ビジネス

投資信託 NISAを意識した「可変型バランスファンド」に注目

 国内の投資信託市場だが、2015年1月は、NISA(少額投資非課税制度)が2年目を迎え、今年分の非課税枠が追加設定されたことで、新規資金が流入した模様。その結果、1月末の純資産残高は64兆7237億円と過去最高水準となっている。NISAを睨んだ新商品の動向について楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子氏が解説する。

 * * *
 NISAの存在が、投資信託市場の拡大に大きく寄与しているが、その影響で、新しいカテゴリーのファンドへの注目が高まっている。「可変型バランスファンド」と呼べるタイプである。

 そもそもバランスファンドとは、1本のファンドでさまざまな金融商品に投資をするもの。基本的には、あらかじめ設定された資産配分どおりに金融商品が組み入れられる。それに対して、可変型バランスファンドは、投資家の目的とリスク許容度に合わせて、柔軟に投資先や資産配分を調整するのである。

 その可変型バランスファンド中で、特に関心が集まっているのが、下方リスクをコントロールするタイプのもの。リターンをある程度犠牲にしても、リスクを減らすことを主眼としており、一般的なバランスファンドよりも、ローリスク&ローリターンとなる。単純に言うと、“なるべく値下がりしないような”運用方針をとるファンドだ。

 こうしたファンドへの注目度が高まった背景には、NISAのスタートによって、リスク商品での資産運用が初めてという個人投資家が増加したことが挙げられるだろう。従来のファンド購入層よりも、さらに保守的な運用を選好すると捉えられており、そうした新しい投資家層に向くと見られている。

 具体的なファンドとしては、『投資のソムリエ』『クルーズコントロール』といったファンドが該当。いずれも、国内債券の組み入れ比率を高めているのが特徴となっている。ただし、資産配分が運用中に見直される分、販売手数料および信託報酬は高めとなっている。

※マネーポスト2015年春号

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン