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バイナリー 複数業者でトレードし為替の動きやすい時間狙う

 最近、バイナリーオプションの元気がない。為替相場がボックス圏に入っていることも関係しているが、なんといっても、2013年12月よりスタートした新規制の影響が大きい。個人トレーダーからは、「儲けにくくなった」という声が聞こえてくる。果たしてそれは事実なのか? 実は、新ルール下でもしっかりと結果を出しているトレーダーも少なくない。ではどうやって儲けているのだろうか。そのノウハウを紹介しよう。

 新規制下では、旧タイプの「ハイ&ロー型」が実質的には禁止されている。また、最も大きな変更は「取引時間は最低2時間以上」という点。新規トレードは、最低でも2時間に1回しかスタートできなくなり、1日でエントリーできるタイミングは多くても12回となってしまった。

 今、バイナリーオプションで儲けているトレーダーは、新規制で生じたデメリットを解消しつつ、新しいメリットを活かしている。その実践例を紹介しよう。

 旧規制では、5分あるいは10分に1回新規トレードがスタートし、1日100回以上の取引ができた。いったん相場に明確なトレンドが発生すると、次々とエントリーをして、利益を積み上げていく、という手法が可能だったのだ。それが、新規制では取引時間が2時間となったことで、1日のエントリー回数が激減してしまった。

 しかし、複数の業者を利用することで、エントリー回数を増やすことはできる。業者によって、取引開始時間が異なるからだ。早朝の取引開始時間をみると、IG証券の6時からヒロセ通商の8時25分まで、各社によって少しずつ時間がズレていることがわかる。このズレを利用すれば、次々と新規トレードをエントリーすることができるのだ。

 複数の業者に口座を開いて、それぞれで注文を出すのは面倒だが、このやり方で確実にトレード回数を増やすことはできる。

 また、ラダー型のバイナリーオプションは、目標レートが中心レートから離れているほど、予想が的中したときの利益は大きくなる。したがって、ある程度相場が変動しているときのほうが投資妙味は高い。儲けているトレーダーは、相場の動く時間帯を集中的に狙っている。

 一日の取引時間の中で動きやすい時間帯は、世界各地の主要マーケットがオープンするときだ。その時間帯を下にまとめたので参考にして欲しい。

【為替の動きやすい時間】
●各地域のオープン時間の目安/時間帯(日本時間)
オセアニア市場(ニュージーランド・オーストラリアなど)/6時前後
アジア市場(東京・香港・シンガポールなど)/8時前後
欧州市場(フランクフルト・チューリッヒ・パリ・ロンドンなど)/15時前後
米国市場(ニューヨーク・トロントなど)/21時頃

※マネーポスト2014年夏号

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