しかもテレビだけでなく、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、ネットに接続された機器すべてで映像を見ることができる。もちろんこちらも見放題だ。
日本のNHK受信料は衛星放送含めて月額約2300円。ネットフリックスは1000円以下という安価で良質かつ大量のコンテンツを提供しているのだから、人気を博さないはずがない。
いまやアメリカではネットフリックス経由の視聴が増える夜の時間帯には、インターネット・トラフィック(通信量)の30%超が同社の映像配信で占められているという調査もある。
ネットフリックス旋風によって、アメリカでも「テレビ離れ」が加速している。米調査会社ニールセンの18歳以上の成人を対象にした調査によれば、米国成人の1日の既存テレビ視聴時間は3%減(2014年第3四半期)だったのに対し、ネットフリックスほかネット動画の視聴時間は50%増(同)。
とくに既存テレビ局が子供向けに放映してきたアニメ番組の視聴率が激減。2013年4~6月の調査では前年同月比2割以上も低下した。
※週刊ポスト2015年3月27日号