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好業績に沸く総合商社への就職では慶大の強さが他大学を圧倒

 子供や孫が就職活動しているという訳でもないのに、それでも気になってしまうのが学生が選ぶ「就職人気企業ランキング」(以下に示すカッコ内の順位は楽天『みんなの就職活動日記』調査による『2015年度卒 新卒就職人気企業ランキング』のもの)だ。自分の会社、業界が今の若者たちにどう思われているか──。
 
 最近では「学歴を考慮しない」採用を謳う企業が増えているが、人気企業の出身校別採用人数を調べると、結果的には東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった有名大学が多くの企業で上位を占めている。

 業種などによって、採用する大学の傾向は大きく異なる。

 近年、好業績に沸く総合商社では、慶大の強さが他大学を圧倒。三菱商事(26位)、三井物産(15位)、伊藤忠商事(7位)、住友商事(51位)、丸紅(18位)の大手5社すべてで採用人数トップとなっている。

「そもそも、昔から商社には慶応が多い。今もOBによるリクルーター文化が残っており、『三田会』に代表されるように、タテのつながりが強い慶応は有利になる。OB訪問すれば、その情報をすぐに採用担当者に上げてくれる」(慶大卒の商社社員)

 一方、早大はマスコミに人材を多く輩出する。朝日新聞社(57位)、読売新聞社(76位)といった大手新聞社、講談社(63位)、集英社(67位)、KADOKAWA(103位)、小学館(123位)といった大手出版社では早大がトップ。

「元々、早稲田はマスコミ志望の学生が多いから採用人数も多くなるのでしょう。早稲田だから入社で有利になったという感覚はありません」(早大OBの朝日新聞社員)

 マスコミでもテレビでは必ずしも早大優位とはいえない。日テレとテレ東では慶大が多数派だ。

(取材協力/大学通信)

※週刊ポスト2014年9月15・22日

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