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番組内紹介ツイート、ヤラセがすぐバレる時代 27時間TVもか

最近、生放送のテレビ番組でよく見かけるのが、番組が設定したハッシュタグをつけてツイッターに投稿されたつぶやきを、リアルタイムで紹介するという演出だ。視聴者の感想をすぐに伝えられるということで、見ている方も「なるほど、みんなこう思っているのか」などと新たな発見も少なくない。

7月26日から27日に放送された『武器はテレビ。SMAP×FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)でも、「#27時間テレビ」というハッシュタグをつけて投稿されたツイートがリアルタイムで紹介された。しかし、そのなかに不穏なものがいくつか含まれていたと、ネット上で話題となった。

その不穏なツイートの内容自体はそれほどおかしくない普通の感想なのだが、問題となっているのはアカウントそのものだ。

不穏アカウントは複数存在しており、それらは放送直前の2014年7月19日、もしくは26日に開設されている。また、『27時間テレビ』放送時のフォロワー数も10人前後と少なく、投稿数も少ない。その投稿もほぼ『27時間テレビ』に関連するもので、どうも『27時間テレビ』に投稿することが目的で開設されたアカウントである可能性が高いのだ。

それらの不穏アカウントの投稿が、放送で紹介されたことで、ネット上では「やらせなのでは?」といった疑惑が浮上。今回の不穏アカウントについて、ネット事件に詳しいITライターはこう話す。

「これらのアカウントがどういう目的で誰が開設したものかは分かりませんが、ツイッター上で誰かと交流している形跡もなく、状況的に見ると一般ユーザーの可能性は低そうです。スタッフがやっているかどうかは分かりませんが、27時間テレビのためのアカウントであると考えていいでしょう」

実際問題問して、番組でツイートを紹介する場合に、やらせが行われることはあるのだろうか。

「以前はいくつかそういった例もありましたが、今は視聴者がすぐに調べるので、なかなかやらせはできません。そもそも画面に出てきたツイートをそのまま検索すれば、実際に投稿されているものかどうかが、すぐわかっちゃうんですから。検索してヒットしなければ、ねつ造だということになるし、ヒットしても今回のように不審な点があれば、すぐにネットユーザーが検証してしまう。つまり、ツイート紹介はガチンコしか成立しません。こんな現状なのに、やらせツイートを紹介する番組があったとすれば、さすがにスタッフが無知だと言わざるを得ませんね」(前出ITライター)

ネット上には不適切なツイートも多いので、どれを紹介するかという点については、しっかり吟味する必要がある。“やらせ”という手法を使えば、確かに吟味する手間は省けるかもしれないが、それがバレたときにはとんでもないしっぺ返しが待っている。このご時世、ネットでの嘘などすぐにバレるのだから、どんなことでも誠実に取り組むしかないのだ。

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