女性なら誰もが憧れる、大金持ちの男性に見初められて、贅沢三昧の暮らし…という「玉の輿」。しかし、そんなシンデレラストーリーを夢見て嫁いだ結果、とんでもない結果になった方も。
専業主婦の浅野恵美さん(仮名・38才)は会社員時代、勤務先の社長の紹介で、27才のときに4才年上の夫と結婚した。夫の実家は代々の地主で、出会った当初から「駅から自宅までウチの土地だけを踏んで来られる」が口癖だったという。
「資産はウン十億といわれていたのに、愛用の高級車は10年前の古い型。酒、ギャンブル、女遊びの影もない。うちの両親は公務員だったので、役場の職員として真面目に働く彼の姿を見て“理想の夫”だと思いました」
しかし、“化けの皮がはがれた”のは結婚してすぐのことだった。
「地主として栄華を極めたのはもう何代も前のこと。代替わりの度に相続税がかかり、土地をどんどん手放してきたため何千坪と残っているのは駅から離れた坪単価100円程度の沼地と畑のみ。そのため食費は月5万円で、それで大舅・大姑・舅・姑を含む10人の食事を賄うので子供のおやつにチョコレートを買うこともできません。子供は女の子が4人ですが、義母から『男を2人産め』と言われ、プレッシャーをかけられ続けています」
愚痴をこぼしたくても恵美さんの周りには頼れる友人がいない。なぜなら夫の地元での評判は“最悪”だからだ。
「代々、地主として威張り散らしてきたから、ウチの一族は近所に嫌われていてママ友はひとりもできません。かといって兄嫁が幅をきかせている自分の実家には戻れず、独身時代の貯金も使い果たした私に離婚する勇気はない。子供と毎日死んだようにひっそりと暮らしてます」
※女性セブン2015年2月5日号