国内

1948年に始まった皇居の一般参賀 今の形式になるまでの経緯

 日の丸を振る人々で皇居が賑わう季節がやってきた。12月23日の天皇誕生日の一般参賀に続き、1月2日には新年一般参賀が行なわれる。

 今回の新年一般参賀には12月29日に20歳の誕生日を迎えた秋篠宮家の次女、佳子内親王が初めてお出ましになるとあって、平成に入ってからは皇太子ご成婚翌年(1994年)の約11万人に次ぐ、約10万人の参賀者が見込まれている。一般参賀は1948年に始まった。神道学者の高森明勅氏が解説する。

「二重橋そばで記帳を受け付け正門から帰す予定だったが、予想以上に人が集まったため、参賀者を正門から西の丸に通して坂下門から帰すという流れになった。

 当時は宮殿が戦火で焼失していたため、昭和天皇は宮内庁の屋上からその様子を眺められた。それが最初のお出ましとされています。その事実が国民に伝わり、宮内庁庁舎に万歳を唱える国民に陛下がお応えになるという形式になったのです」

 1968年に宮殿が再建されてから、宮殿2階にある長和殿ベランダに成年皇族が並ぶ現在のスタイルとなった。一般参賀は天皇誕生日と新年の年2回だが実施要領は異なる。

「お出ましの回数(現在は天皇誕生日は3回、新年は5回)に加えて、新年の参賀では乾通りを通って、日本武道館などがある北の丸公園側の乾門からも出られるのです」(高森氏)

 乾通りは最近も話題になったばかりだ。天皇の傘寿の記念として、2014年春と冬に一般公開された。各5日間にわたる公開では、春に約39万人、冬に約35万人が訪れた。

 また、2014年5月と10月に抽選制で行なわれた宮殿の特別参観の倍率は573倍(5月)だった。

※週刊ポスト2015年1月1・9日号

トピックス

米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン