ビジネス

【日本株週間見通し】日経平均膠着で決算手掛かりの業績相場へ

 投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の4月13日~4月17日の動きを振り返りつつ、4月20日~4月24日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は下落。先週末に15年ぶりの2万円台を回復したことにより、目先的な達成感や過熱警戒感が改めて強まった。それでも週半ばまでは高値圏でのこう着が続いていたが、週末には利益確定の流れが強まり、17日は3月末以来の下落幅となった。

 もっとも、これまで上昇基調が続いていた銘柄等に利食いが強まる一方で、相対的に出遅れている銘柄などには水準訂正を意識した見直しの流れが強まる格好であり、高値圏での正常な調整といったところであろう。今週からは決算発表が本格化することになるため、決算を受けて改めて再評価の動きをみせてくるかが注目されそうだ。

 連日で年初来高値を更新していたソニー<6758>が週末にようやく調整らしい動きをみせていた。4月3日に3月23日以来の年初来高値を更新すると、その日から10営業日連続で高値を更新。週末は3%を超える下げとなったが当然の一服であろう。その他、三越伊勢丹<3099>が一時9%超、ドンキホーテ<7532>が7%を超える下落をみせていたが、インバウンド関連として年初から一方通行で上昇していたことから当然の利食いといったところ。日経平均が目先的な達成感が意識されているなか、先駆していた銘柄への利益確定の流れが続きやすいだろう。

 一方で、週後半にかけてメガバンクなど銀行株の強い動きがみられていたほか、資源関連の一角にもリバウンドを強める動きが目立った。メガバンクなどは依然としてリーマンショック前の水準を回復しておらず、相対的に出遅れている。資源関連は原油相場の下落を背景に物色の圏外に置かれていたこともあり、足元の原油相場の底入れもあり、見直しの流れが続きそうである。

 その他、高ROE(株主資本利益率)銘柄への関心が高まるなか、割高感が意識されている。利食いが強まりやすい需給状況になりそうだが、今後は決算発表での株主還元策なども意識されやすいなか、反対に低ROE銘柄への物色に向かわせることになりそうだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
東日本大震災発生時、ブルーインパルスは松島基地を離れていた(時事通信フォト)
《津波警報で避難は?》3.11で難を逃れた「ブルーインパルス」現在の居場所は…本日の飛行訓練はキャンセル
NEWSポストセブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン
宮城県気仙沼市では注意報が警報に変わり、津波予想も1メートルから3メートルに
「街中にサイレンが鳴り響き…」宮城・気仙沼市に旅行中の男性が語る“緊迫の朝” 「一時はネットもつながらず焦った」《日本全国で津波警報》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
夜の街での男女トラブルは社会問題でもある(写真はイメージ/Getty)
「整形費用返済のために…」現役アイドルがメンズエステ店で働くことになったきっかけ、“ストーカー化した”客から逃れるために契約した「格安スマホ」
NEWSポストセブン
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト