しかも、金沢から特急サンダーバードで1時間の和倉温泉をはじめとする能登半島、長野と糸魚川の間に位置する飯山および上越高原が首都圏からぐんと近くなる。

 とくに飯山は、冬になると私が毎週末スノーモビルを楽しみに通うほど大好きなところだが、周辺には斑尾(まだらお)高原や野沢温泉などの良質なスキー場と温泉がいくつもあり、春は千曲川のほとりに詩人の山村暮鳥(ぼちょう)が『風景』という27行の詩のうち24行を「いちめんのなのはな」と連ねて表現した、まさに一面真っ黄色の菜の花畑が広がる。

 また、北陸新幹線は車両(E7系/W7系)自体のデザインや色が洗練されていて美しい上、東北新幹線と同じくグリーン車よりも上位の「グランクラス」(旅客機で言えばファーストクラス)が1両(18席)導入される。通路を挟んで普通車は2席・3席、グリーン車は2席・2席の配列だが、グランクラスは1席・2席でゆったりしている。

 すでに長野新幹線の「あさま」にも導入されているので、試しに軽井沢へ行く際に利用してみたら、実に快適なのですっかりリピーターになってしまった。ハイエンド向けに「グランクラスで行く至福の金沢」というような高級パッケージツアーを作れば、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」と同様に大ヒット間違いなしだと思う。

※週刊ポスト2015年1月16・23日号

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