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認知症ケア 昭和30年代の家庭を再現し脳活性化する回想法も

 最近の老人ホームは趣向を凝らした取り組みを行なうところも多い。

 例えば、大阪府大阪市にある「スーパー・コート大阪城公園」では、施設1階の談話スペースを、入居者が最も輝いていた昭和30年代の家庭風景を再現した「昭和コーナー」にしている。そうした昔の写真や道具を見ながら記憶を蘇らせることで、脳が活性化される「回想法」を取り入れている。
 
「認知症ケアとして、それぞれの個室にも昔を思い出してもらうように、現役時代の職業や趣味を再現する回想法を取り入れています。たとえば、元市バスの運転手さんの個室には当時の制服を飾り、現役時代の写真なども飾る。これを行なうと脳に刺激を与えると同時に、心が落ち着くようです。
 
 昔から使っていたタンスや机、鏡台なども個室に持ち込むことを勧めています。個室のドアにも30代の頃の顔写真を貼っておくと、自分の部屋を間違うことがなくなったりします。そのように、“懐かしさ”から元気を作っていくように努めています」(山本晃嘉・社長)
 
「スーパーホテル」のグループなのでホテル運営で培ったホスピタリティと質の高いサービスも魅力だ。

※週刊ポスト2013年11月8・15日号

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