芸能

文学アイドル「道重さゆみはモー娘。卒業で伝説になります」

西田藍「さゆへの愛情が深すぎて表現が難しい」

 11月26日の横浜アリーナ公演を最後に、道重さゆみがモーニング娘。を卒業する。人生を支えた本に道重さゆみの写真集をあげる文学アイドルの西田藍は、自分の人生を変え、ロールモデルでもあるという道重の卒業を目の前にして、いま何を思うのか。「愛情が深すぎて、さゆ(※道重さゆみ)のことは表現が難しい」としながら、あふれる思いと、アイドル全般への愛を語った。

 * * *
――卒業の日が近づいていますね。コンサート当日は、泣いてしまいそうですか?

西田藍(以下、西田):泣くのかなあ。卒業が発表されて以来いろいろなことを考えましたが、今までありがとう、という慈愛の気持ちになりつつあります。もちろん、将来もアイドルとして存在してほしいんです。でももし、完全に引退したとしても私は受け入れると思います。さゆが決めたことなら、何でも受け入れられる感じになりました。

 引退の話を聞いたときは、早すぎると思いました。でも、実際にそのときが近づいてみると、いいタイミングだったのかなと思うようになっています。今、モーニング娘。をやめたら伝説になると思うんです。

――どんな伝説になるのでしょうか?

西田:人間は成長すればどうしても大人の女性になってしまうけれど、かわいいイメージを残したまま卒業したかったと思うんです。私自身はきっと、大人になったさゆのことも好きでいます。でも、すべてのファンが大人の女性になっても好きでいつづけてくれるかはわからない。でも今なら、かわいい道重さゆみが強く印象に残ります。

 モーニング娘。の道重さゆみのイメージを強く残したままいったん卒業し、休養したあと芸能活動を再開したら、モーニング娘。じゃないタレント・道重さゆみに変身しやすい。考え抜かれているなと、卒業が近くなるにつれ強く思うようになりました。

――道重さんには女性ファンが多いことも特徴ですね。

西田:さゆが女子に人気なのは、自分はかわいいと言い続けたことだと思うんです。バラエティ番組で「何を言ってんの?」と笑われながらも、ずっと自分はかわいいと言い続けていた。芸能人だからキャラとして言い続けたという見方もありますが、たとえそうでも、十代の女の子が自分のルックスを品定めされ続ける状況が続くのはきつい。私でも、ちょっと人前に出ただけで大変だなと思うことがあるのに、さゆは日本中の人に見られていたので。

――Berryz工房の嗣永桃子さんも自分を「かわいい」と言い続けていますが、違いますか?

西田:嗣永さんはもっと戯画的に、アイドル的にやっている。でも、さゆのキャラクターは毒舌も混ざっているから、どこまで本気なんだろうと思わせる感じになります。それでも自分のことを「かわいい」とめげずに言い続けているところが好きになったんです。

 自分のルックスについて肯定的なことを言うことは、あんまり許されていない状況があると思います。どんな美人女優さんでも必ず謙遜しますよね。実際は自信があるのかもしれないけれど、絶対に言わない。なのに、キャラだとしてもかわいいといい続けた。そして、実際にかわいくなった。アイドルの中でも、さゆは異色の存在です。

――デビュー当時から道重さんのファンだったのですか?

西田:ファンではなかったですね。バラエティ番組に出始めたころからずっと気になる存在で、なんでこんな嫌な感じにふるまうのだろうとさえ思っていました。でも私の場合、最初にショックを受けたり気になったりすると、のちのち好きになる傾向があるんです。そのパターンの通りだんだん目が離せなくなり、改めてみるとすごくかわいかった。そしてコンサートへ行って、アイドルとして大好きになりました。

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン