ビジネス

【日本株週間見通し】決算一巡後に株価が見直される可能性も

 投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の4月27日~5月1日の動きを振り返りつつ、5月7日~5月8日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は下落。30日には今年最大の下げ幅を記録し2万円の大台を割り込むと、週末には一時4月6日以来の19400円を下回る局面もみられている。海外株安の流れを受けて売りが先行した東京市場だったが、その後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちの中、ポジション圧縮の流れが強まった。日銀会合の結果については想定通りの現状維持だったがアク抜けとはならず、大型連休を控えてのポジション圧縮なども続く中、下げ幅を拡大させていた。

 また、決算発表が本格化するなか、注目されたファナック<6954>は、2015年3月期から配当性向を従来の2倍の60%に引き上げると発表。また、総還元性向で、今後5年間の平均で最大80%の範囲内で自社株買いを行うと伝えられるなか、買い気配スタートとなった。一方、期待はずれともなれば嫌気売りから大きく売り込まれる動きもみられており、手掛けづらさも意識されている。

 今回のファナック<6954>の還元策により、相当サプライズのある対策を発表できないと、一時的な株価反応にとどまる可能性がある。また、ハードルが上がった感があり、業績に安心感があるものの、増配や自社株等が見送られると失望につながる展開もみられており、過剰反応をみせてくる可能性が高くなりそうだ。そのため、決算一巡後に改めて見直される可能性があるため、冷静に対応しておきたいところ。

 今週は連休となり、連休明け後は2日間の取引となる。且つ、連休明け後の週末にはオプションSQ(特別清算指数算出)を控えているほか、米雇用統計もあるため手掛けづらい展開は続きそうだ。実際に売買をするとなると、雇用統計が通過する翌週からになりそうだ。

関連記事

トピックス

清水容疑者と遠藤容疑者(左・時事通信/右・Instagram)
《若手俳優また逮捕》「突然尋也君に会いたくなる」逮捕の俳優・遠藤健慎がみせた清水尋也被告との“若手俳優のアオい絆”「撮影現場で生まれた強固な連帯感」
今年80歳となったタモリ(時事通信フォト)
《やったことを忘れる…》タモリ、認知症の兆候を明かすなか故郷・福岡に40年所有した複数の不動産を次々に売却「糟糠の妻」「終活」の現在
NEWSポストセブン
陸上の世界選手権を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年9月21日、撮影/JMPA)
《秋のスポーツ観戦ファッション》皇后雅子さま、世界陸上観戦でもご一家でリンクコーデをご披露 かつてはワインレッドやオレンジなど“秋色コーデ”で魅了
NEWSポストセブン
山田美保子さんが『あんぱん』の助演男優賞をノミネート!
再登場が神回だった二宮和也、人気投票1位の阿部サダヲ、コメディーの才能を見せた大森元貴…『あんぱん』で活躍した“助演男優”たち
女性セブン
提訴された大谷翔平サイドの反撃で新たな局面を迎えた(共同通信)
大谷翔平、ハワイ別荘訴訟は新たな局面へ 米屈指の敏腕女性弁護士がサポート、戦う姿勢を見せるのは「大切な家族を守る」という強い意思の現れか
女性セブン
タレントでミュージシャンの桑野信義(HPより)
《体重58キロに激減も…》桑野信義が大腸がん乗り越え、スリムな“イケオジ”に変貌 本人が明かしていた現在の生活
NEWSポストセブン
濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに
《2人の信者が入水自殺》「こいつも死んでました」「やばいな、宇宙の名場面!」占い師・濱田淑恵被告(63)と信者たちが笑いはしゃぐ“衝撃音声”【共謀した女性信者2人の公判】
NEWSポストセブン
雅子さまの定番コーデをチェック(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《“定番コーデ”をチェック》雅子さまと紀子さまのファッションはどこが違うのか? 帽子やジャケット、色選びにみるおふたりの“こだわり”
NEWSポストセブン
おぎやはぎ・矢作兼と石橋貴明(インスタグラムより)
《7キロくらい痩せた》石橋貴明の“病状”を明かした「おぎやはぎ」矢作兼の意図、後輩芸人が気を揉む恒例「誕生日会」開催
NEWSポストセブン
「LUNA SEA」のドラマー・真矢、妻の元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《大腸がんと脳腫瘍公表》「痩せた…」「顔認証でスマホを開くのも大変みたい」LUNA SEA真矢の実兄が明かした“病状”と元モー娘。妻・石黒彩からの“気丈な言葉”
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン