杉村太蔵一覧

【杉村太蔵】に関するニュースを集めたページです。

岸田文雄氏に杉村太蔵氏が直撃!「二階さんにケンカを売ったのはなぜか」
岸田文雄氏に杉村太蔵氏が直撃!「二階さんにケンカを売ったのはなぜか」
 菅義偉首相の電撃的な不出馬表明で大混乱となった自民党総裁選(9月17日告示、29日投開票)。河野太郎ワクチン担当相、石破茂元幹事長、高市早苗前総務省ら様々な有力候補の名前が取りざたされるが、振り返れば永田町が大きく動いたきっかけは、岸田文雄元政調会長がいち早く総裁選の立候補を表明し、菅首相との対決姿勢を鮮明にしたことだった。外務大臣や防衛大臣などを歴任した大物議員の岸田氏はなぜ、菅首相に牙を剥いたのか。元衆議院議員でタレントの杉村太蔵氏が政局の引き金を引いた岸田氏を直撃して、混沌の総裁選に賭ける思いを聞いた――。杉村:そもそも今回の大混乱が生じたのは、8月26日の総裁選立候補会見で岸田さんが「総裁を除く党役員は1期1年、連続3期までとして権力の集中と惰性を防ぎたい」と表明したことがきっかけでした。歴代最長の5年にわたって幹事長ポストに就く二階俊博さんに、「俺が総裁になったらやめてもらう」とタンカを切ったわけですよね。私は二階さんには、ほかの政治家にはない異質な凄みと怖さを感じていますが(苦笑)、温厚な岸田さんが実力者の二階さんにケンカを売るなんて、いったいどういう心境だったんですか。岸田:いやいやいや(苦笑)。マスコミは「二階切り」と報じているけど、私はあくまで自民党が信頼関係を取り戻すため、権限が集中する党役員の任期は総裁に近い3期3年にしてはどうかと提案しただけです。優秀な中堅若手を登用するためにも党の人事制度を変えることを提案したわけで、特定の誰かを念頭に「やめろ」と発言したのではありません。杉村:ええっ、本当ですか? でも岸田さんの発言を受けて、菅さんはすぐに二階さんの交代を柱とする党人事の刷新を打ち出しました。この時は「しまった。二階外しという目玉をつぶされた」と思ったのではないですか。岸田:そんなことはありません。私はあくまで制度の改革を訴えただけで、具体的な人事がどうなろうと構いません。そこを強調しておかないと、結局は権力闘争の手段ではないかと誤解されてしまう。自民党は変わらないといけない、ということだけを言っておきたい。杉村:わかりました。そもそもですが、なぜ自民党の総裁選に立候補しようと思われたのですか。当時は現職の首相が相手で、主要派閥の支持は得られにくい状況でしたが。岸田:国民の声が政治に届いていないと感じたからに尽きます。多くの国民が、政治が自分たちの声を聞いてないと思っている不満が政治不信につながっています。実際に私の地元広島で今年4月に行われた参議院の再選挙では、従来は50万票以上取っていた自民党候補が33万票しか取れず、投票率が低下しました。つまり野党が評価されたのではなく、自民党が有権者から見放されているんです。 そうした苦境で行われる総裁選は、自民党に国民の声をくみ上げる力が残っていることを示す大きなチャンスであると考え、私が率先してその道を示そうと決意しました。安倍首相が辞任した後の前回総裁選と違い国会議員票と党員・党友票が同数のフルスペック方式なので、ひとりひとりの党員に信念を訴えることに私の活路があると信じて挑戦しました。杉村:なるほど、リーダーってとかく「俺が俺が」ってタイプが多いけど、国民が疲れている今の時代は、岸田さんみたいな国民に寄り添うタイプも重要ですね。その意味では、総裁選立候補会見では、国民から聞いた声を記した「岸田ノート」を掲げました。するとそれが思わぬ注目を集めて、ツイッターのトレンド入りしました。岸田:そうそう。これね(と背広のポケットから一冊のノートを取り出す)。杉村:うわ、すごい! これが岸田ノートですか!?岸田:そうです。自民党が野党になった2009年の翌年から、国民から聞いたいろんな声をノートにメモしています。もう10年あまりで都合30冊近くになりますかね。最近ではコロナに苦しむ若手事業者や保育園の経営者、ほとんどキャンパスに行けていない大学生から聞いた話などが書いてありますよ。やはり政治は机の上で考えてもわからないことだらけなので、実際にいろんな人の話を聞く必要があります。杉村:総裁選の最大の争点といえるのがコロナ対策です。岸田さんの目指すコロナ対策で菅首相とはここが違う! というのはどんな点でしょうか。岸田:菅首相に足りなかったのは、コロナ対策の全体像を示すことです。人流抑制を迫りながら経済対策は小出し細切れで、国民のみなさんは何をめざしていつまで我慢すればいいかわからないから、不満が出るし疲れてしまう。緊急事態やまん延防止等重点措置だってもう何度も出て、意義や効果がよくわからなくなっていますよね。杉村:東京は今年になって何の宣言もかかってないのは、数週間しかありません。岸田:だからこそ見通しが必要なんです。私はまずワクチンの接種と経口治療薬を進展させて、年内にコロナを落ち着かせたい。そこまでを乗り切るため、医療難民を出さないように野戦病院を開設するなどの病床確保を進め、少なくとも来年春までを見通して数十兆円規模の経済対策を打ち出します。「コロナ対策は今この地点で、もう少し我慢すればここにくる」という全体像と見通しを示すことで、国民のみなさんに納得してもらいたい。杉村:マラソンで言うならいま30km地点で、あと10kmほど頑張ればゴールだと。そうしたことを示すということですね。岸田:その通りです。それで年末までにコロナを落ち着かせつつ、コロナと共存するしくみをつくります。例えばデジタルワクチンパスポートでワクチン接種済みの人はイベントや商業施設により簡単に参加できるとか、いつでも無料で利用できる無料PCR検査所を拡大して、国民ができるだけ普通の生活を送れるようにしたい。杉村:自民党総裁選に勝利すれば、日本の総理大臣になります。首相になった瞬間、まず最初にやりたいことは何ですか?岸田:まずはコロナを落ち着かせることですが、そこがうまくいったら真っ先にやりたいのは経済の変革、日本らしい資本主義の構築です。日本はまた元気にならなくてはいけません。 1990年代からの新自由主義で市場原理や競争が重視され、莫大な利益を上げる人がいる一方、貧しさに苦しむ方々も増えて格差が拡大しました。そうした格差はコロナでますます広がりました。だから経済成長はもちろん大切だけど、私はその成長の果実をしっかりと国民に分配して、所得があがるようにしたい。それによって家計が潤って消費が拡大し、経済がさらに成長する好循環が生まれて、政治や社会が安定します。そのためにも中間層が苦しんでいる住居費や教育費は国が手厚く支援し、社会保障も適切に分配する。 大企業と中小企業、都市と地方、強者と弱い立場に追いやられた人の格差を埋めるため、あらゆる方法で分配を進めないと日本の社会はバラバラになってしまいます。自助はもちろん大事ですが、人間は一人では生きていけないので、適度な分配を通じて国民の一体感を取り戻したい。それが私の掲げる「新しい資本主義」です。杉村:なるほど。私はこれまでの自民党総裁と違い、岸田さんは世代交代の橋渡しができるリーダーだと思っています。最後に若い世代にメッセージをいただけますか。岸田:コロナは非正規や中小零細企業、女性や若者を直撃しました。最も我慢を強いられているこうした方々への支援は今後の日本を考える大きなポイントなので、雇用や育児、教育などはしっかりとサポートしていきたいし、コロナで本当に困っている人に対しては直接給付金を与えるのもひとつの方法です。 それと自民党内にも優秀な人材がたくさんいます。すべて若い人とはいかないまでも、老壮青のバランスのなかで若い人には思い切って仕事をしてもらいたい。そうした改革を通じて、自民党が国民の声を聞く国民政党であることをアピールして、国民からの信頼を回復したいと思っています。若い皆さんが、活き活きとそれぞれの分野で活躍できる日本を作っていきます。構成/池田道大 撮影/浅野剛
2021.09.07 16:00
NEWSポストセブン
武井壮と杉村太蔵「どこに需要あるの?」の疑問を覆す「実は凄いタレント力」
武井壮と杉村太蔵「どこに需要あるの?」の疑問を覆す「実は凄いタレント力」
 スーツ姿でタクシーに乗るコメンテーターで実業家の杉村太蔵(42才)と、全身を黒で統一した短パン姿で愛車フェラーリの爆音を鳴らして走り去るタレント武井壮(48才)。長雨が続いた8月中旬の都内の深夜、ラジオ番組で共演し終えた2人は、どちらも軽快な足取りで帰宅していった。 新型コロナウイルス、東京五輪……社会がどの方向に揺れても、2人の需要は途切れない。ここ10年で、旬には左右されずに情報番組で引っ張りだこの2人である。 あるテレビ局のワイドショーデスクは「2人とも、当初は完全な色モノキャラクターでした」と振り返る。 杉村は、2005年の衆院選に自民党の候補者一般公募から比例ブロックで立候補。小泉純一郎元首相の郵政民政化の流れに乗った“小泉チルドレン”として初当選も、すぐに「早く料亭に行ってみたい」「夢だったんですよ、BMWを持つことが」などのKY発言を連発し、大バッシングを浴びた。任期終了後、2010年に参院選に出馬するも、あえなく落選した。 しかし、バッシングをものともせぬ軽快な調子がバラエティー番組でウケて、TBS系「サンデージャポン」のレギュラーになると、「薄口政治評論家」との肩書きで、芸能界で独自のポジションを確立。「また、タレント業とは別に全国の講演に引っ張りだこ、さらに株投資でも大成功して、2016年時には貯蓄が数億円になったといいます。投資家・実業家として成功したことで、おバカコメンテーターから、一気に世渡り上手な成功者として見直されるようになったのです」(前出・ワイドショーデスク) 一方の武井は、大学時代に陸上十種競技で日本陸上選手権を優勝するスポーツマンも、プロ野球選手やプロゴルファーへの挑戦がことごとく失敗。根無し草な生活だった2006年に、西麻布のスポーツバーで犬用ガムをかんで顎を鍛えていたところを、ミュージシャンのピエール瀧におもしろがられて、衛星放送の番組に引っ張り出されてタレントデビュー。 2012年には、その衛星番組MCの森山直太朗からの紹介で、「SMAPスペシャル うもれびと~中居が新スター発掘するぞSP~」という素人発掘番組に、“百獣の王を目指す男”として出演。運動神経自慢をする奇妙なタレントとして、一発屋芸人風にもてはやされた。「ところが、武井さんが意外とマジメな討論ができる人物だと気づかれると、あっという間にご意見番的役回りとして、情報番組のコメンテーターに。鍛え上げた体を見せながらの熱い正論は、説得力が強いのです」(前出・ワイドショーデスク) その発信力や情熱、奇抜な発想力を買われて、今や、日本フェンシング協会の会長にも就任。SNSでの発言は、常にネットニュースになるほどのインフルエンサーでもある。出自も性格も異なる2人だが、実は共通点があるようだ。「お2人共、テレビ番組のために自分の立ち位置を理解して、しっかりと準備をしてこられる。理論も持っていて生放送にも強い。たまの失言も、いちキャラクターとして嫌われない。スキマタレントといえばそうですが、他にいないキャラを確立されていて、“あと一人、誰にする?”と困った時にキャスティングされやすい稀有なタレントさんなんです。重宝されるわけです」(前出・ワイドショーデスク) スキャンダルにだけ気をつければ、今のところ死角は見当たらないか。 
2021.09.05 07:00
NEWSポストセブン
岸田文雄氏は杉村太蔵氏の直撃に本音を明かした
岸田文雄氏が明かす「安倍氏に応援してもらえなかった総裁選」
 自民党の岸田文雄衆議院議員(63才)に元衆議院議員でタレントの杉村太蔵氏(40才)が直撃! 第二次安倍内閣の後半を自民党政調会長としてサポートした岸田氏は、安倍政権末期に数々の貧乏くじを引かされた。「嘘をつかず、騙さず、人の悪口を言わず、手柄を横取りせず、人を批判しない」(岸田派の木原誠二衆議院議員)と側近から評される岸田氏が、権力をめぐって揺れ動く政治の狭間で葛藤する胸のうちを初めて明かした――。超意外! 実は織田信長を夢見ていた岸田文雄杉村:アメリカだけでなく、日本を含む世界中で分断が進んでいるとのことですが、どうすれば岸田さんの提唱する「分断から協調へ」が実現するのでしょうか。岸田:成長の果実を一部の人間が独占するのではなく、適度に分配する必要があります。世の中には努力したくてもできない人もいます。コロナ下でも、巣ごもり需要で儲かる業界がある一方、観光や飲食などは大打撃を受けました。こうした業界を政治がサポートすることで国民が分断される状況を減らしたい。コロナ下で、自死が大幅に増加している、特に女性の自死がものすごく増えている。弱い立場の皆さんに目が届く対策を講じなければなりません。杉村:まさにその考えで今年4月、自民党の政調会長だった岸田さんは、コロナで減収した世帯に30万円給付する案を主導して閣議決定にこぎつけました。ところが土壇場で全国民に一律10万円給付することになった。ぼくは派遣切りなどで収入がなくなって本当に困った人に30万円渡す元々の案が良かったと思います。困ってない人にまで一律10万円となったことが非常に残念でした。なぜひっくり返ったのでしょうか。岸田:あれはさまざまな議論をした結果、与党としてトップ会談までやって決定したことです。与党みんなで話し合ってああなった。杉村:ぼくは岸田さんが怒ったところを見たことがありません。怒った姿を見かけない政治家は本当にめずらしいです。でもあの時は正直、「それは違うんじゃないか」「ふざけるな」といった思いにはならなかったのですか。岸田:(宙を見上げて)もちろん、そう思いました。だけど結論を出すのが政治です。いくら議論しても結論が出せなかったら政治ではない。政調会長は政策の責任者ですから、閣議決定の後に手続きをやり直して結論を出した……まあ、腹は立ったけどな(苦笑)。杉村:やっぱり岸田さんでも腹は立ったんですか! ぼくは岸田さんは最強の中間管理職だと思うんです。上と下から挟まれてつらい思いをしても、壊すのではなくまとめる。まさに「分断から協調」。そうした調整能力が岸田さんの一番の魅力だと思います。腹は立ったけど政策の責任者としてまとめたなんて言葉を聞くと、シビレますよ。給付金30万円案が撤回! ”辞表”は考えなかったのか?岸田:そうですか。あの時は与党のトップ会談で議論した結果、安倍総理(当時)が決断して「これでいきたい」と話がおりてきた。電話などで2日間くらいやりとりしましたが、最後は総理の決断だから仕方ないという感じでした。杉村:あの時は一歩間違えたら自民党内がガタガタになったはずで、岸田さんがイメージダウンをいとわずに10万円案を受け入れた瞬間が「分断から協調」へのクライマックスでした。安倍さんの任期は来年9月までだったので、計算高い人なら辞表を叩きつけて「やってられねえよ」と芝居を打って、強い政治家像を見せつけたのではないでしょうか。岸田:それはあるだろうけど、私が責任を負っていたのは、総額230兆円に及ぶ経済対策全体です。給付金はそのうち12兆円、もちろん重要な要素で軽くみてはいないけれど、史上最大の経済対策をまとめる議論をするなかで、給付金がひっくり返ったからと全部を投げ出して、国民の生活や企業の事業継続を危険にさらすわけにはいかなかった。杉村:全然よぎらなかったですか。辞表を叩きつけるなんてことは。もう岸田さんは政調会長ではないですし、安倍さんは総理をお辞めになったのだから、教えてくださいよ。岸田:いまさら言っても仕方ないけど、いろいろなことを考えました(笑い)。杉村:これは聞きたいですね! 一番過激な案は何だったんですか?岸田:いやいや、過激なものも含めて考えたということです。ただ、安倍総理は、コロナ感染が拡大する中で、責任を一身に背負い、全身全霊で闘っておられた。鬼気迫るものがあった。その負担を少しでも分かち合うのが私の仕事であって、やっぱり、投げ出すなんてことはあり得なかったですね。学術会議の問題で政府の説明は足りていない杉村:総裁選で敗れた菅総理についてはあまり話をしたくないですか。岸田:いいですよ。聞いてください。杉村:岸田さんと菅さんは政治姿勢がだいぶ違うという印象があります。岸田総理だったら学術会議で6人だけ任命しないとか、携帯電話というイチ業界をターゲットにして値下げを迫るという政治はやらないのでは。岸田:ああ、違うところは多いかもしれないですね。それぞれ信念をもって自分が正しいと思って政治をしているわけだから、違うのが当たり前ですよね。ただ、私は、同じ党にいて大きな方向性を共有する仲間である以上、仲間の批判をするのは好きではありません。批判ではなく、何が足りないのかを指摘するのが、あるべき前向きな態度だと思います。学術会議の問題でいえば、やはり政府の説明が足りていない。杉村:もうそろそろ不一致を表明してもいいんじゃないでしょうか(笑い)。学術会議の件は確かに政府に任命権はあるのかもしれないけど、任命されなかった側は納得いかないはずです。携帯電話の値下げにしても、自由主義の世の中で総理がモノの値段を指示していいのか。だったら新幹線の料金はどうなのか。総理の指示のその法的根拠は何なのか、そもそも本当に料金は下がるのか。疑問ばかり浮かびます。岸田:法的根拠というよりも、総理の主張に国民が「そうだそうだ」と賛同した。それが企業を動かすという仕掛けなのでしょう。国民世論がバックになっている。杉村:それはポピュリズムではないでしょうか。国民世論が動けば、杉村太蔵の講演料を下げることもできるのか。ぼくとしてはそんなことより思い切り行財政改革をしてもらいたい。岸田:まあそうですけど、行財政改革もしっかりやると菅総理は言ってますよね。そして、河野大臣が頑張っておられる。杉村:ぼくが自民党の1年生議員だったら、菅さんを見ていてすごく不安になりますよ。こんなことしていたらいずれ支持率下がるのではないかと。何となくあの秋田弁でこっちはほっこりさせられているけど、菅さんの説明は本当にわかりづらいです。岸田:だから私は与党の一員として、足りないところはアドバイスや提言をして、しっかり菅政権を支えていきます。ただ携帯料金をなぜ下げるかは、今後は5Gがデジタル社会の基盤になるからです。あらゆるサービスがスマホ経由になるデジタル社会の実現には利用料の値下げが必須ですし、携帯会社はデジタル社会で大きなビジネスチャンスを得ます。要は手段とともに、その先に何が見えてくるのかを説明することが大事です。総裁選支援をお願いしに行った時、安倍前首相は…杉村:岸田総理ならば、どんなデジタル社会を目指しますか。岸田:デジタルは手段であって目的ではありません。そのことをハッキリさせることがまず大切です。その上で、デジタルという手段を使って、国民の生活、特に地方での生活、地方の活性化を目指します。リモートワーク、リモート診療、リモート教育、自動宅配、自動運転、デジタルを活用することで、大都市にいなくても大都市と同じ生活や便利さを享受できるようになるのです。なので、デジタルを通じた地方の活性化を目指します。 その際、そもそもデジタルは格差を生じさせやすい。使いこなせる人とこなせない人でも差が出るし、業界においてもデジタルに適合、不適合がありますから。デジタル社会でますます格差と分断が広がる可能性があるので、まずは中小企業や所得の低い人などに配慮したデジタル化を進める必要があります。杉村:デジタル社会が分断を招くこともあるんですね。しかしそれにしても、岸田さんは安倍さんを批判したことは一度もないんですか。どんなサラリーマンでも7年8か月も仕えたら、どこかで愚痴のひとつも出るはずです。岸田:言いたくなるときもあるけど、不必要な愚痴は言わないことです。政治を動かすとか、自分の役割を果たすとか、大きな目標のためには言わなければならないことがある。でも不必要な不満をいちいち口にすると、結局は自分に跳ね返ってきます。これまでしょっちゅうそれで痛い目にあっているから、我慢することを覚えました。杉村:それだけ我慢して安倍総理を支えた7年8か月ですよ。安倍さん辞任表明後の自民党総裁選で、「あれだけ我慢したんだから、安倍さん応援してくれよ」という気持ちにならなかったですか。岸田:当然それはあった。あったけど……。ただ、我慢して安倍総理を支えたというのはちょっと違うんだよね。私と安倍総理は当選同期、年齢も近く、地元も広島と山口、昔から仲はよかった。安倍総理の7年8か月は、日本が外交でも経済でも存在感を一日一日取り戻した迫力ある7年8か月でした。その7年8か月を前半は外務大臣として、後半は政調会長として支えることができたのは、本当に充実していた。杉村:なるほど。その安倍総理に、当時、辞任を表明した安倍総理に総裁選の支援をお願いに官邸に行かれましたよね。そこでは実際に総理からどんなお話があったのですか。岸田:まああの時は、「誰を応援するとはいまは言えないんだ」という感じでした。杉村:さすがにその時は、「なんだよ、こんなに長く一緒にやってきたのに、支えてきたのに」という気持ちになったはずです。それでも不必要な不満だから何も言わず我慢したなんて、すごすぎます。岸田:その先をまた考えたら、「ここでケツをまくったらおしまいだよな」という気持ちになりました。杉村:ずっと話を伺っていて、最後、感想を申し上げます。安倍さんが織田信長で、菅さんがその後叩き上げで後を継いだ豊臣秀吉、ちょっと恐縮ですが、明智光秀が石破(茂)さんだったとしたら、岸田さんは我慢に我慢を重ねてチャンスを待った徳川家康になるのか、それとも加賀100万石で終わった前田利家になるのか、大きな分かれ道だと思います。いかがでしょうか?岸田:家康は好きじゃない。ぼくは本当は織田になりたかった。杉村:それは超意外ですね。どう見ても狙うは家康でしょ!岸田:でも徳川家康はあまり好きなタイプじゃないんだよな。イメージがよくないから、あまり家康になりたいとは思わないね。織田信長のように、やるべき理想に向かって、短くとも太く生きてみたい。でも、前田利家か徳川家康かといわれたら、実は両方ともよく似ているよね。2人とも、江戸と加賀と規模は違えども、何百年と安定して繁栄する体制の基礎を作った。未来の世代、未来の日本の基礎となるような仕事をしたいと思います。その意味では、家康もいいかな(笑い)杉村:どう考えても岸田さんに信長の雰囲気は感じないですけど(笑い)。アメリカの大統領になるバイデンさんと同じで、分断から協調を目指す岸田さんの政治スタイルはいまの時代に求められるものだと思います。今後も天下取りにはチャレンジされますか。岸田:もちろんです。一度総裁選挙に挑戦した以上は、引き続きぜひ総裁選挙に挑戦し続けたいと思います。撮影/浅野剛 構成/池田道大
2020.11.19 16:00
NEWSポストセブン
岸田文雄氏は「日本でバイデンを最も知る男」 杉村太蔵が直撃
岸田文雄氏は「日本でバイデンを最も知る男」 杉村太蔵が直撃
 開票がなかなか進まず混迷を極めた米大統領選で、民主党のジョー・バイデン前副大統領(78才)が勝利を宣言した。日本にとって唯一の同盟国であるアメリカの新政権に関心が高まるなか、バイデン氏の副大統領時代に外務大臣を務めた岸田文雄衆議院議員(63才)は新政権をどう見るか。元衆議院議員でタレントの杉村太蔵氏(40才)が直撃した。今ひとつ盛り上がらない岸田文雄に永田町が期待する唯一の理由杉村:いろいろあった米大統領選ですが、民主党のバイデン副大統領がついに勝利宣言をしました。まさに国を二分するような闘いでアメリカはどうなってしまうのかと思いましたが、岸田さんは大統領選をどうご覧になりましたか。岸田:まず、あのアメリカ社会があそこまで分断されてしまったのかという強い思いがあります。私は、小さい頃アメリカで暮らしたことがあって、アメリカは憧れの存在でした。民主主義の先進国、お手本ともいわれるアメリカで国民がこれだけバラバラになってしまう。日本も、政治家が心して国を動かさないと、国民の一体感がなくなってしまいます。決してよその国のことではなく、日本にとっても重要な課題です。杉村:ぼくには、9月の自民党総裁選で「分断から協調へ」と訴えた岸田さんと、勝利宣言で「分断から団結」を強調したバイデンさんがかぶって見えるんです。お二人の雰囲気も何となく似ていますし(笑い)。「岸田ビジョン」と「バイデンビジョン」は相当近いのでは。というか、言い出したのは岸田さんが先ですよね、9月ですから。岸田:私は別にバイデンひいきというわけでもありませんし、どっちが先に言ったかどうかも、あんまり興味がありません。いずれにしても、国民の一体感がないと経済は円滑に動かないですし、未来に向けて次の世代にいい国を引き継ごうというムードにもなりません。将来に向けて国が発展していくためにも、分断ではなく「みんなで協力して頑張ろう」との雰囲気が大事です。コロナによって分断がさらに進んだ杉村:そもそもなぜ分断がそこまで進んでしまったのでしょうか。岸田:資本主義のあり方が問題です。儲かりさえすればいい、儲け第一で強いものが勝つ新自由主義が広がって、世界の富がごく一部に集中するようになりました。保護主義、自国第一主義、ブロック主義が蔓延し、国際社会の経済に「自分さえ良ければいい」との雰囲気が生まれています。成長がなければ発展はありませんから、成長は必要ですが、得られた富を一部の人間が独占すると格差が生じて世の中に対する不平不満がたまり、殺伐とした雰囲気になって国民の一体感がなくなります。コロナでこうした「自分さえ良ければ」という傾向がますます加速しました。杉村:それゆえに「分断から団結・協調」が必要ということですね。バイデンさんはオバマ政権の副大統領でした。第二次安倍内閣で戦後最長となる4年8か月の外務大臣経験を持つ岸田さんは当時の政権で、バイデンさんと最も濃厚に接していたのではないですか。岸田:私の直接のカウンターパートはジョン・ケリー国務長官(当時、オバマ政権)やレックス・ティラーソン国務長官(当時、トランプ政権)で、副大統領のバイデンさんのカウンターパートは副総理の麻生太郎さんだったと思います。ただ、もちろん、私もバイデンさんとは何度か会って、来日したときは一緒に食事をしました。彼は外交問題に精通していて、私がイランから帰ってきた直後だったのでイランの話をすると「おお、よく知っているね」と話が盛り上がったのを覚えています。杉村:アメリカの次期大統領と夕食をともにしたんですね。岸田:安倍総理も同席して、首相公邸の座敷で和食だったと思いますけどね。彼はお酒は飲まなかったと思います。確か甘党でした。バイデンはアイスクリームが大好きだった杉村:バイデンさん、甘党なんですか!岸田:うん。アイスクリームが大好きでしたよ。杉村:いや~、ぼくが岸田さんの立場だったら、「バイデンのことだったら、一番よく知っているオレにまかせろ!」と永田町で言いまくりますよ。岸田:ま~、でも、直接のカウンターパートは麻生副総理なんですよ。杉村:いやいや、でも戦後最長の外務大臣として、バイデン副大統領(当時)とも実際食事をしたり、会談をしているじゃないですか。少なくとも、「いまの日本なら、菅総理や茂木外相よりオレのほうがはるかにバイデンとのパイプ持っている!」って、ぼくだったらいいまくりますけどね。岸田:うーん、ま、そりゃそうだよ。杉村:やっと、「そりゃそうだよ」と言いってくれました(笑い)。もう、「日本でバイデンを最も知るのは岸田文雄である」と断言してください!岸田:まあ、いちばんよく知っているかどうかは別として、外務大臣として長きにわたって付き合った経験があるのは事実です。これからバイデンさんが大統領になると、外交問題を担当するチームを組成するために、オバマ大統領時代の私のカウンターパートであったジョン・ケリー元国務長官だとかケネディ元大使などとも相談されるでしょうが、私は、その二人とは今でも緊密な関係を維持しています。その意味では、いまの日本の政権よりはバイデンさんとの関係で一日の長はあると思います。杉村:政治家としてのバイデンさんを率直にどう評価されますか。岸田:良識派だと思いますよ。話をしてても、何ら違和感はなかった。トランプ大統領と自由貿易や環境の議論をすることは難しいかもしれませんが、バイデンさんなら同じ土俵に上がって話をすることが十分可能だと思います。オバマが抱いていた核兵器への危機感杉村:広島選出の岸田さんは「核廃絶」を訴えています。バイデンさんも今年8月、広島への原爆投下75周年に合わせて、「核兵器のない世界に近づくよう取り組む」との声明を出しました。ただお叱りを受けるでしょうが、ぼくはいま、現実的に生活のなかで核の不安を感じていません。なぜ核廃絶が必要なのでしょうか。岸田:直接の不安がなくても、核兵器は世界の安全保障の根幹を左右する問題です。核兵器をよく理解しないと、アメリカと中国、ロシアの関係や、なぜ北朝鮮があれだけ大きな顔をできるか理解できません。しかも今年は被爆75年、核兵器不拡散条約(NPT)ができて50年の節目の年ですが、アメリカや中国、ロシアはどんどん核廃絶に後ろ向きになっています。歴史を振り返っても、核兵器が極めて危険な状況にあるのは間違いありません。杉村:2016年に当時のオバマ大統領が広島を訪問した際、外務大臣だった岸田さんは間近でオバマのスピーチを聞きました。岸田:私の地元でもある被爆地「ヒロシマ」で、世界最大の核保有国のリーダーが「核をなくすべき」と言った歴史的な演説で、大きな一歩だと感じました。ただしアメリカは単に理想を求めているわけではありません。9.11で世界貿易センタービルに航空機が突っ込み 3000~4000人が命を落としましたが、核兵器だったら犠牲者は30万人を超えたはずです。しかもいま核兵器は国家でなくとも、優秀な学生であれば、カネと設備を与えたら作れてしまう。9.11でその危険に直面したからこそアメリカは自分の国の国民を守るために核兵器そのものをなくすことが必要と考えた。杉村:その考え方が広島でのオバマ演説につながるわけですね。岸田:オバマは間違いなくそう思っています。個人の思いだけでなく、アメリカの安全保障の専門家が真剣に考えて、国として核廃絶の方向性を目指した。美しい理想に基づいて核をなくそうという甘い考えではなく、アメリカ国民を守るには最終的に核兵器をなくす必要があるとの危機感です。日本にはそこまでの切実さはありませんが、一方で原爆投下によって悲惨な目にあった広島と長崎の市民はじめ、多くの国民が核兵器はなくすべきだと思っています。現実的な必要性と、人道的にああいうものは許せないという思いが一体になって初めて、現実を動かすことができます。日本はなぜ核兵器禁止条約を批准しないのか杉村:ただ日本は、核兵器を全面禁止する核兵器禁止条約を批准していません。なぜ批准しないのですか。岸田:核兵器禁止条約には核兵器の保有国が参加していません。本当に核兵器のない世界を目指すには、核保有国が参加する条約が必要です。日本だけ参加するのではなく、アメリカはじめ核保有国をテーブルにつける努力をしないといけない。核を持たない国がいくら理想を語っても現実は変わりません。杉村:でも日本は唯一の被爆国なのだから、核兵器禁止条約を批准して世界をリードすればいいのでは。岸田:核兵器禁止条約はゴールです。運動会の駆けっこを考えてください。ゴールを決めても、子供たちがそのゴールに向かって走り始めなければ意味がありません。「俺たちは、もうゴールに来てるよ」と核兵器を持たない国々がいくらいっても、核兵器を持つ国々がスタート地点に立って、しかも走り出さないと、結局意味がないのです。日本の役割は、核兵器保有国をこのスタート地点に立たせ、しかも、一緒に走ってゴールに導くことです。杉村:なるほど。でも、まず、日本はゴールにたって、ゴールの側から核兵器保有国を「こっちに来な」と誘ってもいいんじゃないですか。岸田:日本はアメリカの核に守られているから、条約を批准すると「じゃあ核の傘はいらないんだね」ということになってしまう。日本としては、アメリカの核が不必要になる環境を作りつつ、「一緒に核兵器禁止条約に入ろう」と核保有国を説得する必要があり、一人で参加しても目的は達せられません。杉村:ではバイデンさんが大統領になったら、岸田さんのライフワークでもある核廃絶が進むと期待できますか。岸田:トランプ大統領になって逆方向に進みましたが、先ほどもお話したとおり、もともとアメリカは、核兵器が存在する限り自国民を守れないとの危機感があるからこそ、核兵器をなくそうと考えてきました。もちろん、バイデンさんもそうした思想の持ち主です。彼ひとりの理想や夢ではないので、日本も含めて努力を続ければ、核廃絶は決して不可能ではありません。◆対談を終えて杉村談:岸田さんとじっくりお話をしました。話せば話すほど、とにかくいい人。バイデン次期大統領を一番知っているのは自分だ、と言ったって嘘ではないのに、何度水を向けても大げさなことは言わない。核の問題についても、オバマ大統領(当時)を広島に連れてきた成果をひけらかすこともない。とにかく、虚勢を張らず、大言壮語せず、嘘をつかない、いい人。永田町は、自分が自分がの猛獣の世界、いい人は生き残れないと言われる。でも、その猛獣の世界が騙し合い、足の引っ張り合い、対立や分断でどうにもならなくなったとき、皆が安心して、そして、皆を団結させられる人として永田町では期待されているのかもしれない、と思った。次回(11月19日配信予定)は、そんな岸田文雄をさらに深掘りする。撮影/浅野剛 構成/池田道大
2020.11.17 16:00
NEWSポストセブン
小泉進次郎環境相に杉村太蔵が直撃! 今なぜレジ袋有料化か
小泉進次郎環境相に杉村太蔵が直撃! 今なぜレジ袋有料化か
 プラスチック製のレジ袋の有料化がスタートし、1か月が過ぎた。エコバッグを利用しつつ、「これがプラスチックゴミの削減に本当に役に立つのか」と疑問に思っている人は少なくないはず。元衆議院議員でタレントの杉村太蔵氏(40才)もその一人。なぜレジ袋は有料化されたのか? そんな疑問を抱いて太蔵氏が向かった先は環境省。旗振り役の小泉進次郎環境大臣(39才)を直撃した。杉村:レジ袋は1枚3~5円ほどですが、いろんな用途に活用できますし、随分便利なものですよね。私は5円ぐらいなら払ってもいいと思っていたのですが、店で「レジ袋いりますか?」と毎回聞かれるので最近はちょっと申しわけない気持ちになってきました。見ていると、レジ袋を使う人は少し減ってきているのかなと思いますね。小泉:それはうれしいですね。杉村:ただ、はっきり言って、レジ袋を使わなくなるとどのくらいプラスチックゴミの削減につながるのかはピンときません。実際、どうなんでしょうか?小泉:たいしてつながらないです。杉村:そうなんですか?小泉:推奨している大臣が「たいしてつながらないです」というコメントをすると、「えっ!?」と思われるかもしれませんが、レジ袋有料化の目的は量ではないんです。900万tあるプラスチックゴミのうち、レジ袋が占める割合は2、3%程度です。もともと、レジ袋を使わなくなったとしても、削減できるプラスチックゴミの量は微々たるものだということをわかった上で始まっているんです。お菓子の“過剰包装廃止”を訴える女子高生に「感謝したい」杉村:それなのになぜ始まったのですか?小泉:目的が違うんです。目的は、レジ袋有料化をきっかけに、世界的な課題になっているプラスチックに問題意識を持ってもらうこと。杉村さんも「有料化して何の意味があるんだろう?」と疑問を持たれた時点でプラスチックゴミのことを考えているとも言えますよね。杉村:なるほど。それが大事なんですね。プラスチックゴミと言えば、小泉大臣はある女子高生が「お菓子のプラスチックの過剰包装をなくしてください」という署名活動をやっていたのをご存じですか?小泉:本当ですか?杉村:2か月で1万8000人以上も署名が集まったんですよ。すごいと思いませんか?小泉:それは想像以上ですね。杉村:ただ、率直に言って、この運動をしている女子高生に対して“包装をやめたら衛生上どうなのか”といった批判もあります。小泉:今は何をしても批判されますからね。でも、彼女はプラスチックに問題意識を持ったから行動を起こしたわけですよね。行動していない人からの批判は気にすることはないし、ぼくはその女子高生にありがとうと伝えたいです。どうしてそういう問題意識を持ったのか聞いてみたいですね。民間企業も、ぜひその声を商品開発に取り入れてほしいですね。 ただ、プラスチックをゼロにすることは難しいと思います。やはりプラスチックのおかげで衛生面が維持されているところもありますし、今のところプラスチック全てを代替素材にできないのも事実です。大事なことは、減らせる部分は徹底的に減らす。代替できるところは徹底的に代替する、ということです。だから、その女子高生が問題意識を持ったお菓子の中で、プラスチックを使わなくても大丈夫なところは何なのか、代替可能なところは何なのか。より持続可能な商品を求める次世代の声を真剣に受け止める企業があったら、結果として、将来的にはそういう企業が成長するのではないでしょうか。コロナ禍でのレジ袋有料化は正しかったのか杉村:新型コロナウイルスの収束がまだ見えない中、欧米ではレジ袋の有料をやめて無料化するところが出てきました。フェイスシールドなどプラスチックでできているものは数多くあり、コロナ禍でプラスチックの需要が高まっているのも事実です。それについて小泉大臣はどうお考えですか?小泉:おっしゃる通り一部の国でマイバッグ禁止など実施されていますが、マイバッグから感染するというエビデンスはないんです。大事なのは、きちんと感染対策を行い、外から帰ってきたときは手洗いとうがいをしっかり行う。マイバッグも汚れているなら洗っていただく。求められていることが「0リスク」だとしたら、それは議論できません。「0リスク」というのはないですから。その中でどうやって経済活動、社会活動を考えていくのか。そこは丁寧なコミュニケーション、まさにリスクコミュニケーションが大事です。丁寧に説明していきたいと思います。杉村:それにしても、なぜ環境問題に取り組むと批判する人が出てくるのでしょうか。小泉:結局、杉村さんが最初におっしゃった「これをやって意味があるんですか」ということだと思います。地球規模で解決しないといけない課題にもかかわらず、アクションが圧倒的に小粒に見える。だから、「それって自己満足なの?」と思われるし、「やっている感」のツッコミが入りやすい。そんな感じがしますでしょ?杉村:ものすごくそう感じます。「シリコン袋にフルーツを入れて持ち歩いている」小泉:ぼくも環境大臣になり家庭を持って色々変わりました。エコバッグ、マイバッグはもちろん、できる限りペットボトルを使わないようにマイボトルを持ち歩いています。最近では食品用のラップや袋の代わりに、シリコン製の袋を使うようになりました。何回でも使えてデザインもいいですね。その容器にフルーツなどを入れ鞄の中に入れて持ち歩いて食べたりしています。 電子レンジで食品を温めるときも、知り合いからお皿をフタとして使ってラップ代わりにすればラップを使わなくて済むと聞いて、そうしています。こうしたことは、何も行動を取らない人たちからすれば修行僧のように我慢する、ストイックなことをしている、サスティナブルかぶれのように映る側面もあるかもしれません。ですが、ぼくからするとゲーム感覚なんです。1つひとつ自分が変わっていくことが楽しいんですよ。杉村:楽しいですか?小泉:楽しいですよ。“これもこうやって切り替えられた”という喜びがあります。自分が変化しているから環境大臣としての発言やアクションも、自分の中で力がこもるんですよ。「私、これやってますよ」と。杉村:節約感覚と同じようなものでしょうか?小泉:節約とは違いますね。単純に、できる限り環境に負荷をかけない生き方を選択するかどうか。確かに自分一人の行動が変わっただけで環境は変わらないと思います。だけど、自分だけでもそういったことを考えて行動しようと思えるかどうかは、最後は人生観だったり人生哲学だったりするのでは? そこをできる限り多くの人たちが取り組みやすいように、仕組みとしてやれるかどうかだと思っているんです。杉村:でも、レジ袋が削減されました、プラスチックゴミが削減されたとしても、その先には一体どんなゴールがあるのですか?小泉:わかりやすい例で言うと、ペットボトルです。ペットボトルはどんどん技術開発が進んで、1本で使うプラスチックの量もどんどん軽量化されています。杉村さんがテニス、ぼくが野球をしていた時代は、ペットボトルの底は樹脂でした。フタだけアルミというペットボトルもありました。でも今はないんですよ。日本ではペットボトルは透明色ですが、それはなぜかと言うと、透明色の方がリサイクルしやすい材料になるからです。 ペットボトルのリサイクル率はアメリカが20%、欧州が40%、日本は85%。つまり、ペットボトルは生産される前からすでにリサイクルのことまで考えられた設計になっています。こういった設計が当たり前になる、循環型の社会を目指したい。そうすれば地下資源を浪費せずに、より地球環境に負荷をかけることのない経済社会になっていくはずです。「私たちがやってきたことは地球環境にプラスになっているのか?」杉村:レジ袋有料化もそうですが、この環境政策の中で、地球変動や温暖化対策に対して私たちは確実に効果のあることをやっているのか、という思いがあります。私たちはこの20年、ペットボトルのフタを分けたり、ゴミの分別をしたり、地味にやってきました。でも、その割には毎年夏は暑くなっているし、大雨などの災害で大きな被害が出ている。一生懸命やっているのに今ひとつ効果が感じられない。小泉:まず、このまま私たちがすごく頑張って努力しても、この気温上昇は産業革命前と比べると、残念ながら抑制どころか維持することすらできないんです。杉村:確かに、新型コロナウイルスなら全員がステイホームすれば収束する気がしますが、温暖化は1年間車を運転しなくても工場を止めても止められるとは思えません。小泉:そこが難しいところなんですが、世界はパリ協定という枠組みの下で、地球の平均気温の上昇を産業革命前の水準と比べて2度以内に抑えよう、できれば頑張って1.5度以内に抑えようという方向で合意をして政策を進めています。「気温が下がらないんだったらやったって意味ないじゃん」とおっしゃるかもしれません。そういう考え方をお持ちのかたであれば、何も行動を起こさないであきめてしまうのかもしれません。でもその結果、計り知れない影響を被るのは我々の次の世代です。行動しないわけにはいかないですよね。杉村:もっと国民ができることは何かないのでしょうか。小泉:残念ながら劇的な処方箋はありません。でも、先ほど言ったように、ぼく自身1つひとつ生活の中で、環境を考えた変化を取り入れていますが、ガマンしてやっているわけではありません。本当に自分の中で楽しんでやっているんです。まずは、その感覚を一人でも多くの人と共有したい。 化石燃料、化石資源を使って生み出されるプラスチックにこれだけ依存している社会のあり方を私たちは変えられるかどうか。これができれば私たちの経済社会は生活の質を落とさずに、なおかつ環境には負荷が低くなる。産業としてもより持続可能になります。もはや、環境に取り組むことは経済や雇用の重荷ではなく、競争力の源泉です。レジ袋有料化をきっかけに、そんな認識が広がっていくように取り組みを進めていきたいと思います。杉村さんも読者の皆さんも、一人一人ができるところから行動を始めてみませんか?構成/坂口さゆり 撮影/浅野剛
2020.08.09 07:00
NEWSポストセブン
平成中期の政治を振り返る 「小泉改革」で自民党ぶっ壊した
平成中期の政治を振り返る 「小泉改革」で自民党ぶっ壊した
 平成の政治を10年刻みで見ていくと、それぞれのディケイド(10年間)に大きな特徴がある。平成11年(1999年)~平成20年(2008年)で存在感が際立っていた政治家の功罪を辿る。◆五人組談合と「加藤の乱」 2000年、在任中の小渕恵三首相が倒れると、青木幹雄・官房長官や村上正邦・参院議員会長らのいわゆる「五人組」の密室談合により森喜朗首相が誕生した。「神の国」発言や「無党派層は寝ていてほしい」などの失言で支持率は底辺を這った。「首相時代のえひめ丸事故では一報を受けた後もゴルフを続けた。その責任を忘れて今も東京五輪組織委員会会長に居座っている。首相に推したことは失敗だった」(村上氏) そんな森内閣に自民党内から倒閣の動きが起きる。加藤紘一・元幹事長の「加藤の乱」だ。野党・民主党と組んで内閣不信任案を成立させようとしたが、同調者を切り崩されて保守本流の宏池会(加藤派)は分裂に追い込まれた。「加藤の乱で自民党のリベラル勢力を大きく後退させた責任は重い」(松田喬和・毎日新聞特別顧問)◆「日朝会談」「郵政解散」小泉劇場の“劇薬” その後、彗星の如く登場したのが小泉純一郎氏だ。「自民党をぶっ壊す」と総裁選に出馬すると、「角栄の娘」田中真紀子氏の応援を得てみるみる旋風を起こし、最大派閥の旧小渕派が擁立した橋本龍太郎元首相を圧倒して首相の座に就いた。「小泉時代」の始まりである。 小泉首相は経済、安保、外交と日本のあり方を大きく変えた。「構造改革」を掲げて規制緩和や市場開放を推進し、安保ではイラク戦争に自衛隊を派遣、外交では電撃的な北朝鮮訪問で金正日と会談し、日朝平壌宣言を出した。「『歌手1年、総理2年の使い捨て』と自嘲された保守政界で、5年を超える長期政権を維持した。道路公団など公の予算を効率化し、拉致被害者の奪還にも成功した」(政治ジャーナリスト・宮崎信行氏) その真骨頂は、国民を味方に引き込む「劇場型政治」の手法にあった。看板の郵政民営化では、民営化法案が参院で否決されると、「国民に信を問う」と解散・総選挙に踏みきり、自民党の抵抗勢力に“刺客候補”を立てる劇場型選挙で大勝利する。「郵政民営化のワンイシューで選挙を戦い、党が分裂することでもやってのける非情さが政治には必要だと示した」(政治評論家・有馬晴海氏) この郵政選挙で生まれたのが、「議員の給料で念願のBMWが買える」と語った杉村太蔵氏ら大量の小泉チルドレンだ。 小泉政治に特徴的なのは、同じ識者でも評価が功罪相半ばすることだ。「政治には議論、審議を通じて反対派を説得することが必要。権力を行使して抵抗勢力を協力勢力にする手法は、時間が経つと間違った選択になってしまう危険が大きい」(有馬氏) 自衛隊イラク派遣についても、「ブッシュの戦争に日本を参加させ、日本外交を米国の国益遂行手段にすることを加速させた。イラク戦争の総括報告調査の大半が未だ国民に開示されていない」(国際ジャーナリスト・小西克哉氏)との評があった。 小泉時代の年金改悪で国民負担が重くなり、派遣業法改正で非正規労働者が増えた。「日本の所得格差が拡大し、『勝ち組』と『負け組』が分離して若者が将来に展望を抱けなくなった」(ジャーナリスト・安積明子氏)という負の側面は見落とせない。◆幻の「小沢-福田」大連立構想 小泉首相が5年5か月の長期政権を終えて退陣すると、自民党は坂道を転げ落ちていく。 跡を継いだ安倍晋三首相は1年で退陣。次の福田康夫首相は、民主党代表だった小沢一郎氏に“救国大連立”を申し込むが、民主党内の反対で幻に終わる。退陣会見を開いた福田首相は、記者に他人事のようだと批判され、「私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違う」と逆ギレした。 そしてリーマンショックという世界的恐慌の中で政権に就いた麻生太郎首相は、党勢を回復できないまま、下野への道を突き進むことになる。※週刊ポスト2019年1月1・4日号
2018.12.24 07:00
週刊ポスト
植松晃士氏 杉村太蔵のテニスレッスンを受けることに
植松晃士氏 杉村太蔵のテニスレッスンを受けることに
 ファッションプロデューサーの植松晃士氏が、世のオバさんたちに美しく健康に生きるためのアドバイスを贈ります。今回は、SNSと新チャレンジのお話です。 * * * 皆さん、ご機嫌よう! 突然ですが、皆さまはSNSを利用していますか? SNSとは、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのネットサービスのことです。 SNSを利用しないまでも、スマホの自撮りや、画面を保存するスクリーンショット(通称スクショ)を駆使して、さまざまな画像データをスマホに保存する中高年女性が増えているとか。 スマホに保存した写真を見せ合いながら、少女のように頬を染めるオバさまがたの姿は、見ていて微笑ましいもの。待ち受け画面は“20代男子限定”と決めている人もいるそうですよ。 オバさまがたの間で20代の俳優さんの人気が高いことは、以前、この連載で“オバロリ”ブームとしてご紹介しました。 重ねて申し上げますが、何才になっても、「素敵だわ」と思う気持ちは、素晴らしいと思います。若さを失わないための秘訣ですもの。 とはいえ、です。若いかたに寄せる思いは、そっと胸に秘めていたほうがエレガントなのでは、と思うのです。 共通の趣味をお持ちのオバさま同士、情報交換をするのはいいのですが、何の興味も持たない人間がいきなり息子世代(推定)のアイドル写真を大量に見せられたときの戸惑いといったらありません。 まるで大量のチワワ写真を見せられたときのよう。今どきの言葉で言えば“ドン引き”されます。ご注意あそばせ。さて、暦は早くも卯月を迎えて新しい年度に入りました。これを機に、アイドル観賞以外の新しいことにチャレンジしてみるのもよいのではないでしょうか。 私自身、先日も友人と「何かお稽古ごとがしたいわね」と話していたばかり。皆さん、新しい趣味を持つことで、違う自分と出会いたいのでしょうね。実際、『基礎英語』、『テレビでフランス語』などの、NHK語学テキストも、4月号がいちばん、売れるそうですよ。 女友達と話していて面白いなと思ったのは、皆さん、やりたいこと、始めたいことを、複数持っていて、同時進行で開始する人が多いんです。多分、これまでの人生経験から、最初は熱中しても、途中で飽きることがわかっているんでしょうね。だから数撃ちゃ当たる方式で、いろんなことにトライするのでしょう。 そして、これはもう本当に自分でもビックリなのですが、私、テニスを始めることにしました! コーチ役を買って出てくれたのは、あの、杉村太蔵さん。「体力ないので、優しくね」「ダッシュはできません」「私、褒められて伸びるタイプなんです」 私のリクエストをすべて快諾してくれて教えてくれることになりました。実は太蔵さんには去年、1度テニスのレッスンを受けています。そのときの優しさときめ細やかな気配りに感動し、「この人こそ、私の尾崎さまだわ!(テレビアニメ『エースをねらえ!』の尾崎さん。コミックのほうでなく)」と感激してしまった次第です。 私は長年、ジム通いこそ続けていますが、走ったり投げたりすることは大の苦手。運動神経の問題ではなく、子供の頃からお洋服が土で汚れるようなことが好きではなかったのです。 人生初の、テニスへの挑戦。果たしてどうなるのでしょうか。この続きは次号以降でご報告いたしますので、お楽しみにね。 オバさん、万歳!※女性セブン2016年4月21日号
2016.04.12 16:00
女性セブン
武藤貴也氏と宮崎謙介氏 BLストーリー創作に期待
武藤貴也氏と宮崎謙介氏 BLストーリー創作に期待
 日々ネットでは様々なネタが続々と誕生し、人々がああだこうだと議論を展開している。話題の人物の過去発言などは、後から見ると意味深だったりもするが、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、世間を騒がせた自民党若手議員に言及した。 * * * 今となっては貴重過ぎる対談がネットから発掘された。「週刊文春被害者の会」の小物2人、育休宣言不倫で議員辞職・宮崎謙介と、金銭トラブル+男性買春疑惑で自民党を放逐された武藤貴也である。2014年5月に自民党のネット番組「Cafesta」で自民党期待の若手として、内容のないバカ対談を喜々として行っている。 この対談が掲載されたのは「ログミー」というサイトで、動画中継などをどこぞの親切な人がわざわざ文字起こしをしてくれている。記事のタイトルは〈宮崎謙介議員と武藤貴也議員が語り合う「日本の宝探し」〉と〈宮崎議員と武藤議員の下積み時代「びっくりドンキーで励まし合って…」〉の2本である。 宮崎が33歳、武藤が34歳の時の対談だが、読むだけでこんなヤツに投票してしまう有権者もどうよ? と嘆息してしまうではないか。1本目は武藤がひたすら地元・滋賀の名産・鮒寿司、近江牛、鮎、安土城などを紹介するだけである。宮崎に(においのキツい)鮒寿司を食わそうとするくだりがハイライトだ。〈宮崎:すっぱ。武藤:もうちょっとリポーターはね、いろんな表現の仕方があるじゃないですか。宮崎:すっぱい。でもこれはいける。過去ね、だめだったんですよ。武藤:彦摩呂じゃないあれやってくださいよ、表現〉 どうだ、なんの役にも立たないやり取りだろう。そしてもう一つの対談は、あの「料亭! 料亭!」で知られる杉村太蔵がまともに見えてくるほどである。〈宮崎:選挙の1年ぐらい前から仲良くさせてもらってて、一緒にびっくりドンキー行きましたからね。武藤:そうですね。励ましあってハンバーグ食べてね〉 びっくりドンキーもこんなところで名前を出されてとんだ迷惑である。その後、まともな安全保障の話に行くかと思ったらなぜか突然甲賀の忍者の話になる。それが終わったところで再び安保の話になり、マスコミ批判へ。宮崎は「なかなか歪んだというか、ある意味偏った世論を形成しようということもありありとわかってくると、それとも我々は向き合って戦っていかなきゃいけない」と述べた。 2人を叩き続ける現在のマスコミに対して怒りの楔を約2年前から打ち込んでいたのである! なんという先見の明! 宮崎の会見は「潔い」と評判にはなったものの、「色々な女に対して性欲を抱くのは男として当然ではないか。私が悪いというある意味偏った報道しやがって」と今は思っているかもしれないので、当時のこの発言は実に味わい深いではないか。 もう一つ注目したいのが男性買春騒動の武藤が宮崎を「謙ちゃん」と呼んでいる点である。この2人のやり取りから同人誌作家がBL(男性同士の恋愛)ストーリーを創作することを期待したい。パタリロ風童顔・武藤と188cmの大男・宮崎の「謙ちゃん鮒寿司食べて」「マジかよ、やめろよ……」なんて最高じゃないか!※週刊ポスト2016年3月4日号
2016.02.22 16:00
週刊ポスト
清原覚せい剤事件で再び議論に 芸能界は薬物に甘いのか? 
清原覚せい剤事件で再び議論に 芸能界は薬物に甘いのか? 
 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)の“処遇”をめぐり、さまざまな意見が飛び交っている。 2月7日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、司会の爆笑問題・太田光(50)とテリー伊藤(66)らが清原の更生を期待する話をしている中で、元国会議員でタレントの杉村太蔵(36)が割って入り、「更生の話は完全に時期尚早」と反論。一般企業ならすぐに解雇されるところを、日本野球機構(NPB)が「永久追放」と言わないことに疑問を呈した。 太田から「更生するなっていうわけ?」と反論され、テリー伊藤からも「永久追放したら清原の行き場所どうすんだよ」と言われるなどスタジオでは完全に劣勢に立たされた杉村だったが、ネット上では杉村を支持する声が圧倒的に多い。このギャップこそが、芸能人と一般人の意識の差のあらわれなのだろうか。 これまで薬物問題を起こした俳優やミュージシャンらが何度捕まっても復帰を果たしていることから、「芸能界は甘い」という指摘は以前からあった。 ASKAが覚せい剤取締法違反で逮捕された際には、和田アキ子がテレビ番組で「皆が皆、復帰すると思わんといてほしい。芸能人が皆やっていると思われるのも嫌やもんね。(芸能界は)甘いと思われると困る」と語っている。そうした発言が出るのも、過去、薬物事件で捕まりながらも芸能界復帰している人が多いからだろう。「過去にさかのぼれば、薬物事件で有罪になったタレントやミュージシャンは、こんなにもいるのかと驚くほどいます。更正はすべきですが、クスリで捕まっても復帰の道がある、という環境は薬物犯罪の抑止にならないでしょう。ただ、最近はスポンサーや視聴者の目も厳しくなってきており、薬物で有罪になった芸能人が地上派のテレビ局の番組にすぐに復帰できるか、というと難しくなっているのも事実です」(スポーツ紙芸能担当記者) では、サンジャポで出た清原の野球界「永久追放」は妥当と言えるのか。薬物問題に詳しい弁護士の小森榮さんはこう語る。「永久追放が妥当かどうかは、野球賭博との比較になると思います。野球賭博は昨年の巨人の投手のケースでは、野球協約により永久追放となりましたが、それより悪いことか、悪くないことか。球界の人たちが考えることだと思いますが」 刑の重さでいえば、賭博(常習だと3年以下の懲役)より、覚せい剤所持(10年以下の懲役)ほうが重い。青少年への影響など考慮すべきことは他にもたくさんあるが、それでも薬物使用者への対応が甘い感は否めない。これでは芸能・スポーツ界の違反者はなかなか減らないのではないだろうか。 芸能界では、身体検査を厳しく行う動きも出始めている。爆笑問題の元マネジャーが覚せい剤事件で逮捕されたこともある芸能事務所「タイタン」では、所属タレントや社員の抜き打ちの薬物検査を実施しているという。しかしこうした取り組みは一部にとどまる。 更生に関して、簡単に復帰できるといわれる芸能界と比べて、一般のケースはどうなのだろうか。「家族の懸命の支えや『ダルク』など支援団体のサポートを受けて薬物依存から脱却した人たちは、友人などに仕事を紹介してもらうなどして再就職します。ただ、ゼロからのスタートなので捕まる前よりも仕事は大変です。新しい職場に馴染めず苦しんでいる時に、昔付き合いのあった売人から携帯に連絡があって、再び薬物に手を染めてしまう人もいます」(前出・小森さん) 更正できるかどうかは本人次第であることは芸能界も一般社会も同じだ。薬物に手を出した芸能人が再び芸能界に戻っても同じ行為を繰り返せば、ファンからはそっぽを向かれやがて淘汰されていく。 清原は現役時代から薬物に手を出していたといわれており、断ち切るのはそう簡単なことではないだろう。今後、起訴され、裁判で有罪判決となれば罪を償っていかなければならなくなる。杉村が言うように、更正の話をするのはそれからでも遅くはないはずだ。
2016.02.17 16:00
NEWSポストセブン
しくじり先生 オリラジ「番組潰す」から生まれた「神回」
しくじり先生 オリラジ「番組潰す」から生まれた「神回」
 過去に大きな失敗を体験した“しくじり先生”たちが、自分のようにならないようにと人生の教訓を伝授する、面白くてタメになる教育バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系・毎週月曜20時~20時54分放送)。特にオリエンタルラジオや杉村太蔵氏の放送は、未だにネットで話題となっている。どのように「神回=面白すぎる回」が生まれたのか、北野貴章ディレクターに誕生秘話を聞いた。――深夜レギュラーの初回、オリエンタルラジオさんの回は、どのように制作されたのでしょうか?北野:オリラジさんの回は打ち合わせのときから“特殊“だったんですよ。「天狗になりすぎちゃった先生」の台本を作って2人に見せたら、中田(敦彦)さんが「ぼくからいいですか」とノート開いて。自分で授業の台本を作ってきたんです。それから、番組のときと同じ熱量でぼくらスタッフの前で授業を始めたんです。 しかも、マイルドな内容に抑えるんじゃなくて、そこまで言っていいの!?という内容で、勢いのあるものでした。実際に放送した教訓「なりたくてなる天狗はいない」「天狗には自覚症状がない」などは、中田さんが考えたものです。こちらで考えていた教科書もあったのですが、そうした内容を引き取って、一から教科書を作り直しました。――中田さん発の部分はかなりあったんですね。北野:そうですね。放送後、面白い回になってすごく感謝して、オリラジさんのライブを見に行ったら、2人が『しくじり先生』のことを話してたんです。2人は「あの番組、潰してやろうと思った」と言っているわけです。 ぼくらは、プライドが高いといわれる2人に対して「あなた、しくじってますよね」と指摘したわけですよ。しかも番組レギュラーは、若林さん(オードリー)、吉村さん(平成ノブシコブシ)で、ちょうどオリラジさんが落ち目のときに、『笑っていいとも!』などでレギュラーとして入れ替わったメンバーなんです。自分たちがどん底の時期に売れてきたメンバーの前で、しくじった話をしなきゃいけない。 それで、「今後、1回目を超えられないくらい面白い授業をやってやろう!」と。「俺以上に面白い先生なんか現れねえぞ。番組、潰してやろう」というモチベーションで授業をしてくれたんです。きっかけは負なんだけど、突き抜けてポジティブなんです。だから、あれだけ熱のある、神回といわれる、すごい授業になったと思います。 その後にダレノガレ明美さん、獣神サンダー・ライガーさんの授業を見たそうで、「勝った!」ってライブで言ってましたから。だからぼくは、「オリラジの回を超えてやる!」と意気込んで、杉村太蔵さんの回を作ったんですよ。――杉村さんの回では、面白くするためにどんな工夫をしましたか?北野:あの回は杉村さんのキャラで突っ走ったという感じです。教科書を超えるときがあるんです。そういうときって、場の空気が変わるんですよ。生徒はキラキラした目になるし、先生は教科書に書いていないことをどんどん話す。 杉村さんの回は、内容がヤバくてカットしたところもありますし、ピー音が入ってる新幹線の話とか、“二股三股当たり前”とか、“エロビデオ借りてた”とか、教科書に書いてないですし、誰も聞いてないですから(笑い)。杉村さんは、ツッコまれて、テンションが上がってくるんでしょう。 先生たちのプレッシャーって半端ないんですよ。自分のせいで面白くなるかどうかが決まるから、気合いが入ってるんです。そんなときに、自分が言ったことがはまってウケたら、どんどん言いたくなるのかもしれないです。――ところで、若林さんを担任役に選んだのは、なぜですか?北野:まずは、MCをなくしたかったんです。先生がメインなので、そこで進行役を作っちゃうと、その人の番組になってしまう。だから担任と生徒だけにして、メインは先生という形にしました。 そして若林さん、吉村さん、澤部さんもそうですけど、ツッコミにトゲがないんです。愛があるツッコミをしてくれる。「しくじってもいいんだよ」というコンセプトがあるので、しくじってるけどかっこいい、といういじり方をしてくれるのが、あの3人です。――今までの放送で、ハプニングはありましたか?北野:かなりありますよ。担任や生徒に、どんな先生が来るかとか、事前に授業内容を教えていませんから。教科書が机の上に置いてあって、先生が「次のページ」と言うまで、絶対にめくらないでくださいとお願いしているのですが、先を見た人がいるんです。 それが誰かは言えません。いつか授業をしてもらおうと思っているので(笑い)。先に教科書を見てしまうと、リアクションが嘘くさくなるし、興味をもって「何でですか?」と質問してほしいじゃないですか。リアクションを決められると、コントになっちゃうので。――これを知っているとより番組を楽しめるというポイントはありますか?北野:細かい話ですけど、こだわっているところがあります。黒板には何月何日何曜日のところに記号が入ってますけど、その記号は先生に関係があるアイコンにしています。辺見マリさんの回は蛇のマークです。あと、日直の名前は、担当のディレクターと作家の名前です。 教室に張ってある習字は、過去にしくじった先生のしくじりや、生徒の目標の一言です。あと、廊下にエレベーターがあるんですけど、常に故障中。細かいネタですけど、チェックしてみてください(笑い)。――今後狙っているしくじり先生役はいますか?北野:ミステリー系をやりたいです。洗脳された辺見マリさんの授業は、サスペンス映画のつもりで台本を作ったんです。なので、また洗脳シリーズをやりたいです。◇しくじり先生 俺みたいになるな!!テレビ朝日系で、毎週月曜20時放送。大きな失敗をしてしまった「しくじり先生」が、「自分のような人間を増やすまい!」としくじった経験を教える、バラエティー番組。2014年10月2日から放送(過去に3回特別番組あり)。当初は深夜枠だったが、4月20日からゴールデンに移動した。2016年1月1日23時40分~24時40分放送『しくじり先生 2016しくじり初め元日SP』(※一部地域を除く)、1月2日7時~13時『しくじり先生 怒涛の6時間!しくじり駅伝SP』(※一部地域を除く)、1月11日19時~21時48分『しくじり先生 俺みたいになるな!! 3時間SP』が放送される。
2015.12.25 07:00
NEWSポストセブン
しくじり先生 オファーして出演まで至る率は10人に1人以下
しくじり先生 オファーして出演まで至る率は10人に1人以下
 オリエンタルラジオ、堀江貴文氏、杉村太蔵氏、辺見マリなど、様々な分野の“しくじり先生”が登場して、オリジナルの教科書を用いて授業するバラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系・毎週月曜20時~20時54分放送)が好評だ。放送からわずか半年で、深夜帯からゴールデンに進出し、ますます勢いを増している同番組の金井大介プロデューサー、北野貴章ディレクターに制作の舞台裏を聞いた。――番組制作の経緯を教えてください。北野:ぼくは2年前、ADをしていた頃、しくじりまくって、いろんな人に怒られていたんです。しくじった話を人にすると、ウケたりするじゃないですか。それを番組にしたら面白いんじゃないかなと、企画を出したのが一番初めでした。 深夜にトライアルで放送することになったんですけど、しくじり先生という番組自体知られていない時代だったので、キャスティング段階ですぐ断られるんですよ。“なんだその番組は”って。だから「しくじり先生」という言葉を隠してオファーしていました。――深夜からゴールデンに昇格して、変わった部分、逆に変えていないこだわりの部分はありますか?北野:今年2月くらいにゴールデンにいくかもという話があって、ずっと抵抗していました。万人ウケを狙いすぎて、中だるみするような番組になるのは嫌だったんです。そこで考えたのは、それまではお笑い番組として作っていたんですけど、エンタメ番組にしようと。そうすれば笑いだけじゃなくて、先生によって感動や驚きがあってもいいし、幅が広がるのかなって。 とはいえ尖った先生が出演しなくなると、番組のよさもなくなると思ったので、ゴールデン初回は堀江貴文さんや前園真聖さんなどに出ていただいて、攻めたつもりです。 ゴールデンになってから感動系が増えているんですけど、それは番組がお笑い番組からエンタメに変わったからで、メジャーな人も出るけど、メジャーじゃない先生も出る。11月2日放送の、内村周子さん(体操・内村航平選手の母)とG.G.佐藤さん(元プロ野球選手)は“素人”ですから。チャレンジでした。――先生の出演者はどのように決めていくんですか?金井:定例会議で作家からアイディアを募集して、候補が出てきます。その中からスタッフが興味があるないを振りわけつつも、雑誌や新聞の過去記事などを調べて、ブッキングに入ります。実際に事務所に電話をして、1回目の交渉ですね。 それで、結構はじかれます。事務所から「しくじっていません」とか「今さら言いたくないです」とか。いろんな理由で断られてしまうことがあって。 了承をもらったら、本人とディレクター陣、作家陣とP陣など、5人くらいで打ち合わせをします。この1回3時間くらいの本人打ち合わせを、スタジオに立つまでに少なくとも3回は行います。――1回目の打ち合わせが済めば、オンエアまでいきますか?金井:じゃないですね。北野:本人が“ビジネスしくじり”の可能性があるんです。ネタになるから番組に出たら得だ、みたいなモチベーションで来られてしまうと(苦笑)。ありがたい話で、出演したいという人も最近は増えたんですけど、そういう人は大抵しくじっていません。金井:打ち合わせの時に、こちらから断ることもあります。北野:3パターンあるんです。1つは誰もが知ってる、しくじってる人。堀江さんとか、前園さん。金井:国民的しくじり、一発でわかる人(笑い)。北野:パターン2は、しくじっていそうな人。最近見ないけど、なにしてるのかな? とか。金井:しくじってるから、メディアに出てないという。北野:パターン3は、しくじってるのかどうかわからないけど、キャッチコピーが面白い人。メンタリストなのにメンタルボロボロのDaiGo先生とか、元大事MANブラザーズバンドの立川俊之さんは、『それが大事』のなにが大事なのかな、から入りました。――断られたり断ったりで、採用率はどれくらい?金井:10人に1人以下。10%切りますね。――オファーして、こんなに出演率の低い番組って、他にありますか?金井:ないでしょうね。相当大変です。北野:週刊誌やワイドショーで騒がれて、みんながしくじってると思っている人っているじゃないですか。洗脳された人とか。でも私は洗脳されていませんって認めてもらえないと、しくじりにはならないわけです。――洗脳された過去を明かした、辺見マリさんは印象的でした。北野:ぼくの中で辺見さんの授業はよくできたなと思っています。あそこまで話してくれたのはありがたかったです。普段は打ち合せは3時間なんですけど、辺見さんの場合は毎回4、5時間でした。 毎回泣かれるんです。当時の話をすると、思い出すんでしょう。スタッフみんなウルウルきちゃう感じで。つらい話を何回もぼくらにしてくださって、授業でやってくださったから、すごくいい回になったと思います。番組を作るのに3か月くらいかかっています。金井:これは他のバラエティー番組と比べて、相当時間がかかっています。普段でも、ひとつ授業を作るのに2か月くらいはかかりますね。教科書もあるので、同時並行で打ち合わせしながら作っていきます。北野:本人が授業をするので、納得してもらっていないと、言わせていることになってしまうので。時間をかけて、言い方なども話し合って作っていきます。やっぱり、先生とスタッフの信頼関係がなければこの番組は成立しませんので。◇しくじり先生 俺みたいになるな!!テレビ朝日系で、毎週月曜20時放送。大きな失敗をしてしまった「しくじり先生」が、「自分のような人間を増やすまい!」としくじった経験を教える、バラエティー番組。2014年10月2日から放送(過去に3回特別番組あり)。当初は深夜枠だったが、4月20日からゴールデンに移動した。2015年12月21日19時~21時48分は、歴代のしくじり先生が集結する、年に一度のしくじりの祭典『しくじりアワード2015』が放送される。
2015.12.19 07:00
NEWSポストセブン
サンジャポ 生放送の魅力と世界観が構築されてる良さがあり
サンジャポ 生放送の魅力と世界観が構築されてる良さがあり
 日曜朝の人気番組『サンデージャポン(以下、サンジャポ)』(TBS系系)と『ワイドナショー』(フジテレビ系)。爆笑問題(太田光・田中裕二)に松本人志と、大物お笑い芸人が仕切るこの番組。それぞれファンがつき、どちらの方がおもしろいか激論が交わされている。 もちろん好みはあるけれど、どちらにもそれぞれの面白さがある――そんな意見が続くなか、「私は“100対0”で『サンジャポ』派」と断言するのは、テレビ評論家の今井舞さんだ。「まず、生放送の良さがある。朝のワイドショーは基本、生放送ですが、あんなふうに大勢がゲストとして出演している生放送はなかなかないし、『サンジャポ』的世界観が構築されているところがすごい。タブーにもどんどん切り込んでいき、それをも笑いにできてしまう。だから、あそこで起きることはわりと何でも許されるんです。 太田さんの奥さんがVTRで出てきて、自分の名前を冠したワインを見せながら『今年もいいワインができました』って言うと、ワイプに太田さんのしらけた顔がずっと映し出されたり。こんなブラックな笑いも面白い」 かたや『ワイドナショー』については、「録画だし、必ずネットニュースで書かれているので、それを読むだけで事足りますよね」(今井さん) と手厳しい。 コラムニストの辛酸なめ子さんも「シニカルさが癖になる」という理由で『サンジャポ』派だとか。「北千住の駅のホームの標識が『北干住』になっていたとか、気になっているニュースを毎回取り上げてくれるところが好きですね。“足立区のレディ・ガガ”と呼ばれているオバサンに意見を聞いたり、濃いキャラクターの人が出ているところが面白い。杉村太蔵の、何か言って突っ込まれる軽い感じも癒されます。西川史子さん、テリー伊藤さん、デーブ・スペクターさんとの会話のチームプレーも安定感がありますね。 あと、太田さんが“玉”のところで必ず田中さんにツッコミを入れる。『二子玉川』が出てくると『玉が1つしかない』とか。そういうお約束のやりとりも楽しいんです。アイドルのスピード離婚や、上西小百合議員のおかしさとか、一般視聴者が興味を持つ下衆な部分を、うまく大人のエンターテインメントにしているのが人気の秘密だと思います」※女性セブン2015年9月10日号
2015.08.30 07:00
女性セブン
2つの”裏番組”をかけもちするテリー伊藤
テリー伊藤 朝の情報番組掛け持ち出演でご隠居モード突入か
 3月末に朝の情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)のコメンテーターを卒業したテリー伊藤(65)が6月30日から、新レギュラーを務める『白熱ライブ ビビット』(TBS系)に出演している。7月2日からは、『チャージ730!』(テレビ東京系)の木曜コメンテーターとして登場。『スッキリ!!』時代には、歯に衣着せぬ発言で“暴走”することもあったが、新レギュラー番組ではどうか――コラムニストのペリー荻野さんが独自の視点で分析する。 * * * そんなわけで、みんながびっくりしたテリー伊藤の朝の移籍劇。10年近く出演した日本テレビ『スッキリ!!』降板後、わずか三か月で同時間帯のTBS『白熱ライブ ビビット』の火曜と水曜、さらにはテレビ東京『チャージ730!』の木曜日コメンテーターに登場し、世間をあっと言わせた。『ビビット』登場に際しては、「ビビットについにこの人が!」との声で「文句上等!」とばかりにちゃぶ台をひっくり返す番組CMにも出演。大暴れを予感させたが、初登場の火曜日冒頭では「呼んでいただいてありがとうございます」と意外に低姿勢モードだったのが印象的だった。 その日、井上貴博アナのレポートで「将来、田舎に移住したい人が半数近くいる」という話になったあたりで、エンジンがかかり始めたテリー。自身も鎌倉に家があったとかで、「田舎なら絶対海があったほうがいい。山はさみしいよ!」と発言。井上アナが田舎暮らし体験をしてきたのが、海のない山のお宅だったので、微妙にかみ合わない雰囲気になりつつも、「夕日だって、山より海!」「ヨネスケさんだって、海と山を訪ねるんじゃ、全然違うって言ってた!」と海派発言を繰り返していた。何気なく長く親しまれたヨネスケの「突撃!隣の晩ご飯」の例を出すのもこの人らしい。 そしてそれが日テレ系だってことも実にテリー流だ。目の前で井上アナが家庭菜園でとれた野菜入りカレーをごちそうになろうと、「空気がいい」「時間がゆったり」などと山暮らしを満喫しようと、オレは海ったら海!  こんなテリー流コメントを見て思ったのは、この人はここで「ご隠居モード」に入ろうと決意したのではということだ。人の意見もどこ吹く風、頑固に自分の意見を押し出す。間違っていると思ったらピシっとたたき、感心のないことは聞こえないふり。そんな目で日曜日のTBS『サンデージャポン』を見ていたら、ますますテリーご隠居モードを確信させる場面があった。 デーブ・スペクターの「ワールドワイドニュース」の際、同性婚を認めるアメリカの画期的判決の話で、よせばいいのにデーブが「ハンケツという言葉にミッツが反応」と言いだし、ミッツ・マングローブが目を怒らせ「巻き込むな、あたしを!」とぴしゃり。「バラエティーのやりとりしてください…」と困り顔のデーブだったが、麦わら帽子のテリーは苦笑いでスルー。 続いて関西の番組でうっかり「人気俳優Sが人妻Oを寝取った」と発言したホリエモンに「ネタのセンスが悪い!」と杉村太蔵が突如かみついた場面でも、ふたりの間に座ったテリーはまたまたスルー。よいご隠居ぶりだった。 かつてはハマコーこと浜田幸一、三宅久之など、政治評論家やベテランジャーナリスト、元政治家、スポーツ界の大御所など言いたい放題の名物ご隠居たちが、言い意味でも困った意味でも番組を盛り上げたものだが、ふと見るとそんなご隠居がほとんどいなくなっているのである。今回の移籍は御年65歳のテリー伊藤のテレビプロデューサー魂が、絶滅の危機に瀕した「ご隠居復活」を決意させた結果なのかも。だとしたら、マネのできない演出技で「大暴れご隠居伝説」を見せてほしい。
2015.07.08 07:00
NEWSポストセブン
株価2万円予測してた杉村太蔵 「注目銘柄」の9割が値上がり
株価2万円予測してた杉村太蔵 「注目銘柄」の9割が値上がり
 日経平均株価が15年ぶりに終値で2万円を突破した。元衆議院議員でタレントとして活動する杉村太蔵(35才)は、この大台超えを予測していたひとりだ。著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』のなかで、「日経平均2万円」の可能性について言及している。 同書の発行日は昨年10月11日。まだ日経平均が1万5千円台だった時に先読みしていたわけだ。 予測の根拠として、「安倍政権の支持率が40%以上をキープし続ける」、「中国や韓国との関係改善」を挙げていた。安倍政権の支持率は現在45.6%(4月、時事通信社調査)、4月22日には日中首脳会談が開催され、日中関係に改善の動きが見られている。まさに杉村氏の言葉通りの展開となっているのだ。 では、今後、日経平均株価はどう動くと杉村氏は見ているのだろうか?「日経平均はまだまだ上昇の余地がある。中長期的に見れば2万5000円を目指してもおかしくない」(杉村氏) さらに、同書で「タイゾー注目銘柄」として紹介した個別銘柄の実に9割以上が発行日の株価より値上がりしている(2014年10月11日は土曜日のため、2014年10月10日終値と2015年4月24日終値を比較)。養殖ビジネス、電気自動車関連など幅広いジャンルの銘柄をピックアップしているが、警備関係の某銘柄については、約60%も値上がりしている。 それだけではない。杉村氏は4月14日に出演したラジオ番組『マーケットプレス』(ラジオNIKKEI)で、注目銘柄として「メガバンク」を挙げたが、その翌日から銀行株が軒並み上昇。ネット上では「杉村太蔵銘柄きてるな」との声が上がったほどだった。「昨年の株価上昇時と比べて、値上がりする銘柄とそうではない銘柄の選別が難しくなっている」(ある証券マン)というなかで、なかなかの“読み”ではないだろうか。 銘柄選びのコツについて、杉村氏はこう語る。「“国策に売りなし”といいますが、その通りですね。政府が打ち出している政策の関連銘柄に投資するというのはひとつの方法です」 2010年の選挙落選からわずか4年で、株式投資の利益などで資産1億円を築き上げた杉村氏。最近では、株式投資に関する仕事も増えているという。株達人としての活躍はしばらく続きそうだ。
2015.04.26 16:00
NEWSポストセブン
銀行株上昇を先読みしてた杉村太蔵 ETFを勧める理由とは
銀行株上昇を先読みしてた杉村太蔵 ETFを勧める理由とは
 銀行株を買い増ししていることを1月30日発売の『女性セブン』で明かした杉村太蔵氏(35才)。その翌週から、株式相場では銀行株の株価が急上昇! 絶好調の杉村氏は、2010年の参議院選挙落選からわずか4年で、多くの資産を株式投資で稼ぎ出した“株の達人”だ。 昨年10月発売の初著書『バカでも資産1億円「儲け」をつかむ技術』では、日経平均株価2万円台にいくと強気の予想をし、さらに注目銘柄についても初公開している。そんな杉村氏がおすすめするのは、ETFだという。いったいなぜか? 杉村氏に聞いた。 * * * ETF(上場投資信託)は、株式市場に上場している投資信託で、初心者でも比較的始めやすいです。2008年、ぼくが株を始めて初めて買ったのも日経平均株価に連動したETFでした。これまで何度も買い、かなり利益を上げました。 ETFは従来の投資信託と違って、日経平均株価などの指数に合わせてリアルタイムに変動するので値動きをみながら売買できます。信託報酬などのコストも低め。日経平均株価連動型のETFなら、日経平均株価採用の225銘柄に分散投資するのと同じなので、リスク低減にもなります。 始め方は、証券口座を開いて株取引と同様に買い注文を入れるだけ。数千円から数万円程度で購入できます。年間で数万円の取引なら手数料と信託報酬を合わせて数百円程度の負担で済むことも。毎月決まった日に1万円ずつコツコツ買うのもいいでしょう。 先日、証券会社時代の仲間と集まる機会がありました。その時に「今買うなら(日経平均連動型の)ETFがいいだろう」という話になりました。証券業界でも日経平均株価の上昇を予想する人が多く、ETFは注目なのです。※女性セブン2015年2月12日号
2015.03.08 07:00
NEWSポストセブン

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