ダイエット中は食べる量も排便の回数も減るため、十分な水分補給が短期減量の成果を出すポイントだ。
さらに土田さんは、体のリズムと美肌作りにもこうや豆腐が適していると語る。
「こうや豆腐の特徴のひとつが、消化吸収のスピードの速さ。睡眠時に胃に食べ物が残っていると、良質な眠りがとれず翌朝の食欲もわきません。朝食を抜けば血糖値が上がらず1日の活動にも支障をきたします。一方、消化が速ければ翌朝の排便がスムーズで食欲もわき、腸内環境が整います。こうや豆腐に含まれるアミノ酸やビタミンを吸収する率も増え、肌や髪の美しさもアップします」
そこで、簡単に作れるこうや豆腐のレシピを浜本さんに教えてもらった。まずは基本のレシピから。
【こうや豆腐とかぶのそぼろ煮】
(1)こうや豆腐2枚は「水戻し」して4等分する。かぶ2個は皮を剥き4等分し、茎は3cm幅に切る。
(2)鍋に鶏胸ひき肉100g、しょうゆ大さじ1、砂糖・みりん各大さじ2、塩小さじ1/4を加えて混ぜ合わせる。中火にし、混ぜながら鶏肉をそぼろ状にする。
(3)(2)にだし汁1.5カップを加えてひと煮立ちしたら、(1)のかぶを入れ落としぶたをして弱火で約20分煮含める。
(4)落としぶたを取り、(1)の茎を入れてひと煮たちさせ、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1、水大さじ3)を加えてとろみをつける。
続いてアレンジレシピをご紹介。
【こうや豆腐のチーズピカタ】
(1)こうや豆腐4枚は、「レンジ戻し」する。粗熱がとれたら水気を絞り、厚みを半分にして間にスライスチーズ4枚を挟む。
(2)溶き卵2個、コンソメ(顆粒)小さじ2、塩小さじ2/5、こしょう適量、パン粉大さじ4を混ぜ、(1)を漬ける。
(3)熱したサラダ油大さじ2に(2)を入れて両面こんがりと焼く。好みの野菜適量を添えて皿に盛る。
「今、こうや豆腐は水に1分浸すだけで簡単に戻せます。切らずに使う場合は、だし汁などにそのまま入れるだけと調理が簡単です。やわらかく消化が良いので、おやつや夜食にもぴったり。ただし、こうや豆腐は吸収性が高いので、夜食やダイエット食の場合は、濃い味つけや油を多く使う料理は控え、だしを生かした薄めの味つけを心がけましょう」(前出・浜本さん)