだから。それこそ土偶なんてものもそうだし、平安美人もそう。江戸時代だって明治時代だって、ぽっちゃりした女性が美人だった。昭和に入っても戦前までは、ガリガリの女性より、ちょっと太っているくらいの女性のほうがモテてたんだからね。

──ということは、痩せている女性が好まれるようになったのは、戦後になってからということになりますね。

高須:戦争に負けて、アメリカ文化が一気に流れこんできたところで、変に影響を受けちゃったんだろうね。

 食生活の問題や遺伝的な問題もあるんだけど、アメリカの場合は、不健康な“超デブ”が多くて、健康的な小太りが少ないんだよ。だから、どうしても痩せたほうがいいっていう考え方が強くなってくる。それで、アメリカ政府としても、そういうプロパガンダを打つわけだ。本来、日本人にはまったく合わない考え方なんだけど、それに日本も騙されちゃったんだろうね。アメリカ的価値観の上にしか成り立たないはずの「女性は痩せてるほうが美しい」っていう思想を信じ込んじゃったんだよ。

──そういう意味で、ぽっちゃり女性がモテるようになったということは、アメリカからの脱却であるとも言えそうですね。

高須:ここにきて、やっと“戦後“が終わったっていう感じかな。だいぶ時間がかかったな(笑い)。あとは、日本の右傾化が進んでいるっていう考え方もできるけどね。たとえば、大東亜戦争のときのポスターなんかを見ても、女性はやっぱりぽっちゃりしてるんだよ。もしかしたら、そういうイメージもあったりしてね。

──戦後ではなく、戦時中の感覚ってことですか?

高須:最近は日中韓の関係が良くないから、日本人が潜在的に“有事”を感じているのかもしれない。そういう状況ではガリガリの女性よりも生命力の強そうなぽっちゃりした女性のほうが求められるはず。東アジア情勢がきな臭くなるに連れて、知らず知らずのうちに日本人も戦時中の感覚に近くなっているのかもな。つまり、ぽっちゃり女性がモテてるのは、日本の右傾化の象徴ってこと…。さすがに、ちょっと言い過ぎかな(笑い)。

 * * *
 独自の視点でモテぽちゃブームを分析した高須院長。まさか、日本の右傾化との関連性を指摘するとは…! 近い将来に“有事”が訪れることは微塵もうれしいことではないが、女性だけでなく男性もぽちゃブームを歓迎していることは間違いない。このモテぽちゃブームは、まだまだ続きそうだ。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。近著は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。

関連記事

トピックス

モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
《交際説のモデル・Nikiと歩く“地元の金髪センパイ”の正体》山本由伸「31億円豪邸」購入のサポートも…“470億円契約の男”を管理する「幼馴染マネージャー」とは
NEWSポストセブン
保護者責任遺棄の疑いで北島遥生容疑者(23)と内縁の妻・エリカ容疑者(22)ら夫妻が逮捕された(Instagramより)
《市営住宅で0歳児らを7時間置き去り》「『お前のせいだろ!』と男の人の怒号が…」“首タトゥー男”北島遥生容疑者と妻・エリカ容疑者が住んでいた“恐怖の部屋”、住民が通報
NEWSポストセブン
学業との両立も重んじている秋篠宮家の長男・悠仁さま(学生提供)
「おすすめは美しい羽のリュウキュウハグロトンボです」悠仁さま、筑波大学学園祭で目撃された「ポストカード手売り姿」
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン