能登半島地震で妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん
2024年の元日、能登半島を襲った大震災から2年が経過した。災害関連死とされた死者の人数は698人(2025年12月25日現在)を数え、近く700人を越す見込みとの報道も。多くの被災者がいまだに元の生活に戻れていない現状もある。
2024年1月1日、石川県珠洲市仁江町にある妻の実家で被災した石川県警の警察官・大間圭介さん(43)は、裏山の土砂崩れが家を襲い、親族のほか、妻・はる香さん(享年38)と長女の優香ちゃん(享年11)、長男の泰介くん(享年9)、次男の湊介くん(享年3)も命を失った。
一家を失い、金沢市内の自宅で「1人の生活」を続ける大間さんは、三回忌という節目を迎え何を思うのか。
「今年9月、1年半ぶりに珠洲の両親の実家に帰りました。周囲は公費解体が進んで、スカスカになっていて……ここに人が戻ってくるのか、不安になることのほうが多かったですね」(大間さん、以下同)
地震の後には豪雨も重なり、依然復興作業は進んでいない。家族を失い、生まれ育った地元も変わり果てたなかで、大間さんは自分の人生を生きている。
「災害で家族が奪われて、怒りや悲しさ、やるせなさは尽きないけど、その感情の矛先をどこに向けていいかもわからない。やっぱり、自分の人生はあの日に一回終わったのかなという気はしています。
でも、家族が生きたかったはずの人生を生きているワケだから、それを僕が無駄にするわけにはいかない。それが今のモチベーションですね」
優香ちゃんが卒業予定だった小学校からは卒業式に招かれ、卒業証書を受け取った。泰介くんが所属していた少年野球チームの同級生は学年最後の試合を終え、監督からメッセージももらった。
「皆さんが忘れずに悼んでくれていることは本当にありがたいですよね。やっぱり僕の人生は、妻と子供に彩られてきたんです。本当に幸せな思いをさせてもらいました」
