ビジネス

杉村太蔵「機を見て全財産を投資する」のがタイゾー流投資術

投資術を語る杉村太蔵

 テレビの中ではお調子者のイメージだが、2010年の参議院選落選から4年間で1億円の資産を築いた投資家でもある杉村太蔵さん(35才)。初著書『バカでも資産1億円「儲け」をつかむ技術』(小学館刊)も好評な太蔵さんに「タイゾー流投資術」の基本を教えてもらいました。

 * * *
 ぼくは外資系証券会社で働いていた頃、上司や先輩のアナリストたちから本当にいろんなことを学びました。何ごとも株と関連づけて考えるクセみたいなものが身についたと思います。

 証券マンは、天気の長期予報を必ずチェックしています。なぜなら、天気によって株価がどう影響するかを先読みするためです。例えば“今年の夏は猛暑”という予報があるなら、飲料水が売れるから飲料メーカーの株は注目、エアコンが売れるから家電メーカーの株は上がるかもしれない、と判断できるわけです。

 円安になると自動車株など輸出企業の株価はどう動くのか、原油価格下落で影響を受ける企業は? とニュースにアンテナを張るようになる。政治や国際情勢も株価と関連があるので無関心ではいられません。株を始めると、社会が断然、面白く見えてくるんですよ。

 ぼくが株で大勝負に出たのは約2年前。2012年11月、民主党代表だった野田佳彦首相(当時)が自民党総裁の安倍晋三さんに解散を突然、提案した時です。「このタイミングしかない!」とその翌週、証券口座に入っていた資金をすべて投資に回しました。

 当時の日経平均株価は8000円程度。総選挙で安倍政権が誕生すれば、アベノミクス関連銘柄の株価が上昇するとよみました。翌年の東京五輪招致決定時には証券口座の全額をETF(上場投資信託)と五輪関連銘柄の建設株など集中投下。よみ通り株価は上昇し、約1年で2600万円の利益を出すことができました。

 機を見て全財産を投資する。それがタイゾー流投資術のひとつです。もっともこのやり方で勝つには、流れにいち早く乗らないといけない。政治の動きなど、日頃のニュースを注視しながら株価への影響を考える。やはり、基本が大事ですね。

※女性セブン2015年2月12日号

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン