芸能

加山雄三 30年前からパソコンで楽器を選びアレンジしていた

 加山雄三、77歳。体に漲るエネルギーがほとばしるように、言葉が澱みなく続く。昨年は人生初のフジロックフェスティバルへの参加や、自身のもつ武道館コンサート最年長記録の再更新など、喜寿にして新たな挑戦を続けた。
 
 現在は47都道府県を巡る全国ファイナルツアーの真っ最中。今年で芸能生活55周年を迎えるが、その多忙を極める活動に「自分が最低3人は欲しいよ」と加山は笑う。そのバイタリティはまさに「永遠の若大将」の面目躍如だ。加山はこんな言い方をする。

 * * *
 この前のクリスマスディナーショーも、生のロック演奏にしたんです。『君といつまでも』を想像していたお客さんは驚いたでしょうね。77歳っていうラッキーイヤーを新たな出発点にして、斬新なものを発信したかった。だから原点に帰ろうって思ってね。
 
 僕はデビュー当初からロックがやりたかったんですよ。でも曲調と英語の歌詞に周囲の抵抗感があって、OKが出なかったんですね。そんなとき『恋は紅いバラ』に岩谷時子さんが詞をつけてくれてヒット、続けてこの雰囲気で曲を作ってみろといわれて僕が小一時間で作った『君といつまでも』が大ヒットしちゃったから驚きました(笑い)。そこからラブソング系になっちゃったんですよ。ですから、この年で原点に戻れたことはすごく嬉しいです。
 
 昨夏に初参加したフジロックフェスティバルの経験は大きかったですよ。爆音で自分の声が聞こえないから、初めてイヤモニ(イヤーモニター)をつけたんだけど、僕だと補聴器と間違われそうだな、なんて思いながらね(笑い)。盛り上がってさ、後日アンケートの結果を見たら、出演した日本のアーティストの中で僕たち(THE KING ALL STARS)がトップ。嬉しかったね。
 
 演奏後のツイッターも面白くてね、「加山、かっけェ~」「77ってマジ?」とか「加山がギター弾いてらぁ」とか、反応がすごかった。
 
 ロックの曲も自分で作っているっていうと驚かれるけど、パソコンで楽器の音色を選んでアレンジまでしますよ。もう30年前からやってますからね。

※週刊ポスト2015年1月16・23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン
モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン