注目選手は「りくりゅう」だけじゃない(木原龍一、三浦璃来。写真/AFLO)
ミラノ・コルティナ冬季五輪が、2026年2月6日から22日まで開催される。注目のフィギュアスケートで日本勢はどこまで活躍できるのか。全日本フィギュアスケート選手権大会を終え、出場内定者が確定したフィギュアスケート日本代表について、バンクーバー五輪日本代表・小塚崇彦氏が解説する。
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大歓声のなか、30m×60mのスケートリンクの中心に向かっていく──。あの緊張感や独特の雰囲気は、フィギュアスケートの経験者だけが知る景色です。なかでも“魔物”が棲むオリンピックでは、背負うものが多い分、気持ちの強さが重要になる。
男子で初出場となる佐藤駿選手は、12月のグランプリファイナルで世界王者のイリア・マリニン選手(米国)が驚異的な得点を叩き出した直後の滑走で、自分の演技をやりきって3位に。メンタルの強さもそうですが、自分のスケートに自信が持てるほど練習が充実していたことの証左とも思えました。そういう選手は五輪の舞台でも強い。
2022年北京五輪銀メダリストの鍵山優真選手は、父親(コーチの正和氏)譲りのスケーティング技術で、ジャンプのみならずすべて質の高いものを揃えている。最もメダルが期待できる選手です。
女子は引退を表明している坂本花織選手。今季は本来のパワーが見られないと思っていましたが、坂本選手らしい元気をもらえる演技に戻ってきた。スピードとジャンプの飛距離に押されて点数も伸びるという勢いが、五輪でも観られそうです。
初出場となる17歳の中井亜美選手はトリプルアクセルを飛び、勢いに乗っています。千葉百音選手は、ひとつひとつの技が美しく、ジャッジからも好かれるタイプです。
団体戦でカギを握るのは、世界王者・りくりゅうペア(三浦璃来・木原龍一)。これだけ表彰台を狙える選手が揃った団体戦は初めてなので、日本史上に残るようなチームジャパンの競演が観られそうです。
