国内

木嶋佳苗被告からラブコール受けたジャーナリストが困惑する

 千々に乱れる女心がそこはかとなく綴られている。
 
〈彼は、私より上田さんを選んだのか。ショックだった〉〈私は個人的に青木さんの髪が好き。ほんの少し白髪混じりで長めのサラサラした真っすぐな髪が、とても似合ってる。長身痩躯のあのルックスで取材に来られたら、ドキドキしちゃうだろうなぁ〉
 
 筆の主は、2009年に発覚した首都圏連続不審死事件の一審で死刑判決を受け、今年3月12日の控訴審判決を待つ木嶋佳苗被告(39)である。木嶋被告は今年1月、「拘置所日記」と題するブログを支援者の協力のもと開設。初回となった「私がブログを始めた理由」(1月5日)に綴られたのが冒頭の文章だ。
 
〈上田さん〉とは同じく2009年の鳥取連続不審死事件で一審死刑判決、現在控訴審中の上田美由紀被告(39)。そして〈彼〉とは上田事件を取材した『誘蛾灯』(講談社刊)を昨年11月に上梓したジャーナリスト・青木理(おさむ)氏のことだ。
 
 そこで本誌は青木氏に素直な感想を求めた。
 
──木嶋被告の猛アプローチをどう受け止める?
 
「えッ? (困った表情で)受け止められないですよ。そもそも上田被告を取材したのだって大手メディアが木嶋被告の事件ばかり報じていたから。天の邪鬼な僕はあえて山陰地方の不可解な事件をルポしてみようと。上田被告に『心を奪われた』わけではまったくありませんし」
 
──木嶋被告をどう思う?
 
「う~ん。会ったことも手紙のやり取りをしたこともないですからね。ただ打算かどうか分からないけど、獄中の身となっても、女である自分を前面に出すことはすさまじいとは思いますけど……」
 
──木嶋被告に伝えたいことは?
 
「一審の死刑判決が控訴審で覆る可能性は極めて低いし、死刑が確定してしまえば外部に発信することは叶わなくなる。(青木氏のことではなく)もっと別なこと、例えば事件について伝えきれていないことがあるなら、そうしたものを真摯に訴えた方がいいのではないでしょうか」
 
 木嶋被告は青木氏の返事をどう受け止めるか。

※週刊ポスト2014年3月14日号

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