歓談後にはレクリエーションの時間がある。
「掃除用のブラシで石けんを浴場の床に滑らせ、空のシャンプーボトルの的を倒すという、ボウリングとゲートボールを足したようなゲームをやりました。私の番の時には“頑張って~!”と女性陣から声がかかり、まるで大学のサークルに入ったかのような盛り上がりでした。黄色い声を浴びたのなんて、何十年ぶりか(笑い)。地元の参加者が多かったので、仲間を増やしに来ているという雰囲気でした」(同前)
その後は旅館から15分ほど離れた梅園まで往復するウォーキング、そして昼食をとってお開きとなった。
東京都の武蔵野市とNPO法人「シニアネットむさしの」が共催する「まちコン in 吉祥寺」は、一昨年11月にスタート。昨年12月には第2回が開催された。参加条件は50歳以上の男女。参加費はお菓子代の500円のみだ。
同イベントを開催した武蔵野市・市民活動推進課の説明。
「第1回の参加者は25人で、内訳は男性8人、女性17人でした。年齢は50代から70代まで幅広く集まりました。女性のほうが初対面の人と話すことに慣れているからか、積極的に会話されている印象でした。ここでお知り合いになった方々がイベント後、個別に飲みに行かれることもあるようです。定年後を充実させるために友人を増やしていただくという目的が実り始めています」
※週刊ポスト2014年9月5日号