ライフ

シニア向けハローワーク攻略法 意外と高給な海外が狙い目

 昨年4月から厚生年金の受給年齢の引き上げが始まり、60歳を超えても働く必要性が出てきた。しかし、その年齢で新たな仕事を見つけるのはなかなか難しい。『「58歳から65歳」こそ使えるハローワーク徹底活用術』(朝日新聞出版)の著者・日向咲嗣氏が、ハローワークで仕事を探す際の裏ワザを提案する。

【その1】「事前に『ネット版ハローワーク』で検索すべし」

 ハローワークに設置されているパソコンはタッチパネル方式で、あらかじめ決められた言葉しか検索できません。しかし、インターネットの「ハローワークインターネットサービス」では、フリーワードでの検索が可能。例えば、「年金受給者」と検索すると「年金受給者歓迎」など、シニア向けの仕事が出てくるので、事務所で検索するよりもはるかに効率的です。

【その2】「希望の時間帯と曜日は、あえて外す」

 平日・9~17時という時間帯を指定すると競争率が高くなりがちです。そこで、あえて土日・17~9時で検索すると、希望の職種が見つかりやすい。シニアで求人の多い警備員などの職種は、昼間よりも、夜の時間帯のほうがメイン。介護の仕事もそう。時間帯を逆にすると希望職種の求人が見つかることはよくあります。

【その3】“ハローワーク関連施設”を狙う

 仕事を紹介してくれるのは、ハローワークだけではありません。例えば、東京・飯田橋にある「東京しごとセンター」。ここは就業相談を受けることが主な業務なのですが、求人情報も提供されています。そこには55歳以上のシニアコーナーもあり、通常のハローワークより空いている場合が多い。“ハローワーク関連施設”が、意外な穴場になっています。

【その4】「『個別支援制度』で相談員と顔見知りになるべし」

 規模の大きいハローワークには「個別支援」制度があり、係員がマンツーマンで相談・紹介をしてくれます。完全予約制なので待たされることもない上に、係員と顔見知りになれば、いちいち希望の職種や時間帯を伝える手間が省け、こちらが希望する求人を見繕ってもらえます。また、「この職種はシニアでも大丈夫」といった経験から来る判断も的確なので、シニア採用に消極的な企業に面接に行って採用を断わられるという無駄足が少なくなります。

【その5】「意外と高給な海外が狙い目」

 勤務地を「海外」に指定すると、年齢が60歳以上でも常時150件以上の求人がヒットします。飲食業や建設関連などに交じって、現地での技術指導などがあります。これまでの経験がモノをいうので、特定分野での経験や資格を持っているシニアだと採用されやすい。しかも、給料も国内に比べて高い場合が多く、一考の価値ありです。

※週刊ポスト2014年5月9・16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚へと大きく前進していることが明らかになった堂本光一
《堂本光一と結婚秒読み》女優・佐藤めぐみが芸能界「完全引退」は二宮和也のケースと酷似…ファンが察知していた“予兆”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)
《GPS持たせ3か月で400人と売春強要》「店ナンバーワンのモテ店員だった」美人マネージャー・田野和彩容疑者と鬼畜店長・鈴木麻央耶容疑者の正体
NEWSポストセブン
日本サッカー協会の影山雅永元技術委員長が飛行機でわいせつな画像を見ていたとして現地で拘束された(共同通信)
「脚を広げた女性の画像など1621枚」機内で児童ポルノ閲覧で有罪判決…日本サッカー協会・影山雅永元技術委員長に現地で「日本人はやっぱロリコンか」の声
NEWSポストセブン
三笠宮家を継ぐことが決まった彬子さま(写真/共同通信社)
三笠宮家の新当主、彬子さまがエッセイで匂わせた母・信子さまとの“距離感” 公の場では顔も合わさず、言葉を交わす場面も目撃されていない母娘関係
週刊ポスト
タンザニアで女子学生が誘拐され焼死体となって見つかった事件が発生した(時事通信フォト)
「身代金目的で女子大生の拷問動画を父親に送りつけて殺害…」タンザニアで“金銭目的”“女性を狙った暴力事件”が頻発《アフリカ諸国の社会問題とは》
NEWSポストセブン
阿部慎之助監督(左)が前田健太(時事通信フォト)の獲得に動いているとも
《阿部巨人の「大補強構想」》前田健太、柳裕也、則本昂大、辰己涼介、近本光司らの名前が浮上も、球団OBは「今はそんなブランド力はない」と嘆き節
週刊ポスト
松田烈被告
「テレビ通話をつなげて…」性的暴行を“実行役”に指示した松田烈被告(27)、元交際相手への卑劣すぎる一連の犯行内容「下水の点検を装って侵入」【初公判】
NEWSポストセブン
鮮やかなロイヤルブルーのワンピースで登場された佳子さま(写真/共同通信社)
佳子さま、国スポ閉会式での「クッキリ服」 皇室のドレスコードでは、どう位置づけられるのか? 皇室解説者は「ご自身がお考えになって選ばれたと思います」と分析
週刊ポスト
Aさんの左手に彫られたタトゥー。
《10歳女児の身体中に刺青が…》「14歳の女子中学生に彫られた」ある児童養護施設で起きた“子供同士のトラブル” 職員は気づかず2ヶ月放置か
NEWSポストセブン
知床半島でヒグマが大量出没(時事通信フォト)
《現地ルポ》知床半島でヒグマを駆除するレンジャーたちが見た「壮絶現場」 市街地各所に大量出没、1年に185頭を処分…「人間の世界がクマに制圧されかけている」
週刊ポスト
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(インスタグラムより)
「バスの車体が不自然に揺れ続ける」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサー(26)が乱倫バスツアーにかけた巨額の費用「価値は十分あった」
NEWSポストセブン
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン