スポーツ

フィギュアスケートファン女性「苦悶の表情は腐女子の大好物」

 2月から始まるソチ五輪。中でも注目度が高いのが、メダルの期待も高いフィギュアスケートだ。ファン歴20年の専業主婦・Aさん(40代)が、その魅力について語る。

 * * *
 全日本選手権のフリーで、手を切ってしまった大ちゃん(高橋大輔選手、27才)が、演技の後半、赤い血の流れる手のひらをパッとかざしたでしょう。お~っと叫んじゃいました。まさに少女漫画の世界。

 フィギュアは順位を競い合う「競技性」と同時に、クラシックバレエのように優雅で華麗な「芸術性」を併せ持っているのがスポーツの中でも特別なところだと思います。

 世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(23才、カナダ)は、芸術性が持ち味で、高度なジャンプ抜きでも高得点が取れた時期があったこともある。

 それでいて、めちゃくちゃハードで体力が必要なんですよね。体力面に不安があるといわれていた羽生くん(羽生結弦選手、19才)は、今オフは「時間さえあれば腕立て伏せをした」そうです。それでも全日本選手権のフリーが終わった時、体を起こせないほど疲労困憊していた。美しい男子の苦悶の表情はBL(ボーイズラブ)好き腐女子の大好物です。

 フィギュアが、理不尽な競技であることも、魅力のひとつです。例えば、容姿。同じことをやっても、容姿でまさる選手には勝てない。どんなに努力しても才能があっても。私は自分の容姿に自信がないし、服も地味でメイクもしない。だけど、女は美しいことが価値なんだし、私も“美しい女”が好きなんだとフィギュアで実感させられる。

 それから年齢。全日本選手権でのミキティ(安藤美姫、26才)のSP『マイ・ウェイ』は、衝撃の出産から8か月後で、全盛期のようなジャンプの高さはなかったし、体力も落ちていたのは明らかだった。だけど、穏やかな表情で踊る姿に胸を打たれました。

 年齢を重ねれば表現力に深みが出るのに、技術力は落ちていく。年齢制限のある儚いスポーツなんです。

 青春、恋愛、栄光、挫折…すべてが詰まっている。まさに少女漫画なんですよ!

※女性セブン2014年1月23日号

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン