「ステビアはキク科の植物で、ハーブとしては、日本ではあまり認知されていませんが、専門店等ではハーブティーとしても販売されています。最近は、自然派志向の方が多くなっているといったトレンドを背景に、甘みについても、自然に近い形で使えるはちみつやメイプルシロップが人気になっています。そうした流れの中で、ステビアも注目されるハーブのひとつ。甘い紅茶を飲みたいときは、茶葉の中にステビアのハーブをひとつまみ入れてみてください。ナチュラルで、しっかりした甘みが感じられると思います。
また、何よりステビアのいいところは、はちみつやメイプルシロップに比べ、カロリーが低いこと。ナチュラルで、カロリーがほとんどないというのは、ステビアの大きなメリットです」(浅野さん)
ハーブの自然な甘みや低カロリーというだけでなく、ステビアのある特徴も、食材としての使いやすさに繋がるという。
「ステビアの甘みは熱にも強いので、調理でそれが失われることはありませんし、お料理などにもステビアで甘みを加えることができると思います。例えば、煮物をする時に、甘みとして、ステビアのハーブティーをティーバッグのようにして入れて使ってもいいですね。また、酢の物を作る時には、結構な量の砂糖を入れなくてはなりませんが、『健康のために酢の物を食べたい、でも砂糖はカロリーが高くなるので、使えない』といった時にはステビアを利用して、低カロリーの酢の物を作ることができるでしょう。
糖の甘みというのは、人間が一番必要なエネルギー源です。しかし、甘みに慣れてしまうと、摂取カロリー過多になってしまいます。それをきちんと認識しながら、甘みで脳を満足させて、カロリーは適切に摂るということが重要ですが、ステビアはこのような点においても、ほとんどカロリーがないので使いやすいハーブだといえますね」(浅野さん)