ビジネス

フィットネス業界が団塊世代に着目 女性専用店で急成長例も

 団塊世代(1947~1949年生まれ)が全員、年金生活を送る65歳以上になり、彼らの金融資産を狙ったビジネスが活発化している。これまでのシニアと団塊世代の消費の違いを示すキーワードが「アクティブ」だ。

「団塊世代の余暇生活時間にスポーツの占める割合は2005年には4割弱だったものが、10年には7割弱にまで増えています」(第一生命経済研究所・熊野英生・首席エコノミスト)  

 そこに着目したのがフィットネス業界。特に近年急成長したのが女性向けフィットネスジム「カーブス」だ。シニアビジネスに詳しい村田裕之氏(村田アソシエイツ代表)の話。

「カーブスの特徴はノーメン(客もスタッフも女性のみ)、ノーメイクアップ、ノーミラー(鏡なし)を掲げている点。従来のスポーツジムにはなかった要素で敷居を下げ、これまで運動の経験があまりなかったシニアの女性客を取り込んでいます」

 2005年に1号店が開設され約1400店舗まで拡大。会員も61万人に達した。「お客様の平均年齢は58.6歳で最高齢は98歳の方」(カーブスジャパン広報室)だといい、特に消費意欲が旺盛な女性にフォーカスして成果を挙げている。

 業界内には追随する動きもあり、大手のコナミスポーツクラブは60歳以上向けの運動教室「OyZ(オイズ)」を2012年に立ち上げた。名称は「Open(切り開く)、youth(若さ)、Zip(活力)」の頭文字を取ったもの。レッスン前に血圧測定など体調チェックがあり、理学療法士らが監修したエクササイズを行なう。全国180施設のうち関東・関西約30施設で実施し、今後の拡大が見込まれている。

※SAPIO2014年2月号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト