ビジネス

ペヤング復活も苦戦指摘されるが西武・坂田やJOYは喜び爆発

「ペヤングソース焼きそば」(まるか食品・群馬県伊勢崎市)が6月上旬に販売再開される。インスタントラーメン研究家の大山即席斎氏はペヤングが愛される理由をこう解説する。

「ペヤングはやきそばと謳っているとはいえ、お祭りの屋台で売っているものや、中華料理店で食べるものとはまったくの別物です。最近は生麺のような“本物”の味を謳った商品もヒットしています。が、ペヤングのジャンクな味こそ、ファンにはたまらない。

 日清食品の『カップヌードル』や『チキンラーメン』のように、ロングセラー商品に共通するのは“即席麺らしい味わい”です。定期的になぜか食べたくなる」

 一方で、「復活は一筋縄ではいかない」と分析するのは、危機管理の専門家でリスクヘッジ代表の田中辰巳氏だ。

「食品販売は、スーパーやコンビニの棚の確保が命です。回収騒ぎなどで一度、競合メーカーの商品に陳列棚を奪われると、販売を再開しても、再び場所を確保するのは容易ではありません。販売再開当初は苦戦が続くと思われます」

 ペヤング復活はファンたちの双肩にかかっている。プロ野球・西武ライオンズの坂田遼はペヤングが大好物で、食べ過ぎて太ってしまい、体調管理のために一時“ペヤング断ち”までしたことで知られる。そのため、ファンから「ペヤング」の愛称で親しまれるスラッガーが、試合を控えた練習前にこう語った。

「販売再開のニュースを聞いた時は、声をあげるほど嬉しかった。どれだけ待ち続けたことか。また買えるようになったらすぐに食べて、そのパワーを球場で存分に発揮したいと思います」

 また、やはり熱烈なファンとして知られるモデルのJOYも、

「ペヤングは地元群馬のソウルフード。発売を再開するのを待っていました。再開を知った時は、高校に受かった時より嬉しかった。大人になってからスキップしたのは初めてです。発売再開直後の最初の1個は細切りベーコンを乗せて食べたい」

 と、喜びを爆発させた。

※週刊ポスト2015年4月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン