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2015.02.11 16:00  NEWSポストセブン

中国のネットの不動産情報は嘘ばかり 中国嫁日記作者が告白

再版された同人誌と『中国嫁日記』4巻

 人気エッセイマンガ『中国嫁日記』(KADOKAWA エンターブレイン)作者の井上純一氏は、2012年から拠点を中国へ移している。昨年、広東省東莞市からより香港に近い深セン市へ引っ越した。新ブログ『月(ゆえ)サンは困ってます』で会社の金銭トラブルに巻き込まれたと告白し話題を集めている井上氏に、中国での引っ越し事情などについてきいた。

 * * *
――日本で引っ越しとなると、ネットや雑誌で物件を探したり不動産屋へいったりしますが、中国ではどのようにして探すのでしょうか?

井上純一(以下、井上):ちゃんと不動産屋があって物件を紹介してもらえます。ネットでも不動産情報は出ていますが、嘘の情報ばかり。ない物件が書いてあって、それを不動産屋に問い合わせると「もっといい物件がある」とすすめられる。「見せ物件」が多すぎるんですよ。日本にもあるようですが、中国のネット不動産情報は見せ物件しかないと言ってもいいくらい。そういうと、月に「中国、そんなイイ加減なことナイ!」と怒られますが(笑)。

 最近、だんだん慣れてきて、ごくわずかにある本物の写真の見分けがつくようになりました。構図が中途半端だったり、画像がきれいじゃないものはたいてい本物の物件です。

――ネットは効率が悪いですね。実際にはどのようにして探しているのでしょうか?

井上:何十、何百と歩いて回るか、賃貸なら知り合いをたどることです。持っている家やマンションを貸したい人はたくさんいて、賃貸は借り手市場といってもよい状態ですから。とくに深センは、転売するためにマンションを買う人がとても多いので貸したい人が多いんですよ。月が「新しい部屋を借りようか」と言ったら、周りから「うちのを借りてくれないか」とずいぶん言われましたよ。

――最近、不動産デベロッパーの佳兆業集団がデフォルト危機に陥ったと報じられるなど、中国は不動産市場が大変だというニュースばかり目立ちますが、深センでは事情が別なのでしょうか?

井上:暮らしている実感としては、中国の不動産バブル崩壊は感じないですね。賃貸は少し安くなっていますが、深センの販売物件はあんまり下がっていない。香港が近いので、香港に住む人たちが投資目的に買っているという事情もあるかもしれません。以前は、暴落したときにお金があったら、中国の住まい兼、投機目的でマンションを買うのも悪くないと呑気に考えていました。それどころではなくなってしまいましたが……。

――深センの不動産事情は特別なのでしょうか?

井上:深センのインターネット回線は早いんです。北京や上海でも夢の数字と言われる100メガ回線が引かれていますから。それでも、香港と比べるととんでもなく遅いです。いま住んでいるマンションも100メガと言われていますが、夜12時ぐらいの、ネットを使う人が多そうな時間帯はとても遅くなる。金盾(※中国のネット検閲)に邪魔されているのかなと思ったら、ただ遅いだけだったということも(笑)。

――不動産を購入する人は多そうですが、居住率は低そうですね。

井上:うちの隣の部屋は、1か月に1回しか帰ってこないですね。でも常に売買も動いているので、頻繁に工事があるんです。だからマンションに住んでいると、四六時中どこかで工事をしていてうるさいですよ。日本と違って、中国ではマンションを販売するときは内装を全部とりはらったコンクリートむき出しの状態にするので、買うと必ず内装工事をします。

 でも賃貸だと、大家さんが用意した家具や電化製品までそろっている部屋もあります。食洗器が欲しいと言ったら買ってくれたり、洗濯機が古いと言ったら入れ替えてくれたりということも。知り合いを通じて貸してもらっている大家さんだと、そういう話もしやすくなります。

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