国内

自民党幹事長に急浮上の小渕優子氏 派閥幹部から帝王教育も

 今夏に予定される内閣改造では、安倍晋三首相との不協和音が伝えられる石破茂幹事長や懐刀の菅義偉官房長官の処遇が注目されているが、ここにきて党の要といわれる幹事長候補に、意外な人物が浮上してきているという。小渕恵三元総理の二女・小渕優子氏(40)である。

 小渕氏が所属する額賀派(旧経世会)では小渕氏の領袖待望論も渦巻いている。額賀派は、元首相で父の恵三氏をはじめ、竹下登氏や橋本龍太郎氏らを輩出した名門派閥である。小渕優子氏の領袖就任を後押しするのは、その名門派閥OBで、2010年に政治家を引退した青木幹雄氏(79)だ。

「オモテには一切出てきませんが、いまだに砂防会館に事務所を構え、早大雄弁会の後輩として気脈を通じる額賀(福志郎)さんや一部の議員に電話で指示を出して、“奥の院”から政治を動かしています。かつての“参院のドン”の威光は健在です」(永田町関係者)

 青木氏は1999年の小渕恵三第2次改造内閣の官房長官で、早大雄弁会時代からの盟友だった。

「恵三氏が亡くなった後、初めての選挙から優子さんを全面的にバックアップしてきたのも青木氏でした。盟友の後継者である優子さんのサポートが、現役を退いた彼のライフワークの一つとなっている」と額賀派の関係者はいう。青木氏は近しい議員に、「うち(額賀派)は小渕が育つまで、総裁候補は立てない」と話すほどの力の入れようだ。

 そこには政治的な狙いもある。かつて“経世会に非ずんば自民党に非ず”といわれ、最大派閥の威光で党の要職を押さえてきた経世会だが、額賀派に看板を替えてからは低迷が続く。安倍首相らを輩出し、衆参合わせて92人の町村派に対して額賀派は51人と、議員数で大きく水を開けられた。

「恵三氏以来、長く首相を輩出していないという現状を、青木氏は深く憂いている。初の“女性宰相”を生むことによって、町村派との立場を逆転したいという思いが強い」(永田町関係者)

 額賀派には領袖の額賀氏(70)のほか、当選5回の竹下亘氏(67)、現経済産業相の茂木敏充氏(58)などがいるが、前出・額賀派関係者は彼らをこう評す。

「茂木さんは面倒見が悪く人望がない、竹下さんは華がないなど、評判は散々。さらに“過去の人”のイメージが強い額賀さん自身も、いっそ優子さんを女性初の派閥会長に据えることで、派閥そのものが注目されればいいと思っているフシがある」

 既に、青木氏を中心とする派閥重鎮らによる小渕氏の帝王教育は昨年から始まっている。

「昨年の秋口から、青木さんは小渕さんに“勉強会を作れ”とハッパをかけてきた。実際に、財務省幹部を中心とした小渕勉強会が発足し、さらに防衛省関係の勉強会も近々に立ち上がると聞く。財政金融と安全保障は総理になるために必須だとする派閥重鎮らの指示に基づくものです」(額賀派の議員秘書)

※週刊ポスト2014年4月25日号

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン