芸能

ミュージカル『アラジン』 ディズニー作品の中でも大人向け

 いま、ミュージカルが熱い! 渡辺謙、吉田鋼太郎などベテラン俳優もあえて初挑戦を決めたミュージカルとはなんなのか? 芝居、音楽、ダンス、すべてを絶妙にマッチングされたミュージカルの舞台の魅力に迫る。

「ポーン、ポン、ポンポン…ここ、このタイミングで目線を上げたほうがいい」

 ステップを口ずさみながら、目線や頭の角度までミリ単位で修正したかと思うと、「互いに目を合わせたりして、もっと喜びを爆発させるのはどうかな」と、一番奥の端で踊るアンサンブルに演技指導。開幕1か月を切ったこの日、ブロードウェイのスタッフは、舞台の隅々まで目を光らせた。

 ディズニーと劇団四季がタッグを組んで20年。『アラジン』は、過去のディズニー作品とは一線を画すという。

「『アラジン』以前のディズニーアニメーションのプリンセスは、夢は持っているけど、どこか受け身の女性でした。でも、ジャスミンはとても自立心旺盛な女性。現代の女性とも共通点が多いんです」(ジャスミン役の岡本瑞恵)

 昨年、世界中で大ヒットした『アナと雪の女王』は男性に媚びない、自立した姉妹の物語だった。この『アラジン』もまた、世の女性の心をつかむに違いない。「大人の女性のかたこそきっとお楽しみいただけるはず」と俳優陣は口を揃える。

「アニメーション版のジャスミンとアラジンはどこか幼さがありましたが、舞台版のジャスミンは男のあしらい方も知っている大人の女性で、アラジンは精悍さや色気も備えている。ディズニー作品のなかでもとくに大人向けに作られていると思います」(アラジン役の島村幸大)

「ジャスミンとアラジンの恋愛や、ジャスミンと父、アラジンと母の親子愛。それにジーニーとアラジンの友愛。とても愛にあふれている物語だと理解しています。だからたくさん笑っても、最後はほろっとなる。共感ポイントが多いはずです」(ジーニー役の瀧山久志)

 もうひとりのジーニー役・道口瑞之は、クリエイティブスタッフとしてブロードウェイに視察に行き、台本作りから関わってきた。

「この作品を劇団四季で上演しようと皆で決めたのは、今までの劇団四季のカラーと異なるから。“はみ出た”作品だからこそ、客層も広がるでしょうし、俳優もスタッフも実力がつくと思うんです。劇団四季にとって、 ジーニーが“ニイチャン”とか“マブダチ”なんてくだけた言い回しをすることも、画期的なんですよ。これまで劇団四季ファンだったかたは驚くかもしれませ ん(笑い)」(道口)

 ブロードウェイと異なる日本版の演出や、稽古場でも見せてもらえなかったしかけも本番で披露される。やっぱり生で見ないと!です。

【ディズニーミュージカル『アラジン』】
東京公演 5月24日開幕
場所:電通四季劇場[海](東京・汐留)

※女性セブン2015年6月4日号

関連記事

トピックス

CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン
アスレジャー姿で飛行機に乗る際に咎められたそう(サラ・ブレイク・チークさんのXより)
《大きな胸でアスレジャーは禁止なの?》モデルも苦言…飛行機内での“不適切な服装”めぐり物議、米・運輸長官がドレスコードに注意喚起「パジャマの着用はやめないか」
NEWSポストセブン
(左から)小林夢果、川崎春花、阿部未悠(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫の余波》女子ゴルフ「シード権」の顔ぶれが激変も川崎春花がシード落ち…ベテランプロは「この1年は禊ということになるのでしょう」
NEWSポストセブン
吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
小磯の鼻を散策された上皇ご夫妻(2025年10月。読者提供)
美智子さまの大腿骨手術を担当した医師が収賄容疑で逮捕 家のローンは返済中、子供たちは私大医学部へ進学、それでもお金に困っている様子はなく…名医の隠された素顔
女性セブン
英放送局・BBCのスポーツキャスターであるエマ・ルイーズ・ジョーンズ(Instagramより)
《英・BBCキャスターの“穴のあいた恥ずかしい服”投稿》それでも「セクハラに毅然とした態度」で確固たる地位築く
NEWSポストセブン
北朝鮮の金正恩総書記(右)の後継候補とされる娘のジュエ氏(写真/朝鮮通信=時事)
北朝鮮・金正恩氏の後継候補である娘・ジュエ氏、漢字表記「主愛」が改名されている可能性を専門家が指摘 “革命の血統”の後継者として与えられる可能性が高い文字とは
週刊ポスト
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「箱わなで無差別に獲るなんて、クマの命を尊重しないやり方」北海道・知床で唱えられる“クマ保護”の主張 町によって価値観の違いも【揺れる現場ルポ】
週刊ポスト
火災発生後、室内から見たリアルな状況(FBより)
《やっと授かった乳児も犠牲に…》「“家”という名の煉獄に閉じ込められた」九死に一生を得た住民が回想する、絶望の光景【香港マンション火災】
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン