やはり目立つのは、自校の生徒や児童を標的にしたわいせつ行為だ。例えば北海道の47歳男性高校教諭(年齢は基本的に処分当時、以下同)は、〈平成24年6月から7月にかけて、複数回、女子生徒と性的関係を持った〉(〈 〉内は自治体の資料より、以下同)ことで懲戒免職となった。道青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕(その後、処分保留で釈放)。教諭は「恋愛感情を持ってしまった」と話した。

 生徒を狙った盗撮も多発している。大阪市の小学校で28歳男性教諭が起こした事件だ。

〈3回にわたり、自身が勤務する小学校内で女子児童の更衣を盗撮した〉

 自治体資料にはそう書かれているのみだが、この男性教諭が使っていたのは使い捨てライター型の小型カメラ。女子児童が忘れ物として届け出たところ、カメラを設置する教諭の姿が映りこんでいてバレた。もちろん免職である。

 広島県の県立高校男性教諭(30歳)は、実習時間の休憩中に女子生徒の肩を揉んだ。

〈肩のマッサージをしている際に、衣服の上から下着のひもを引っ張るなどして、当該女子生徒に不快感を与えた〉

 さらに

〈授業中等において、性行為を想起させるようなわいせつな発言を繰り返したり、女子生徒の背中に自分の体の前面を密着させて学習指導を行ったりするなどして、複数の女子生徒に不快感及び嫌悪感を与えた〉。

 とんだ学習指導だが、この教師に対する処分は「停職3か月」だった。

取材協力/佐々木奎一(ジャーナリスト)

※SAPIO2014年3月号

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン