芸能

ASKA 「妻の愛」調書を無視し愛人に法廷告白した理由は何か

 9月12日、覚せい剤取締法違反などの罪で起訴されたASKA被告(56)に判決が下る。裁判官の判断に大きく影響すると見られているのが、「ラブソングの名手」が公判で堂々と語った「愛の言葉」だ。

 8月28日の初公判。1987年に結婚した元フリーアナウンサーの妻・洋子さんの供述調書を弁護側が読み上げた。昨年4月以降、洋子さんが立ち会って毎週、検査キットで覚醒剤の有無を調べていたことが明かされた上で、調書にはこう記されていた。

「健康だった頃の姿に戻ってくれるのを願い、娘、息子と寄り添い、夫を支えていきたいと思います」

 サポートを約束することで夫の情状酌量を求めようとする妻の思いが伝わってくる。ところが、それに続く検察側の被告人質問でのASKA被告の発言は妻を裏切るものだった。

検察官:「あなたにとって(一緒に逮捕された)栩内(とちない)香澄美被告はどんな人か」

ASKA:「大事な人です」

検察官:「大事で好きな人か」

ASKA:「はい」

 栩内被告は初公判(7月22日)で交際期間を10年と明かし、ASKA被告は公判で6年と述べた。

 さらにASKA被告は今後の関係を聞かれると、「ここで話すのは無理」といい、「まだ決められないのか」という問いに「はい」と答え、愛人への未練を吐露。ASKA被告の知人が明かす。

「彼はここ数年、栩内さんのことをよく語っていた。“彼女のおかげで自分は生まれ変わった”“いま音楽活動をしているのはすべて彼女のため”などと話していた」

 公判での「大切な人」発言は、栩内被告を思うASKA被告のストレートな思いだったのか。元東京地検特捜部検事の若狭勝弁護士が話す。

「この発言は栩内被告の裁判には悪影響を及ぼします。ASKA被告が愛情を告白したことで、裁判官に“容疑を否認している栩内をかばっている”との印象を与えた。さらに、一緒に覚醒剤を使用したと疑われる人間関係を断ち切れないと匂わせたことで、裁判官は再犯を懸念し、量刑を重くすることが考えられます」

 どうやら“余計な純愛”だったようだが、ASKA被告をよく知る芸能関係者はもう少し深読みする。

「復帰後のイメージを気にしているのだろう。栩内とは体の関係と切り捨てれば刑は軽くなるかもしれないが、ラブソングを歌うアーティスト生命は終わる。世間に“愛を貫く男”という印象だけは残したかったのではないか」

※週刊ポスト2014年9月19・26日号

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン