スポーツ

元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代

入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智

入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智

 阪神の後塵を拝する巨人は、後半戦に向けて打線の補強に動いた。

 白羽の矢が立ったのは元DeNAの乙坂智(31)。入団テストを経て支配下選手契約を結んだ。推定年俸は420万円で背番号は「54」となる。

 乙坂は高校野球の名門・横浜高校出身。DeNAでは2021年まで10年間プレー。2022年からメキシコ、ベネズエラなど海外でプレーし、今季は米独立リーグで結果を残し、5月にマリナーズとマイナー契約を結ぶも6月末に自由契約になった。

「俊足、強肩で身体能力が高く、シュアな打撃も魅力の未完の大器です。岡本和真(29)の負傷離脱によって深刻になった得点力不足を補う活躍を期待されています」(巨人担当記者)

 DeNA時代も若手のホープとして期待されたが、未成年との交際が報じられるなど“素行不良”が問題に。本誌もコロナ禍の2021年6月、東京・渋谷のクラブに繰り出す姿を報じていた(同年7月23日号)。

 球団が不要不急の外出を禁じるなか、クラブに現われた乙坂は「バレたらやばいんだよね~」と言いながら嬉しそうな顔でスマホを取り出し、周りにいた15人以上の女性と連絡先を交換。深夜1時半ごろに女の子2人を連れ出し、“マルチお持ち帰り”していた。

 DeNA広報部は当時、「当該選手の行動は誠に遺憾であり、厳正に処分いたします」とコメントし、厳しい対応を見せた。

「報道後、乙坂には自宅謹慎の処分が下されました。その後、チームの練習に復帰したものの一軍に戻ることはなく、そのままオフに戦力外通告を受けました」(スポーツ紙記者)

 その後の乙坂は海外球団を転々とし、異国の地で武者修行に励んだのだという。

「特にベネズエラでは身の危険を感じるようなシビアな世界だったそうです。治安が悪いため、安い家だと危険も増える。乙坂はインタビューで『収入は命に直結する』と語っていました。まさに目の前の1試合を命がけで戦ってきた。精神面も大きく成長していると思います」(同前)

「常に紳士たれ」と求められる巨人で、生まれ変わった姿を披露できるか。

※週刊ポスト2025年8月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(時事通信フォト)
《佳子さま盗撮騒動その後》宮内庁は「現時点で対応は考えておりません」…打つ手なし状態、カレンダー発売にも見える佳子さまの“絶大な人気ぶり”
NEWSポストセブン
2025年7月場所
名古屋場所「溜席の着物美人」がピンクワンピースで登場 「暑いですから…」「新会場はクーラーがよく効いている」 千秋楽は「ブルーの着物で観戦予定」と明かす
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
【衝撃の証拠写真】「DVを受けて体じゅうにアザ」「首に赤い締め跡」岡崎彩咲陽さんが白井秀征被告から受けていた“執拗な暴力”、「警察に殺されたも同然」と署名活動も《川崎・ストーカー殺人事件》
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《“ドバイ案件”疑惑のウクライナ美女》参加モデルがメディアに証言した“衝撃のパーティー内容”「頭皮を剥がされた」「パスポートを奪われ逃げ場がなく」
NEWSポストセブン
今はデジタルで描く漫画家も多くなった(イメージ)
《漫画家・三田紀房の告白》「カネが欲しい! だから僕は漫画を描いた」父親の借金1億円、来る日も来る日も借金を返すだけの地獄の先に掴んだもの
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
【伊東市・田久保市長が学歴詐称疑惑に “抗戦のかまえ” 】〈お遊びで卒業証書を作ってやった〉新たな告発を受け「除籍に関する事項を正式に調べる」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
《不動産投資会社レーサム元会長・注目の裁判始まる》違法薬物使用は「大きなストレスで…」と反省も女性に対する不同意性交致傷容疑は「やっていない」
NEWSポストセブン
女優・福田沙紀さんにデビューから現在のワークスタイルについてインタビュー
《いじめっ子役演じてブログに“私”を責める書き込み》女優・福田沙紀が明かしたトラウマ、誹謗中傷に強がった過去も「16歳の私は受け止められなかった」
NEWSポストセブン
13日目に会場を訪れた大村さん
名古屋場所の溜席に93歳、大村崑さんが再び 大の里の苦戦に「気の毒なのは懸賞金の数」と目の前の光景を語る 土俵下まで突き飛ばされた新横綱がすぐ側に迫る一幕も
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(右・時事通信フォト)
「言いふらしている方は1人、見当がついています」田久保真紀氏が語った証書問題「チラ見せとは思わない」 再選挙にも意欲《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン