「それは間違いないでしょう。オファーも相当数に上っていると聞きます。ただ、今クールのドラマには出演していないし、宣伝する材料もないため、バラエティに積極的に出ていくことはなさそうです。そうなると、主演以外の人物にオファーが殺到します。
主演でなくても、人気ドラマに出ていた俳優が登場すると、確実に番組の視聴率が上向くんですよ。昨年、視聴率40%超えの『半沢直樹』(TBS系)でおネエキャラを演じた片岡愛之助は、ドラマ終了の翌週、9月29日に『おしゃれイズム』に出ると、13.8%をマーク。10月19日の『さんまのまんま』でも、土曜17時という時間帯ながら、8.2%と結果を残しました。以降、愛之助はバラエティに引っ張りだことなり、年末年始も大忙しに。主演の堺雅人がバラエティには出ないため、片岡愛之助にお鉢が回ってきたわけです。
そういう意味で言うと、今は『花子とアン』で吉高由里子演じる村岡花子の夫役を務めた鈴木亮平に注目が集まっています」(同前)
実際、鈴木が出演した番組の視聴率は好調だ。『花子とアン』が放送中だったとはいえ、8月28日の『アウト×デラックス』(フジテレビ系)は23時台ながら9.7%を記録。9月5日の『ぴったんこカン・カン』(TBS系)は14.6%、9月22日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が15.1%となっている。いずれも、もともと視聴率の高い人気番組だが、平均以上の高視聴率を記録している。
「朝ドラの高視聴率は、テレビ界全体に良い影響を与えているのです。民放の情報番組などで、不思議と朝ドラの話題が出て、宣伝のような形になる場合もよく見受けられます。これは、“結局自分たちに高視聴率という形になって跳ね返ってくるから”という側面もあります」(同前)