高齢者の中でも、企業がターゲットとして注目するのが「アクティブシニア」と呼ばれる層だ。いわゆる団塊の世代(1947~1949年生まれ)で健康な人のことを指し、趣味や娯楽のために積極的に消費を行なう傾向がある。
この巨大市場を狙って、様々な試みが展開されるなかで誕生したのが「シニア街コン」だ。リタイア後の「第2の人生」に向けて新たな出会いを求める中高年のニーズをくみ取り、全国各地で様々な試みが繰り広げられている。
「シニア街コン」には大きく2つの潮流がある。ひとつは、地方の自治体や団体・企業などが主催する「地域振興型」だ。このタイプの特徴は「異性のパートナー探し」を主眼としていないこと。地元の高齢者が孤立してしまうことを防ぐために交流の場を提供する、いわゆる「地域デビュー」を後押ししようという意味合いが大きい。そのため夫婦で参加可能というイベントが多い。
もうひとつは、結婚相談所などが運営に関わる「婚活型」だ。こちらは参加資格が独身に限られ、年齢や年収などに条件が設けられるケースもある。「本気度」の高い参加者が多いため、異性との出会いをサポートする様々な工夫が凝らされている。
前者の「地方振興型」の実例から特徴を見ていこう。まずは「足湯に浸かりながら会話を楽しむ」というコンセプトが斬新な「風呂コン」だ。埼玉県の越生町・ときがわ町にある3つの温泉施設が持ち回りで開催しており、今年3月4日で12回を数える恒例行事となっている。参加費は2600円、60歳以上の男女であれば参加できる(夫婦参加も可)。参加した65歳男性がいう。
「私が行ったときの参加者は20人ほどでした。男女比率は4対6くらい。男性は60代半ばの定年世代が多かったが、70代、80代の方もいましたね。一方、女性は60代前半の方が多かったです。リピーターも多いようで、ひとりに話しかけたらそれぞれの友人、知人を紹介し合う形で輪が広がっていきました」
関連記事
トピックス
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆” ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン