「フリー転向後の今のほうが充実感があります」と古瀬さん


――確かにラクダ色の下着では旦那さんも燃え上らない。

古瀬:ブラジャーを見たからっていちいち興奮するような関係じゃありませんよ(笑い)。でも、ただでさえ身体がいろいろ変化していたので、身に着けるものぐらいカワイイものでないと気持ちが上がらない。じつは数年前にとある有名下着メーカーに、大きいサイズでもかわいい下着をデザインする人がいないのかと質問したことがあるのですが、どうやら私のサイズでは収益が見込めないということでした(苦笑)。

 自分で妊娠、出産を経験してみたとき、やっぱり私とブラジャーは切っても切り離せない縁があるなと思い、もしチャンスがあったらブラジャーに関わる仕事がしてみたいなと。

 昔に比べていまは胸の大きな女性も増えてきましたし、巨乳も市民権を得ている。まずは自分が心地よいのが第一なんですが、妊娠中も産後も機能性を保ちつつ気持ちよく胸の大きな女性が過ごせるブラジャーが作れたらいいな。そんな“古瀬ブラ”を作り出すのが夢です。

――Hカップ用の下着。ブランド名は“スイカップブラ”に決まりですね。

古瀬:それはちょっと……。今でも胸が大きい女性専用のブラジャー通販サイトはあるのですが、取り寄せてみてもどうも私には合わない。同じサイズのはずなのに小さいとか。だから思い切って大きい人だけのオーダーメードの会社を設立するなんて大きな夢も抱いています。

 会社設立が実現するかどうかはともかく、下着のCMや今までと違ったイメージで女性に向けたグラビア撮影などにも挑戦してみたいです。写真集を出してから年も取りましたが、それぞれの年齢に応じた色気もあると思いますし。

――そのほかに挑戦してみたい仕事はありますか?

古瀬:結婚して自分で料理もするようになったので、お酒に合わせていろんなツマミをもっともっと作れるようになったら、将来は週末1日だけ、たとえば5時~9時の短い時間で飲み屋さんなんか始められたらいいな。もちろん、自分も飲みながら接客しますよ(笑い)。

――女子アナの仕事より起業意欲のほうが旺盛みたいですね。

古瀬:下着屋さんでも飲み屋さんでも夢を持つのは簡単ですが、実際にビジネスにするのは容易ではないでしょう。だから、アナウンサーやレポーターの仕事を通じて少しでも成功者のサンプルが欲しいです。アイデアがどんなところに転がっていて、「そんなの、できるわけないでしょ」と反対されたプランはどう改善したのか。世の中の社長さんにも話を聞いてみたいです。

――かつて読み聞かせの仕事もしていましたが、ママになって子供向け番組の依頼もきそうですね。

古瀬:出産前に絵本を書いたこともあります。BSで読み聞かせの仕事をしていたときは、自分に子供がいたわけではないので親の目線がなく、子供の反応も特に気にしていませんでした。でも、いざ母親になってみると、どうしたら絵本を面白がってくれるんだろうと考えるのがとても楽しくなりました。

 これを子供だけでなく、大人で実践してみるのも興味深いですね。アナウンサー時代の経験を活かして、読み聞かせの魅力を伝えていけたらいいなと思います。

――いま放送されている番組で、出演してみたい番組はありますか?

古瀬:蛭子能収さんと一緒に路線バスの旅に出てみたいです。素顔の蛭子さんってあのままなのかな? なんて気になりますよね、とても(笑い)。

――その夢はすぐにかないそうですね。

古瀬:いやいや、旅番組やグルメレポートって水物っぽい印象が一般的にはあるかもしれませんが、すごく難しいんですよ! 彦摩呂さんを見ていても分かりますが、完全にプロの仕事ですからね。

――最後に、今の若い女子アナに一言アドバイスをお願いします。

古瀬:そんなこと、おこがましくて言えませんよ! しかも、私は女子アナの括りに入らないことも多いので(笑い)。

 ただ、私の場合はNHKでテレビの仕組みを学び、フリーになってからはキャスターやレポーター業の枠にとらわれずに仕事の幅が広がり、関わる人たちも変わりました。どちらの仕事も楽しいのですが、私にとっては今のほうが充実感はありますね。

●古瀬絵理(ふるせ・えり)/1978年生まれ、山形県尾花沢市出身。玉川大学卒業後、2000年にNHK山形放送局の契約キャスターとして入局。2004年からはフリーアナとしてテレビのバラエティ番組に出演したりグラビアに登場したりとマルチに活躍中。

●撮影/渡辺利博

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