――保安上の観点からもスカイマークは「問題ない」としています。
美月:不時着のような緊急事態が起きたとき、CAが大きな滑り台を地面に下ろしてお客様を脱出誘導する光景を見たことがあると思います。あのとき、CAのスカートが短いと滑った摩擦熱でストッキングが破れ、大やけどを負う恐れもあります。
しかし、いくら生地が厚めのスカートを履いていても摩擦で擦れることに変わりはありませんし、長いスカートも滑り下りる途中で捲り上がるはず。本当に安全面だけを考えるなら全社「パンツ」姿の制服にすべきです。
――LCC業界は競争が増すばかり。イメージチェンジの制服も含めて、スカイマークの戦略が今後どれだけ顧客に支持されるかが注目されます。
美月:後発のLCC(格安航空)が大手と同じことをしても勝てるわけがありません。思い切ってCAの華やかさやサービスをアピールして他社との差別化を図りたいスカイマークの気持ちも分かります。
私個人としては、世の女性の意見に逆行してこういう航空会社があってもいいと思いますが、最終的に航空会社を選ぶのはお客様ですからね。