中期下落波動が認定され、大底に近い割安ゾーンに到達した銘柄は、ケンミレのソフトなら簡単にピックアップすることができるが、下げ止まるタイミングまでわかるわけではない。今後上昇に転じるか、さらに下落するかはわからないのだが、最初の資金はここで投じるのだ。
これなら「下がったと思って買ったらさらに下がる」パターンが発生しても、資金の9割は残っているのでそれほどダメージはない。「もっと下がると思うと怖くて買えない」という投資家にとっても、資金の1割だけなら、買うのはさほど怖くはないだろう。
買った後で上昇すれば、素直に喜んで利益確定をすればいい。もっと投資しておけばよかったと思うかもしれないが、大きく負けないためには必要なリスク管理だ。次の下落局面に備え、銘柄研究しながらキャッシュを温存しよう。
問題は、買った後でさらに下がったときだ。この場合、資金の30%を追加で投資する。最初に買った時よりも株価は下がっているので、資金額は3倍でも実際はそれ以上の株数を仕込める。買った後で上昇すれば、最初の買いの後で上昇した場合よりも、利益はずっと大きくなるはずだ。
※マネーポスト2014年春号