それにしても、1990年代には“ゴクゴクいけるコーラ”の触れ込みで話題となった「レイディオ」や、キリンの「シャッセ」、ダイドードリンコの「ミスティオ」など、微炭酸ブームが起きたこともあったが、なぜ一転して強炭酸ニーズが高まっているのだろうか。前出の宮下氏がいう。
「微炭酸飲料が流行っていた時代は、骨の成長によくないなど炭酸ガスに対するネガティブなイメージが社会的に蔓延していたからです。
しかし、その後、炭酸はむしろ健康に良くダイエットや美容効果もあると言われ、カフェインなど成分の健康効果も報告されるようになったことで人気が復活しました」
そして、いよいよコーラの最大のライバルであるペプシ(サントリー食品インターナショナル)も強炭酸の新ブランドで勝負をかける。6月16日に従来シリーズより多くカフェインを配合し、強めの炭酸に特徴を持たせた「ペプシ ストロング」を投入する予定だ。
メガブランドがこぞって参戦する強炭酸飲料。今夏、消費者にもっとも強烈な刺激を与えられる商品は何か。