ライフ

国立大風俗嬢「ちゃんと勉強したい学生ほど風俗バイト選ぶ」

 経済が低迷する状況にあって、手っ取り早くお金を稼げる方法の1つが風俗。フリーライターで『職業としてのAV女優』著者の中村淳彦氏が、風俗・AV女優業界で働く女子大生についてリポートする。

 * * *
 いま親元を離れている大部分の学生は生活費をアルバイトで賄わなければならない。長期に及ぶ不景気によって親の平均世帯年収は下落の一途で、文部科学省「学生生活調査」によると親からの仕送りのみで就学が可能な学生は32%、73.1%の学生がなにかしらのアルバイトに従事している実態が明らかとなっている。

 平均的な仕送り額では家賃相当にしかならず、食費や光熱費、携帯代、交遊費などで10万円以上を稼がなくては学生生活を送ることができない。インターネットの高収入求人サイトには性風俗やAVプロダクションなどの求人情報が溢れて、メール一つで応募が可能になっている。

 しかし、この数年は性風俗もAV女優も志願女性が多すぎて供給過剰状態で、貧困のセーフティネットとしては機能していない。スタート地点に立つまでの競争が激しく、AV女優である程度の金額を稼げるのは応募者の30人に1人、性風俗では7割の女性が面接で落とされている。厳しい選抜が行なわれる中で18~22歳という最も売りやすい適正年齢で、外見スペックも育ちもよくて知性もある難関大学、上位大学の女子大生が競争に勝っている。

 AV女優はプロダクションによっては稼働している8割が六大学、MARCHなどの現役女子大生だったり、若い女性が売りやすいキャンパス系のデリヘル、イメクラなどは本当に8~9割が現役女子大生だったりする。

 千葉大学3年生の畑山理子さん(仮名・21)は千葉栄町のデリヘルに勤めている。北海道の両親からの仕送りは毎月8万円、週3回平均で出勤して25万円程度を風俗で稼いで学生生活を送っている。

「国立大学は地方出身の女の子ばかりだから、栄町で働いている千葉大生は本当に多いですよ。仕送り額にもよるけど、自分で10万~12万円くらいは稼がないと生活できない。授業に出ながら普通のアルバイトだけでそのお金は稼ぐのは大変だし、両立するのは難しいです。

 単価が高めの塾講師とか家庭教師も働ける時間が短いし、ちゃんと勉強して卒業したいって学生ほど、水商売か風俗しかないってなります。学校では水商売や風俗のバイトをカミングアウトしている子はいないけど、地方出身でそれなりに可愛い子に限定したら半分くらいはいるかも」

※週刊ポスト2014年3月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン