もともと、松井氏に近かったのは高橋だった。
「高橋は松井氏に対してかなりの尊敬の念を持っていて、“一番弟子”を自任している。実は高橋は昨年の開幕直後にケガで離脱した際、引退を決意していた。しかし国民栄誉賞の式典で再会した松井氏に後押しされて、もうしばらくの現役続行を決めたといわれています」(球界関係者)
しかしこれに黙っていないのが阿部。このオフにはわざわざニューヨークにまで出向いて松井氏と対談。親密さをアピールした。
さらに阿部は自分のグループから、昨年まで参加していた2008年ドラ1の大田泰示を“破門”。大田といえば昨年まで、松井氏の代名詞であった背番号55を背負っていた“期待の新人”だったが……。
「意識の低さを阿部に指摘され、“今年は1人になって、何が足りないのか考えろ”と突き放された。なかなか大田の芽が出ないという理由もあるが、松井氏が今年の宮崎キャンプで、臨時コーチとして現場復帰することを意識したのではないかともいわれている」(同前)
※週刊ポスト2014年2月7日号