ライフ

豆腐に含むカルシウム 大豆より吸収し酢と合わせ吸収率UP

 大豆を消化吸収しやすく加工した豆腐には、良質の植物性たんぱく質をはじめ、イソフラボンやカルシウム、ビタミンEなどの栄養成分がたっぷりだ。

 豆腐には「畑の肉」とも呼ばれる大豆の栄養がたっぷり。中でも豊富なのがたんぱく質で、木綿豆腐1丁(300g)で、成人女性の1日の必要量の約1/3がまかなえるほどだ。しかもコレステロールや中性脂肪は少なく、カロリーも低い。生活習慣病が気になるときやダイエット中にもぴったり!

「体内で作ることのできない9つのアミノ酸を必須アミノ酸といいますが、豆腐のたんぱく質は、この必須アミノ酸の配合もよく、とても良質です。消化吸収しやすく、手軽に食べられる点でも、優秀なたんぱく質源といえますね」

 こう話すのは料理研究家であり、管理栄養士の検見崎聡美さん。

 ちょっと意外かもしれないが、豆腐はカルシウム源としても優秀。木綿豆腐なら100g中に120mg含まれており、牛乳(100g中100mg)と比べても、ひけをとらない。

「豆腐のカルシウムは大豆よりも吸収しやすいのですが、お酢を合わせると、さらに吸収率がアップ。効率よく摂れますよ」(検見崎さん)

 女性は加齢に伴ってエストロゲンが減少すると、骨密度が下がるというデータも。ただでさえ日本人はカルシウムが不足傾向。カルシウム補給のためにも豆腐は狙い目の食材。

 近年注目を集めているのが、体内で作られるホルモンの一種、エストロゲンと似た働きをするといわれる大豆イソフラボン。もちろん大豆から作られる豆腐にも含まれている。エストロゲンは女性の美しさと健康に欠かせないホルモンだが、加齢とともに分泌量が減ることで、シミやしわといった肌トラブルが起きやすくなり、バストが下がる、ぜい肉がつくといった体形の悩みも増す。大豆製品や豆腐を食べてイソフラボンを補給することで、更年期の対策にも期待が持てるようになるのだ。

 豆腐には、美と健康を気にかける女性にうれしい成分がもうひとつ。それはビタミンE。「老化防止のビタミン」ともいわれるビタミンEには、強い抗酸化作用があり、特に紫外線に対する抵抗力を上げるといわれている。血行や新陳代謝を促す働きもあるため、肌のはり、つやアップにも効果的だ。

「ビタミンEはAやCを合わせると、相乗効果でパワーアップしますから、いろいろな野菜と一緒に摂るといいですね」(検見崎さん)

※女性セブン2014年5月29日号

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン