芸能

庄司麻由里 皆が嫌がる仕事ほどやり『はなまる』最後まで出演

 世の中にはお金が貯められる人と貯められない人がいる。セールで食材を買っても余らせてしまうし、電気のつけっ放しもしょっちゅう。家計簿は何冊買っても2~3ページで終了…もう何十年もそうやって生きてきた人が「貯められる人」になる秘密とは?

 俳優の庄司永建(90才)の長女として、不自由なく暮らしていた庄司麻由里(52才)が“貯める”を初めて意識したのは、小学校高学年の時。

「アグネス・チャンや南沙織の曲を録るのにカセットレコーダーが欲しかった。当時で3万円くらいしてました。親にねだっても、私は誕生日が12月29日。クリスマスプレゼントと一緒にされてしまうんですよね。弟は6月生まれで、誕生日とクリスマス、2回プレゼントをもらうチャンスがある。

 不利だ! と気づいて(笑い)、不満を言ったら、父に“きみは親せきがいっぱいいるんだから、お年玉を貯めて買えばいいんじゃないかな”と言われて。通帳と引き落としカードを渡されたんです」(庄司・以下「」内同)

 次のお正月。お年玉をもらうために、東京からひとりで親戚のいる大阪に行った。翌月にはお年玉がなくなったと嘆く弟を尻目に、念願のカセットレコーダーを買うことができた。そうして、お金を貯めることを覚えていく。

 次に転機となったのは35才。『はなまるマーケット』の“はなまるアナ”になった時だ。

「リポーターは20代までという時代に、30代の主婦リポーターの需要はとても珍しく、ありがたかったですね。番組が始まって3~4か月経った頃、らっきょうの特集があって。私、好き嫌いはほとんどないんですけど、らっきょうだけは食べられなかったんです。つい家で、やだな~、苦手だな~ってこぼしたら、テレビ番組制作会社の夫から“何言ってんだ!

 30すぎたらコウモリでも食べろと言われたらバリバリ食べなきゃ仕事なんてなくなる。食べられないと言えるのは10代まで。食べた後に涙流してもいいのは20代まで、30過ぎた女性リポーターは眉ひとつ動かさず食べて、軟骨がコリコリしていてカルシウムも多そう、骨粗しょう症によさそうですね、くらい言わないと使ってもらえないんだぞ”って言われたんです。

 それからはみんなが嫌がるもの、汚いものほど率先してやるようにしました。下水道にも入り、夢の島にも行き、スズメ蜂と闘い、蚊が100匹いる部屋に刺されに行き…。でも、そうしたからこそずっとお仕事をいただけたんだと思います」

『はなまる』に17年半の間、出演し続けたキャストは、岡江久美子と薬丸裕英と彼女の3人だけ。結果が何よりも物語っている。

※女性セブン2014年5月8・15日号

関連キーワード

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン