スポーツ

羽生結弦DVDが「アスリート史上初」の売れ行き 何が凄いのか

売れ行き好調。羽生結弦選手のDVD「覚醒の時」 (初回限定豪華版)

 今やメディアで目にしない日はないほど、リンク以外でもさまざまに活躍が目立つフィギュアスケート選手たち。ソチ五輪の金メダリスト、羽生結弦選手(19)の初DVD「覚醒の時」(フジテレビジョン・ポニーキャニオン)も好調だ。

 発売されるや初週売上2.1万枚を記録し、オリコンのDVDならびにBlu-rayランキングで首位を獲得。これはスポーツ選手としては史上初の快挙だった。さらにその後2週にわたってトップテン入りを続け、フジテレビによると現在、DVD、Blu-ray合わせておよそ7万枚を売り上げている(8月29日)。

 このDVDの発売までには、ファンをヤキモキさせるちょっとした事件があった。当初予定されていた発売日が一度延期になったのである(5月21日→7月16日)。

 待たされるとそれだけ期待値はあがるもので、アマゾンのレビューには、発売前からコメントが殺到した(8月29日時点で215件)。収録演目や特典映像が追加されるなどの紆余曲折を経て、ついに世に出たDVDには絶賛の声が挙がっている。羽生選手の人気のみならず内容への高い評価がオリコン1位という快挙につながっているのだ。

 第一に収録演目が充実している。「2012年の世界選手権『ロミオとジュリエット』を見られて嬉しかった。羽生選手の才能を世界に知らしめた演技だと思っています。それから、ソチでも滑ったショートプログラム『パリの散歩道』は3大会の演技が入っています。これが全然多すぎない。同じプログラムを見るからこそ、羽生選手の成長がよくわかるんですよね。あの“への字”ポーズも、どんどんシャープになっています!」(購入した40代女性)

 見比べて初めて気づくこともある。別の30代男性ファンはこう語る。「僕は特に、ジュニアからシニアに上がった頃の演技に引きつけられました。ジャンプはまだ安定感を欠くのだけれど、時分の花といいますが、若いころの荒削りの良さというのもあるなと」

 それからこのDVD、演技の解説やナレーションなど、羽生選手以外の声がほぼ排されている。競技結果は文字情報のみ。これによって、試合の間などに差し挟まれる羽生結弦の肉声が際立ち、視聴者は羽生選手の内的世界に没入できる。

「まるで近くにいるような気分になれました(笑)。テレビ放送の解説はありがたいのですが臨場感が削がれますし、解説がなくてもわかるものだと気づきましたね。練習中の素顔なども新鮮です。羽生さんがカナダで食事をしてる場面があるんですが、お弁当箱がプーさんで。やっぱり好きなんだなぁと思いました」(購入した50代女性)

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト